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  • グリーン戦争―気候変動の国際政治
    4.3
    1巻1,265円 (税込)
    人類共通の課題、気候変動。各国はこれを解決すべく、温室効果ガスの排出削減を目標に掲げ2015年にパリ協定に合意した。しかし17年、トランプ米大統領が協定脱退を宣言。中国やインドなど新興国が条件闘争をはじめ、国際協調が動揺している。本書は米国、欧州、新興国の利害が錯綜する政治力学を、産業、貿易、金融、エネルギーの観点から解き明かす。激しい国家間対立の終結を目指して、世界、日本が進むべき道とは。

ユーザーレビュー

  • グリーン戦争―気候変動の国際政治

    Posted by ブクログ

    気候変動をめぐる国際関係は複雑であり、日本もG7の一員として責任を持ってこの問題を取り組まなければならないと認識した。
    資源に乏しく原子力発電を容易に増強できない立場で、どの様に日本の舵取りを行うのか政治家の手腕が試される分野だと思う。バイデン大統領からトランプ大統領に代わったことで世界情勢も激しく動き出し、本書の価値もより高まったのではないかと感じた。

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    2025年03月06日
  • グリーン戦争―気候変動の国際政治

    Posted by ブクログ

    地球温暖化を防ぐために各国が温暖化ガスの排出を削減しようとしたり、太陽光発電や風力発電などのクリーンエネルギー開発に力を入れています。
    このような政治経済的な課題では、国際的にある程度統一されたルール作りが求められ、各国は少しでも自国に有利になるようにと交渉をしていて、その有り様を本書では「グリーン戦争」と呼んでいます。
    日本はこういうルール作りは得意ではないので、関係者の方々には頑張って欲しいと思いました。
    一つ懸念に思ったのは、日本では30代以下の人たちは気候変動に関する関心が薄くて、高齢者のほうが高いそうです。これからの世代の人たちの関心が低いというのは何故かなと不思議でした。

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    2024年08月30日
  • グリーン戦争―気候変動の国際政治

    Posted by ブクログ

    日本は米国とどう付き合えばよいのか
     日本はこの揺れ動く米国とどのように付き合えばよいのか。
     まず、2024年の選挙でトランプ前大統領が当選し、米国が再度パリ協定から脱退しても、当面は静観していればよいだろう。その次の選挙で民主党政権になれば再び復帰することに加え、IRAが撤回されない限り、パリ協定から抜けても、米国の温室効果ガス排出量は2035年に2005年比で45%減に向かうペースで減少する見込みであるためだ。この状況であれば、2017年の脱退表明時がそうであったように、パリ協定の体制が瓦解することはない。日本は、IRAが覆らないかどうかを注視しつつ、それに見合う範囲で自らの脱炭素政策を

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    2025年03月15日

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