作品一覧

  • 全自動お茶汲みマシーンマミコ
    完結
    4.0
    全1巻1,540円 (税込)
    「女の地獄って地続きなんだよね。」 恋愛・結婚・親子関係・不倫・友情・美容・美醜―― あらゆることに絶望しながらあらゆることを諦めて それでも希望を捨てきれない女性たちを 新進気鋭の作家 白井瑶が描く短編オムニバス小説。 『死者とセックス』『まだ「女の子」やってるの?』ほか 著者ブログで連載の短編小説に加え、 SNSで話題「全自動お茶汲みマシーンマミコ」 シリーズ完結の新作書き下ろしストーリーを収録。

ユーザーレビュー

  • 全自動お茶汲みマシーンマミコ

    Posted by ブクログ

    すっごく面白かった!!
    この世界観はなんだろう。
    スキップしてるくらい軽やかで柔らかい雰囲気なのに、登場人物の心情や人間味がリアルで心がぎゅっとなる。
    マミコの魅力も含めて、この世界観に魅了される。

    しかもただの短編じゃない。
    最初から最後までちゃんと繋がってる。
    色んな人物の色んな恋愛模様や人生観が色んなところで繋がってる。

    それもすごく面白い。

    女ってめんどくさくて健気でまっすぐで馬鹿で本当に最高ですね。
    まるで女の子の聖書だ。

    0
    2025年05月17日
  • 全自動お茶汲みマシーンマミコ

    Posted by ブクログ

    書店員から転職して、今度新しい職場で事務員になる。事務という仕事が未経験で何か参考になるかとこの本を手に取ってみたが、何とも凄い。

    全自動お茶汲みマシーンから全自動お酌マシーンになり全自動既婚者性欲処理マシーンになる。でもマシーンだから傷つかない。

    と言う最初の話の文章から釘付けになる。

    赤裸々〜

    リンクする短編の途中に入る主人公のお気に入りコスメ情報も今を生きている感じがして、実在している自分や自分達に似た女子感が凄い。

    生っぽさがパッキングした秀逸な話。

    読後悪くない!

    0
    2025年05月09日
  • 全自動お茶汲みマシーンマミコ

    Posted by ブクログ

    衝撃的なタイトル。だが、なんと、中身はもっと衝撃的なのだ。
    おそるべし、全自動お茶汲みマシーンマミコ。

    この本は全自動お茶汲みマシーンマミコが主役の短編シリーズと、十三の読切作品で構成されている。
    マミコは東京の中小企業に勤務する二十代のOLだ。マミコが勤務するその会社には「『一番若い事務員が』『自主的に』『誰の評価も求めずに』行うことを期待される昭和の残り汁に漬けたボロ雑巾のようなクソルーティン」がある。
    一時間前に出社して行うゴミ出しやデスクの拭き掃除、朝のお茶汲み、飲み会でのお酌。それらにはパワハラセクハラすれすれの(つまり、本人が申し立てれば明らかにそうなる)ものも含まれている。マミ

    0
    2025年05月21日
  • 全自動お茶汲みマシーンマミコ

    Posted by ブクログ

    なんで女ばかりがこういう思いをさせられるんだろう。職場のお茶くみは若い女性がやるというクソルーティン、お菓子をあげれば若い女性は喜ぶというバカバカしい思想…他にも数えあげればキリがない。マミコはこんなバカバカしいルーティンを全部素直に受け入れて、流している。
    通常、私はマミコのような女は嫌いである。こういう女がいる限り、クソルーティンは変わらないし、自分がクソ上司どもに気に入られる行動ができないのを自覚しているので、それを笑顔でこなすマミコには邪魔だという気持ちしか湧かないだろう。
    しかし、マミコは違う。自分の本当の気持ちを無理やり閉じ込めるために、全自動マシーンになっているのだ。それが文章の

    0
    2024年11月30日
  • 全自動お茶汲みマシーンマミコ

    Posted by ブクログ

    心の機敏をできるだけ無くすように、自分を守っているんだろうなと思った。色々と経てマミコが心を取り戻せたみたいでよかった。
    気分が上がるコスメって大事!!

    結局人には人の地獄があって、他人が羨ましくみえるから自分の手持ちのカードで生きていくしかないよね。結婚やパートナーがいること=幸せ、の価値観が薄まっていきますように。

    0
    2025年06月21日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!