黒田祐我の作品一覧
「黒田祐我」の「世界史のリテラシー 「再征服」は、なぜ八百年かかったのか レコンキスタ」「レコンキスタ―「スペイン」を生んだ中世800年の戦争と平和」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「黒田祐我」の「世界史のリテラシー 「再征服」は、なぜ八百年かかったのか レコンキスタ」「レコンキスタ―「スペイン」を生んだ中世800年の戦争と平和」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
スペインはヨーロッパのなかで特殊であり、特にわからないのが、なぜスペインだけイスラムに支配され続けたのかである。レコンキスタといえば、敬虔なキリスト教徒が大変な思いをして800年もかけてイスラムに支配された国土を回復したというイメージを持っているが、どうやら多くの住民が狭量なキリスト教よりも寛容なイスラム教を選んだのだ。そして隣接するキリスト教国もアンダルシア地方が、緩やかなイスラム支配を選んだのだ。
グラナダのナスル朝が支配している面積も人口も国力も、カスティーリャ王国に比べればとても小さいにもかかわらず、250年もの間追い出さなかったのは、そんなに邪魔ではなかったし、キリスト教徒がアン
Posted by ブクログ
しばらく読み進めたあと西洋中世史をおさらいする必要を感じ、高校の教科者を取り出すことになった。
イベリア半島でのキリスト教勢力によるイスラム勢力の駆逐は、レコンキスタとして世界史で学んだほどには、単純でなかった。宗教的な運動というよりも、それを名目にした抗争と理解した。王やカリフの戦死や夭逝により政権基盤が不安定となると、内部抗争で本来の敵の勢力の一部と同盟関係を結ぶので、複雑で理解がなかなか追いつかなかった。イスラム勢力は宗教的には寛大だったことや、中世の戦争や戦後処理の方法をみると、当時の社会は現代よりも寛容に見えて、興味深かかった。
とにかくたくさんの勢力が現れ、複雑に絡み合うので(しか