川崎莉音の作品一覧
「川崎莉音」の「なぜ地方女子は東大を目指さないのか」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「川崎莉音」の「なぜ地方女子は東大を目指さないのか」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
ビジネス・実用
Posted by ブクログ
『移動と階級』という本の中で紹介されていてタイトルに魅力を感じ、直感的に読みたいなと思ったのがきっかけ。
東大の学生のうち3割しか女性がいなく、ほとんどが男子学生という現状。さらにその女性人口の中で地方出身者の女子は少数なのはなぜなのか?というのを2人の東大生が紐解いていく。
要因としては主に理系に進む女性が少ないこと、地方に東大出身の人ましてや女性で東大出身の人が周りにロールモデルとしていないこと、実力があっても自身で低く見積もってしまって東大を目指そうとしないこと、東大にいる人たちは天才・変人の集まりとメディアで過度に演出されていること、保護者が娘に対して浪人してほしくない・そんな高いところを目指す必要性を感じていないこと、などだった。
そして個人的に新たな発見だったのは医学部に進む地方女子が多いことだった。女性は手に職をという認識が強い地方では資格を取ることが重要視される子が多いので地方大学の医学部に進む方は都心よりも多いとのことだった。
著者の2人は東大の学生でさらに地方出身者としての経験も綴りながらしっかりと研究のためのアンケートを実施をしていて面白かった。
ロールモデルがいないことを綴っていた時に大学生が高校生たちと話す活動があり、母に何度も勧められていたことを思い出した。周りにざっくばらんに話せる大人がいる大事さを感じた。
Posted by ブクログ
鮮烈なタイトルに惹かれて。
「東大」を冠する書籍やメディアは多々あるが、そこには羨望と他人事感が混ざり合っている、と思う。本書は当事者による執筆にて東大の課題面を浮き彫りにする、画期的な作品である。
あの頃の自分と共鳴するところが多く、自分語りを少し。私男性ではあるが、地方というファクターは有している。地方における都心難関大学との距離感は今思い返せばまざまざと現前していたのだろう。
情報格差、ロールモデルの不在、両親による保守的な印象操作。これらは打開して打って出るというマインドには至らなかった。結果として、学力不足もあるが地元の国立大学への進学、浪人という選択肢は思いもよらなかった。
地方に女子が掛け合わされることで、問題はさらに深刻になる状況が本書から知る。婚期が遅れるやら学力が高いとモテないなどというジェンダーバイアスを振りかざす妄言が今も地方には根強く巣食っている。そのように主張する人に限って、そこに暮らす周囲の親、親戚、知人が地元を離れたことがない、外の暮らしをイメージで語っているという無責任さが腹立たしい。
私の鬱憤を開陳しても仕方なし。
我が娘は地方女子にドンピシャで該当する。無理強いはしないが、可能性を狭めるような深層心理における誘導は極力したくないなと自戒を込めて思う。
本書を通して少しでも多くの人の無知や無理解が解消されることを願う。