ラモーナエマーソンの作品一覧
「ラモーナエマーソン」の「鑑識写真係リタとうるさい幽霊」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「ラモーナエマーソン」の「鑑識写真係リタとうるさい幽霊」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
小説・文芸
Posted by ブクログ
ミステリードラマなどで鑑識のシーンをよく見るが、その中でも写真係を特に意識したことがなかったなあと読みながらしみじみと思った。何時間もかけて遺体や遺留品、事故の痕跡を何百枚、何千枚も撮り続ける仕事は大変なんてものじゃない。まして主人公のリタは更に幽霊が見えてしまう体質なので、霊となった彼らに取り憑かれ振り回されて、時には命も脅かされそうになる。理屈が通らない霊たちはうるさくて怖くて恐ろしいが、リタは逃げ出すことも出来ず、犯人探しをいやいや手伝うはめになる。
そして同時にナバホ族であるリタの生い立ち、居留地での暮らしが豊かに語られていく。霊が見えてしまうリタと、死者を縁起の悪いものとして捉えるナバホ族の考えが相反することから、家族や周囲は折り合いを見つけるのに苦労はするが、祖母をはじめ家族、友人たちが疲労困憊のリタに最後まで寄り添ってくれる。
ナバホ族の風習や、カメラの魅力にハマるところは読んでいて楽しく、一方で誰が味方か分からない事件の展開にはハラハラした。リタを主人公とした小説は、3部作の予定との事。ぜひ続きを読みたい!
Posted by ブクログ
鑑識写真係のヒロインが幽霊に悩まされながら活躍する話。
ユーモラスで気楽に読めるコージー・ミステリかと思ったら、違った(笑)
リタは警察の仕事をしている。
事故や殺人の現場の写真を撮っているのだ。この描写が思いの外リアルで、いきなりのけ反りそうになりましたよ(汗)
子供の頃から幽霊が見えるリタには不向きな仕事だが。
そして、この幽霊は、ホントにうるさい!(笑)
アーマという女性の幽霊は、殺されたのだとわめきたて、犯人を探せとまで要求してくる。
そもそもナバホ族のリタには、周りの人間が受け入れてくれないという悩みがありました。
ナバホ族は、死を忌み嫌い、出来るだけ避けるので、幽霊の話を日常的にするなど、とんでもないことなのだそう。
優しい祖母には、以前から大いに心配されていました。
ナバホ族の暮らし、リタの育った環境や思い出は味わい深く、魅力的で読み応えがありますね。
その描写がかなり出て来るのは、この作品のよいところなのですが。
作者自身の経験が反映しているのは、鑑識写真係を16年やっていたキャリアと同様。
生き生きしていて、自伝の方が面白かったかも?みたいな。チラッとね。
ミステリ色は薄めになってる印象があり、幽霊ともそこまで関係ないかもな~…
専門知識を生かすのは、ある意味、王道。なんですけど。
微妙に読後感がちぐはぐな感じになってしまった次第。
面白かったんですけどね?
Posted by ブクログ
最初は、鑑識課の写真係のリタの非常に細かな現場の撮影とその解説から始まる。
その後は、死を恐れるナバホ族の出身のリタ。
「幽霊が見え、話すことができる」という彼女の能力はナバホ族にとっては受け入れることはできない。その辛い経験と事件の展望が、カメラの種類で各年代、事件の順にフォーカスされる展開が気に入りました。
リタが撮影を担当した事件展望は主に終盤に進んでいく。押しの強い幽霊に脅されながら、徐々に真相に迫っていく。
彼女の能力を受け入れてくれる友人や隣人。能力は受け入れなくても支えてくれる祖母やその祖母の友人、押しの強い幽霊に助けてもらいながら、解決していく姿がよく、面白かった。
リタの考え方が最後に少し変わったため、次作も読んでみたいと感じました。
Posted by ブクログ
『鑑識写真係リタとうるさい幽霊』
著者 ラモーナ・エマーソン
訳者 中谷 友紀子
ようやく読み終えました〜
終盤にスリル感が押し寄せてきて、疲れました。(面白かったです)笑
読み応えあります。ただし、生々しいくらいの凄惨な礫死体や事件、事故現場の死者の姿が克明に綴られていますので苦手な方はご注意ください。キツイです。冷静に受け止められるのは、おそらくその描写が“創りもの“ではないからなのかと。著者の経歴に市警や民間会社でカメラマンとして16年間犯罪現場を記録したとあります。
タイトルと表紙のイラストから、ユーモアな作品なのかな?と勘違い、でも、あながちハズレではないんです。構成も上手いです。幽霊が見えてしまうナバホ族出身のリタ。職業が鑑識写真係と、大丈夫なのかしら?と思ってしまいますよね。第一章から事件は始まっています。
『訳者のあとがき』を交えながらストーリーをご紹介します。ある日、高速道路の跨道橋から落下した女性の礫死体の幽霊アーマ。アーマの死の真相を探るその物語の合間に、リタの生い立ちの章がはさまれていく。その交互に重なっていく物語が、大きな事件に巻き込まれていくリタの苦悩と疲労に寄り添うように描き上げていきます。
“緻密でダークな警察小説が展開されるかと思いきや、現れる幽霊たちは恐ろしくも賑やかで、物語はむしろ軽妙に進行していく。謎解きとおかしみと恐怖とスリルが絶妙にブレンドされ、総じてホラー・コメディ・ミステリとでも呼べそうな趣がある。“
まさに、そんな感じです。笑
幽霊が見えてしまうなんて、ホント、大変ですね、汗 序盤は淡々と、終盤はスリルやホラー地味た幽霊たち、そして事件の手に汗握る展開に、心臓が疲れました、、、。(事件はネタバレ厳禁で。)
最終的にリタは自らをナバホ族の守りや付き纏ってきた幽霊たちに守られて穏やかなエンディング?と思いきや、、、続編がありそうな終わり方ですね〜笑 (著者もナバホ族出身とあります。温かみを感じるのはそういった背景にあるのかな〜と。)
あとがきによると、リタ・トダチーニ・シリーズは三部作が予定されているそうです。
現場の描写に疲れますが汗、一冊を読み終えるとその読み応えから、次作も気になります。
リタとおばあちゃん、好きですね〜
(少し補足しておきますね。)
自分の死の真相を突き止めて欲しいとリタに付き纏うアーマ。彼女は自分の死因が自殺となると、幼い娘に何も遺してやれないからと、母の愛情が執着させているのですね。執念です。その辺りも切ない事情があります。ただただ、うるさく怖い幽霊という訳ではありませんね。涙