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作品一覧

  • 世界史のリテラシー 「再征服」は、なぜ八百年かかったのか レコンキスタ
    -
    1巻1,265円 (税込)
    グラナダ陥落とコロンブスの米大陸到達── なぜそれが、1492年に起こったのか? 1492年のスペインで起こった、グラナダ陥落とコロンブスのアメリカ大陸到達。それは偶然か、それとも必然か? 世界の今を解くカギは、すべて歴史の中にある。誰もが一度は耳にしたことがある「歴史的事件」と、誰もが疑問を抱く一つの「問い」を軸に、各国史の第一人者が過去と現在をつないで未来を見通すシリーズの第12弾! イベリア半島を舞台に、北のキリスト教諸国と南のアンダルスの領域間で繰り広げられた政治的・軍事的衝突である「レコンキスタ」。異なる文明世界の接触はスペイン、ポルトガルに何をもたらしたのか? 800年に及ぶ混淆の歴史をたどりながら、大航海時代の幕開けを飾った両国の異彩・特性について考える。 【内容】 [事件の全容] 第1章 キリスト教諸国は、アンダルス勢力にいかに対峙したのか? [事件の政治的・社会的・宗教的背景] 第2章 完遂までに、なぜ八百年を要したのか? [同時代へのインパクト] 第3章 なぜ「太陽の沈まぬ帝国」が誕生したのか? [後世に与えた影響] 第4章 異なる文明の接触は、スペインに何をもたらしたのか?
  • レコンキスタ―「スペイン」を生んだ中世800年の戦争と平和
    3.4
    1巻1,210円 (税込)
    電子版は本文中の写真をすべてカラー写真に差し替えて掲載。 8世紀の初め、ジブラルタル海峡を渡ってイベリア半島、さらにフランスまでを席巻したイスラーム勢力。その後はキリスト教徒側が少しずつ押し戻し、1492年のグラナダ陥落でイスラーム勢力を駆逐した。この800年に及ぶ「聖戦」はレコンキスタの一語でまとめられてきた。だが、どちらの勢力も一枚岩ではなく、戦争と平和、寛容と不寛容、融和と軋轢が交錯していた。レコンキスタの全貌を明かす、初の通史。

ユーザーレビュー

  • レコンキスタ―「スペイン」を生んだ中世800年の戦争と平和

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    1492年のグラナダ陥落でイスラム勢力を駆逐した。800年に及ぶ「聖戦」レコンキスタ。

    キリスト教徒、イスラム勢力、ユダヤ人とイベリア半島内に色んな勢力があり、宗教が同じでも対立し、異教徒とも同盟を結び、更には王国内でも権力闘争があったりとドロドロに混乱している。しかも、フェルディナントやアルフォンソが何人もいて…。しかし、面白い。

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    2025年10月09日
  • レコンキスタ―「スペイン」を生んだ中世800年の戦争と平和

    Posted by ブクログ

    イベリア半島の中世史を概観する。
    レコンキスタって用語は後世になって用いられたもので、当時の人々は用いていない。つまりレコンキスタという目標が掲げられて王国の興亡が展開されたわけではない。
    この時代、洋の東西を問わず攻撃力よりも防御力が優っていたので、殲滅戦にならない。いったん敗北しても他日の復活が容易だ。そのためいかに戦闘を終了させるかの交渉力にも長けていく。欧州のしぶとさはこんなところにもあるわけだ。もうひとつ、王権の継承にあたっては必ず兄弟間で揉める。これも東西共通で、人の業なんだろうな。

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    2025年02月25日
  • レコンキスタ―「スペイン」を生んだ中世800年の戦争と平和

    Posted by ブクログ

     スペインはヨーロッパのなかで特殊であり、特にわからないのが、なぜスペインだけイスラムに支配され続けたのかである。レコンキスタといえば、敬虔なキリスト教徒が大変な思いをして800年もかけてイスラムに支配された国土を回復したというイメージを持っているが、どうやら多くの住民が狭量なキリスト教よりも寛容なイスラム教を選んだのだ。そして隣接するキリスト教国もアンダルシア地方が、緩やかなイスラム支配を選んだのだ。
     グラナダのナスル朝が支配している面積も人口も国力も、カスティーリャ王国に比べればとても小さいにもかかわらず、250年もの間追い出さなかったのは、そんなに邪魔ではなかったし、キリスト教徒がアン

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    2024年10月29日
  • レコンキスタ―「スペイン」を生んだ中世800年の戦争と平和

    Posted by ブクログ

    しばらく読み進めたあと西洋中世史をおさらいする必要を感じ、高校の教科者を取り出すことになった。
    イベリア半島でのキリスト教勢力によるイスラム勢力の駆逐は、レコンキスタとして世界史で学んだほどには、単純でなかった。宗教的な運動というよりも、それを名目にした抗争と理解した。王やカリフの戦死や夭逝により政権基盤が不安定となると、内部抗争で本来の敵の勢力の一部と同盟関係を結ぶので、複雑で理解がなかなか追いつかなかった。イスラム勢力は宗教的には寛大だったことや、中世の戦争や戦後処理の方法をみると、当時の社会は現代よりも寛容に見えて、興味深かかった。
    とにかくたくさんの勢力が現れ、複雑に絡み合うので(しか

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    2025年10月06日
  • レコンキスタ―「スペイン」を生んだ中世800年の戦争と平和

    Posted by ブクログ

    中世のスペインを理解できる良書。キリスト教とイスラム教、十字軍、ジハード等、目まぐるしくスペインの領地で争いが続く。前半の史実を追う部分は詳細すぎて頭がついていかなかった。後半の第6章にある征服や闘いの実態が記載されているところが興味深い。クライマックスはグラナダの陥落。旅行で訪れたグラナダの街を思い浮かべながら読んで、かなり没入できた。

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    2025年02月14日

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