作品一覧

  • アデュー エマニュエル・レヴィナスへ
    NEW
    5.0
    1巻1,210円 (税込)
    さらば友よ.レヴィナスから受け継いだ「ア-デュー」という言葉.デリダによる応答は,レヴィナスの遺産を存在論や政治の彼方にある倫理,歓待の哲学へと導く.デリダがパンタン墓地で読み上げた弔辞と,集会「エマニュエル・レヴィナスへのオマージュ」で行った講演「迎え入れの言葉」を収録.

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  • 他者の単一言語使用 あるいは起源の補綴
    4.0
    1巻1,001円 (税込)
    「私は一つしか言語をもっていない,ところがそれは私のものではない」――植民地支配下のアルジェリアに生を受けた〈フランス-マグレブ-ユダヤ人〉の特異な自伝的回想が告げる言語的追放,本来性なき離散する〈私〉の経験.ヨーロッパ近代原理を脱構築するデリダ,その不可能なアイデンティティ・ポリティックス.

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  • アデュー エマニュエル・レヴィナスへ

    Posted by ブクログ

    レヴィナスおもしろい。
    「à Dieu 」
    この言葉は神に開かれているだけでなく、無限の応答責任へと開かれている。名詞も動詞もなしに、沈黙のすぐそばで顔と響きあう、前代未聞の言語の象徴と捉えてよいだろうか。

    主人ではなく人質としての主体、その主体性とは応答責任であり、同一性とは責任逃れに陥らないことを指す。

    フッサールの現象学において卓越した着目点である、異他的なものに対峙して起こる驚愕とそこで立ちはだかる深淵を、倫理と政治を繋ぐ図式に関わる沈黙・裂孔とみなし、その不連続性を組み込む形での歓待の哲学へと我々を導いている。バタイユとかなり似ているがこちらの方がより傷つきからの立ち直りをリアル

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    2024年11月26日
  • 他者の単一言語使用 あるいは起源の補綴

    Posted by ブクログ

    難解だけれど、感動。植民地のフランス人の立場から単一言語を話すことの不可能について明らかにしている。それは単一言語や国家的言語の使用という考えかたを脱構築する試みなのであるが、脱構築の哲学者として認知されてからもう何十年の経っている。そのため、すでに触れたフランスの植民地の歴史への言及、他者、歓待などの概念によって、文学批評、哲学の領域を飛び越え、歴史、行為に到達しようとしているように見えた。
    守中氏の解説はないよりはまし。「絶対的翻訳」に関する氏の理解は正しいのだろうか。

    0
    2024年10月06日

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