チェ・テソプの作品一覧
「チェ・テソプ」の「韓国、男子――その困難さの感情史」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「チェ・テソプ」の「韓国、男子――その困難さの感情史」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
歴史を追って韓国の男性性がどう形作られてきたかを概観することができる良著。
朝鮮王朝時代の両班である士大夫は、官職を出すため、家族をかえりみず、学問に励むことが美徳とされ、学者が武者を見下してきた文化、何もしないため、女性が家計を支え家事労働も全て請け負ってきた、というところで神戸のおじいちゃんとおばあちゃんを思い出した。
朝鮮王朝時代のヘゲモニックな男性性は家族や国を守ったりすることではなく、徹底した無能力ぶり、とは著者の言葉。生産、再生産は女性と下層身分に押し付け、自分たちだけで名誉と権力を分かち合ってきた、らしい。
しかしこのような男性性のあり方は、近代に入り西欧列強や日本の侵略
Posted by ブクログ
男性でこういう考察が出来るのがすごい。ぜひ武田砂鉄さんと日韓男性問題について論じて欲しい…
家父長制の名残があるところは日本も韓国も似てるなと思っていたけど、背景にある歴史がまったく違うことが本書を通して実感できた。
巻末の解説にもあるけど、韓国の人たちにとっての兵役や戦争を知ることで、韓国の作品のなかに出てくる家族のあり方やK-POPの文化的背景を理解する手がかりになる一冊。
ミラーリングのミラーリングを試みようとした男性たちが「韓国女子とセックスするのをやめよう!」という勇ましい主張をしたが、これほど女性たちから大歓迎されたものもなかった、に大ウケ。
Posted by ブクログ
“「男子(ナムジャ)」はつらいよ でもその傍で みんながもっと生きづらいよ” という帯文が端的で秀逸だと思う。女性として日本人として揺さぶられながら複雑な思いで読んだ。男性が自らの男性性について内省して考察してくれるこういう本をもっと読みたい。
“韓国男子として30代半ばを迎えた自分自身の直面している悩みも作業の動機だった。その悩みとは、誰かを抑圧することなしにひとりの主体として、また、他人と連帯しケアを行う者として生きていけるのかという問いである。思うに、男というアイデンティティを突き詰めることなしには、その問いへの答えは見つからないはずなのだ。”(p.11)
“異性愛に基づく「正