ピーター・ニコルスのレビュー一覧
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ヨットでの単独無寄港世界一周レースといえば、現代ではヴァンデグローブというレースがあります。海のF1みたいな超ハイテクのヨットによるレースですが、本書が取り上げるゴールデングローブレースは、GPSもない1960年代後半に実施されました。参加したのは9名。様々な背景を持った参加者が集ったのですが、中にはまともに外洋でセイリングをした経験が無い人も含まれていました。
イギリスをスタートし、大西洋を南下、赤道を越えて南氷洋付近を西から東へと進み、アフリカ喜望峰を通過してインド洋、太平洋へと進み、南アメリカのホーン岬を通過して再び大西洋に入り、北上してスタート地点に戻るというコースをたどります。
南 -
Posted by ブクログ
ネタバレ映画「喜望峰の風にのせて」の原題は「The Mercy」。邦題はひどいが映画の内容は衝撃的だった。本書のヨットレースに参加したクロウハーストが主役の映画だ。本書のおもしろさは、まるまる1本の映画では足りないかのようなドナルド・クロウハーストが9人もの登場人物の1人にすぎない!ということだ。濃厚極まる冒険譚が連続する。問答無用のページ・ターナー。9人のヨット・レースを描く1本の映画をみてみたい気もするが、クロウハーストの映画はもうあるので、あと8本みてみたい。モワテシエはドキュメンタリーがあるっぽいけど、あとで調べてみよう。いやーすごいやヨットマン。とんでもない。あまりの面白さに2日で一気読みし
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Posted by ブクログ
1960年代に英国の新聞社主催で行われた、単独無寄港世界一周ヨットレース。
当時、月に向かい、北極に向かい、世界が新たなフロンティアに挑む風潮もあってか、全く人命とか安全とか考慮なしに、欲と栄光と金と話題が渦巻く。
9人参加して、走り切ったのは一人という過酷な勝負。
9人の参加動機も海の男としての技量もまちまちで、主催者も一切考慮していない。同時スタートでもなく、準備期間もない。新聞広告出して、この条件で回ったら、賞金あげるよん、という、賞金稼ぎを煽るような構想。
当然、棄権は続出する。自然余りに過酷で、読んでるだけで恐怖する。無理。
それでも海難で亡くなった人がいないのがすごい。
自 -
Posted by ブクログ
1968年世界初の単独無寄港・無補給ヨット世界一周をするレース「ゴールデングローブレース」の実際にあった話。
冒険ものは好きなので題材としては最高なんだけど、翻訳物なので読みにくかった。
参加者、それぞれの関係者、ヨットの名前、地名など全部が横文字。
読んでるうちに誰が誰かとか、何となくここらへんかなと場所はわかるようになっていったけど、何より難解なのはヨット用語だった。
なのでどこが壊れたとか、どこの不具合でこうなったかなどちゃんと理解できてないままだが何となくでも読めたし、ヨットの話は初めてなので終盤にかけて面白くなっていった。
ただ、それぞれの結果=史実には色んな感情が湧いた。一番