ピーター・ニコルスの作品一覧

「ピーター・ニコルス」の「狂人たちの世界一周」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 狂人たちの世界一周
    4.1
    アポロ8号の有人月面周回がなされた1968年。地上では、ヨットによる無寄港世界一周レースという、無謀かつ歴史的な偉業に挑んだ男たちがいた。レースはスポンサーによって《ゴールデン・グローブ・レース》と名づけられた。 5000ポンドの賞金を賭けて、海軍少佐、商船船長、船乗り、素人のビジネスマンなど様々な経歴の9人が参加。最終的にただ1人がゴール、残りの8人は脱落、遭難、失踪するという異様な結果となった。 「嘆かわしいまでに正常」なノックス=ジョンストン、放浪に憑りつかれたモワテシエ、謎に満ちたクロウハースト……。 このレースは歴史的偉業として称えられるとともに、海洋競技史上最大の謎「ドナルド・クロウハースト事件」としても、人々に長く記憶されることになる。 通信衛星や電子測位システムが登場する前の時代に、人間の限界を試したいという強迫観念に突き動かされた男たち。想像を絶する過酷な海にあって、決断が生死を分ける緊迫した場面の数々。 ちっぽけなヨットに乗った9人の男たちは、史上最長の、最も孤独な航海になぜ旅立ったのか? 絶望の淵へと追われた彼らの運命は? 成功と破滅を分けたものとは? 成功と破滅に翻弄された彼らの運命に迫る、傑作ノンフィクション。 ニューヨークタイムズ、ウォールストリートジャーナル、ガーディアン、パブリッシャーズウィークリーほか各紙絶賛!! 装丁:木庭貴信・岩元萌(オクターヴ)

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ユーザーレビュー

  • 狂人たちの世界一周

    Posted by ブクログ

    ヨットでの単独無寄港世界一周レースといえば、現代ではヴァンデグローブというレースがあります。海のF1みたいな超ハイテクのヨットによるレースですが、本書が取り上げるゴールデングローブレースは、GPSもない1960年代後半に実施されました。参加したのは9名。様々な背景を持った参加者が集ったのですが、中にはまともに外洋でセイリングをした経験が無い人も含まれていました。

    イギリスをスタートし、大西洋を南下、赤道を越えて南氷洋付近を西から東へと進み、アフリカ喜望峰を通過してインド洋、太平洋へと進み、南アメリカのホーン岬を通過して再び大西洋に入り、北上してスタート地点に戻るというコースをたどります。

    0
    2025年05月10日
  • 狂人たちの世界一周

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    映画「喜望峰の風にのせて」の原題は「The Mercy」。邦題はひどいが映画の内容は衝撃的だった。本書のヨットレースに参加したクロウハーストが主役の映画だ。本書のおもしろさは、まるまる1本の映画では足りないかのようなドナルド・クロウハーストが9人もの登場人物の1人にすぎない!ということだ。濃厚極まる冒険譚が連続する。問答無用のページ・ターナー。9人のヨット・レースを描く1本の映画をみてみたい気もするが、クロウハーストの映画はもうあるので、あと8本みてみたい。モワテシエはドキュメンタリーがあるっぽいけど、あとで調べてみよう。いやーすごいやヨットマン。とんでもない。あまりの面白さに2日で一気読みし

    0
    2024年12月07日
  • 狂人たちの世界一周

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    50年前に無寄港世界一周してたという衝撃
    参加者それぞれのドラマが面白い
    モワティシエのゴール素通りでもう一周は最高
    帯に書かれた自殺者が誰なのか気になってミステリーっぽくも読めた

    0
    2025年04月10日
  • 狂人たちの世界一周

    Posted by ブクログ

    1960年代にあったヨットでの単独無寄港世界一周レースのノンフィクション。
    当時の設備でそんなことを実現した人がいるなんて、まさに狂人。
    ヨットのために全財産を賭け、家族も置き去りにして、自分がどこまで出来るか試す。
    ヨットの操り方を知らないまま参加する人もいたりする、自信ありすぎ。

    ヨット用語と世界地図を1ページごとに見直しさないと理解して読むのが難しかった。
    図がちょくちょく載ってるけど、1回読んだだけやと理解しきるのは無理。
    けどレースの成り行きは分かるから不思議。
    なんとなく読んでいける。

    0
    2025年02月09日
  • 狂人たちの世界一周

    Posted by ブクログ

    船の知識があるならきっともっと楽しめたんだろうけど、そういう知識が全くなくても「なんとなく」読み進められてかつ面白い。
    翻訳ものの常として、登場人物を覚えるまでが一苦労。一通り頭に入ったら、ぐいぐいと物語に引き込まれた。
    ただ、やはり航路が「なんとなく」なので、レース結果が判明している最後付近にその図をまとめていてほしかった。

    0
    2025年02月07日

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