作品一覧

  • 猫うた 千年の物語
    4.3
    1巻1,760円 (税込)
    猫はかわいい。猫好きの血は平安から現代まで受け継がれてきました。しかし猫ラブな貴族も和歌に猫を詠むのはNGだった? そんな猫和歌誕生のきっかけはあの名文学×武家歌人のアヴァンギャルド精神……! 連歌はなぜ猫を定番に詠むのか? 江戸期、恋する猫の出現から魚好きでものぐさ、時にアンニュイな猫を描く名句・名詩とは? そして文明開化、妖しい魅力の猫にたどり着くまで……! 「猫うた」の千年語りが日本の詩歌をひもときます。

ユーザーレビュー

  • 猫うた 千年の物語

    Posted by ブクログ

    これはいますぐにでも全国の古文の授業に取り入れた方が良いよ。めちゃくちゃ分かりやすい語り調と題材なので、スルスルっと興味を持てる方はいるはず。
    …なんか同じようなことを『ネコもよう図鑑』(9784759820157)の感想にも書いたような気がしますが、猫は日本の学力をも上げる事が出来る可能性を秘めた存在なのかもしれない。

    また、奇しくも最近読んだボルヘスの『幻獣辞典』(9784309464084)のあとがきでも、ボルヘスの知識探究欲のすさまじさを紹介したエピソードとして、訳者の柳瀬尚紀先生との初対面・出会い頭で「君、俳句と俳諧の違いはなにかね」と尋ねられたそうだが、パッと答えられる日本人はど

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    2025年06月06日
  • 猫うた 千年の物語

    Posted by ブクログ

    平安時代からの、様々な形で歌に詠まれてきた猫のお話。
    学校の講義を聴くみたいで、でも、まったく堅苦しくはなく、楽しく、興味深く読んでいた。
    平安時代の猫といえば、清少納言が書いていたり、源氏物語で重要な役割を果たしていたり。
    物語のパーツだったり、猫自身が主役だったり、読まれ方にも時代性があるようで、面白かった。
    著者紹介によると、大学の先生のようで、この先生の、この本の内容のような講義、受けてみたいなぁ。
    紹介文で、「かつてねこをやしない」という文言があるのも素敵。ご本人が書かれたのじゃないかなぁ、なんて勝手に想像してしまう。

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    2025年01月09日
  • 猫うた 千年の物語

    Posted by ブクログ

     にゃ~ん♡
     本書の作者 中村健史さんは、1980年高知県生まれで、神戸学院大学准教授。専門は国文学、特に鎌倉・南北朝時代の和歌だそうです。

     みなさんは、犬派でしょうか、猫派でしょうか?
     ブクロガーさんのアイコンや本棚を拝見していると、この方は、犬派なんだろうなぁとか、猫派なんだろうなぁとか、鳥派、ウサギ派、、、とかが見受けられて楽しいです♡

     作者の中村さんは、学生さんたちとの会話の中では猫派に徹して、犬猫談義を楽しむということですが、ある時、ひとりの学生さんがこう質問してきました。

    「先生、日本の文学には犬とか猫とか出てこないんですか?」

     この質問に、猫派の立場の中村さんと

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    2025年01月26日

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