長田俊樹の作品一覧
「長田俊樹」の「アーリヤ人の誕生 新インド学入門」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「長田俊樹」の「アーリヤ人の誕生 新インド学入門」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
乱暴まとめご容赦
ウィリアム・ジョーンズが、つまりは西洋がサンスクリッド語を発見、ヨーロッパに広がりオリエンタル・ルネッサンスが勃興、比較言語学が成立し、そこから印欧祖語という概念が誕生。当初は理論上の概念にすぎなかったが、ピクテの言語学的古生物学(言語による先史研究)によって、話し手の故郷探しが始まり、ただの言語学上の用語だった「アーリヤ」が民族だとか人種を指すようになった。こうして、アーリヤ人侵入説が生まれた。
最近の考古学の進歩により、アーリヤ人侵入説が否定されていているが、そこにはヒンドゥー・ナショナリストの思惑もまじってやや不純。
とにかく全否定はできないが、従来の侵入説は見直すべ
Posted by ブクログ
本書の内容は、著者自身によって次のように要約されている(193-194頁)。
近代比較言語学の祖と言われるウィリアム・ジョーンズと、インドのカルカッタにおいて彼らによって創設されたベンガル・アジア協会の活動により、西洋におけるサンスクリット語の発見、そしてそれが印欧比較言語学へと発展する(第Ⅰ章)。
このサンスクリット語発見ののろしは、ヨーロッパに広がり、オリエンタル・ルネッサンスの華を咲かせることになる(第Ⅱ章)。こうして印欧比較言語学が成立すると、そこから印欧祖語という概念が生まれる。理論上の産物であった印欧祖語は、「再建」の手続によって実体をもったものとなっていくのだが、そこには