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  • いつかみんなでごはんを 解離性同一性障害者の日常
    3.7
    1巻1,760円 (税込)
    誰かに救われたり裏切られたりしながら、 世界への信頼を少しずつ取り戻していく。 幸福と絶望を行き来する 解離性同一性障害者の「普通の日常」。 「凄かった。読み終えると世界が澄みわたって見えた。生き延びて、なおかつ伝えることを諦めずにいてくれる碧月さんに心の底から感謝する。」 ――村山由佳さん(作家)推薦! 【本書の内容】 虐待サバイバーで解離性同一性障害者。そんな過去や属性を聞いたとき、どう思うだろうか。怖い、可哀想、つらい過去を乗り越えた強い人、下手に関わらないほうがいい相手。あるいは、かつて「多重人格」とも呼ばれたこの病に、好奇の目を向けるだろうか。この社会では、正常とされる枠からはみ出た瞬間、一方的に判断され、傷つけられることが日常茶飯事である。 本書は、虐待サバイバーである自身の原体験をもとに、マイノリティの現状や課題について発信してきたライターが、主人格含む7つの人格と共に、パートナーにも支えられながら生きる「普通の日常」を綴った一冊だ。 “私は自分の言葉で、自分の日常を書きたいと思いました。幸福だった瞬間も、絶望した瞬間も。私という「人間」がこの社会で、あなたと同じように生きていることを伝えるために。読み終えたあとに、清廉潔白ではない、死に物狂いで生きている私の(私たちの)日常を、少しでもみなさんの心に残せたとしたら、この上ない喜びです。” ――はじめに 私の人間宣言 「交代人格」と共に、そばにいるパートナーと共に、この理不尽な社会に抗う様を記録した、気高きデビューエッセイ集。

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ユーザーレビュー

  • いつかみんなでごはんを 解離性同一性障害者の日常

    Posted by ブクログ

    解離性同一性障害の筆者の、日常をつづったエッセイ。

    この本を書き上げるのにどれだけのエネルギーが必要だったか想像がつかない。

    読んでいて、言葉を選んで書かれているなとひしひしと感じた。
    読んでよかったと思う。

    知識として知っていても、それはあくまでも外からの視点なので、こうして本人の内側からの視点を知ることができて、とても興味深く感じた。
    それと同時に、知っていると思っていた自分を恥じた。

    0
    2025年10月04日
  • いつかみんなでごはんを 解離性同一性障害者の日常

    Posted by ブクログ

    寄り添うより、まずは正しく理解をしたくてこの本を手に取りました。エッセイの中で色々な本の一節の紹介もあり、理解を進めるためにそれらも読んでいきたい。

    仕事でなく家族としての支援の仕方、難しいな。

    0
    2025年08月31日
  • いつかみんなでごはんを 解離性同一性障害者の日常

    Posted by ブクログ

    性的虐待の被害者であり、さらに性暴力被害者でもある著者。
    生き延びるための解離、虐待に起因する複雑性PTSD。苦悩しながらも、パートナーや周囲の人々、自身の守護者である交代人格の助けを借りながら、精神疾患とともに生きている。

    かなり壮絶で、被害自体の具体的描写はほぼないものの、読む人が読んだら結構危ない。トリガーになりそうだという自覚がある人は読まない方がいい。
    でも、世の中の性被害者に対する認識の甘さを思えば、どんな人にも読んでもらいたいものでもある。もしかすると、自分が被害当事者である人も、自分だけじゃないんだと思えるという意味では読む価値があるのかもしれない。支えてくれる人が側にいた方

    0
    2025年10月08日
  • いつかみんなでごはんを 解離性同一性障害者の日常

    Posted by ブクログ

    傷口は、塞がったかと思えば唐突にひび割れます。ぱっくりと割れたそれから流れ出すものを、日々少しずつ整理しながら、私は今日も言葉を紡ぎます。昨夜涙に溺れても、翌朝には朗らかに歌い、朝露に濡れる蕾を見て微笑んだりもします。幸福と絶望ら、同居しうるのです。
    ーおわりに 幸福と絶望は行き来する より


    過去の虐待体験などから解離性同一性障害を持つ著者による「日常」を綴ったエッセイ。
    読みながら苦しくなる時もありました。読みながら微笑むこともありました。そしていろいろと考えさせられました。
    痛みに苦しむこと、彼女を貶める人たちに傷つけられること、理解ある人たちに包まれ幸せを感じること、子どもたちの成長

    0
    2025年09月30日
  • いつかみんなでごはんを 解離性同一性障害者の日常

    Posted by ブクログ

    幼少期からの虐待が原因で解離性同一性障害とともに生きていてらっしゃる著者の日常を描いたエッセイ。

    目を背けたくなる経験をされていますが、著者が何を考え、周囲とそれをどのように乗り越えてきたのかが気になり、あっという間に読み終えました。
    息子さんやパートナーさんと、少しでも穏やかな毎日が暮らせることを願います。

    0
    2025年06月20日

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