作品一覧

  • 若者の権利と若者政策――子ども若者の権利と政策④

    若者の権利と若者政策――子ども若者の権利と政策④

    ビジネス・実用

    -
    1巻2,376円 (税込)
    制度の狭間に陥りがちであった若者の権利と政策にクローズアップする第4巻。 困難な子ども期を送った若者の状態は改善されずに、支援の手が届かないところに追いやられ困難さはむしろ強まっている。全ての若者の権利を保障するために、若者政策がめざすものとは。
  • 子ども若者の権利とこども基本法――子ども若者の権利と政策①

    子ども若者の権利とこども基本法――子ども若者の権利と政策①

    ビジネス・実用

    -
    1巻2,376円 (税込)
    子どもの幸せや権利を尊重する社会を実現するためにはどうしたらよいのか。第1巻では現状と課題を整理し、未来に向けての効果的展開を考える上での土台を提供する。 わが国における子ども若者の権利と政策に関する理論・実証、実践の進化と充実は、ここから始まる。
  • アンダークラス化する若者たち――生活保障をどう立て直すか

    アンダークラス化する若者たち――生活保障をどう立て直すか

    ビジネス・実用

    4.0
    1巻2,024円 (税込)
    「ライフチャンスを剥奪された」若者たちに、社会的投資を。 本書は、不安定な生活基盤、希薄な社会関係のなかで大人になり、アンダークラスに落ち込む若者の実態を明らかにする。そして、若者施策の前提となっている「親頼み」のメカニズムと限界をえぐりだし、アンダークラス化を防止するためにどのような社会編成が必要なのか、若者の現在から将来までの生活保障の必要性を提起する。
  • 東京ミドル期シングルの衝撃―「ひとり」社会のゆくえ

    東京ミドル期シングルの衝撃―「ひとり」社会のゆくえ

    ビジネス・実用

    3.7
    1巻1,980円 (税込)
    未婚率全国トップの東京23区で進む「日本の未来」とは。 孤独担当大臣も知らない、35歳から64歳の「都市型」孤独に焦点を当てる。 高齢者のひとり暮らしが増加していることは誰でも知っている。その現象は公私ともに対応が必要な課題となり、取組みも進んでいる。 ところが、若者期と高齢期に挟まれた35歳から64歳のミドル期のひとり暮らしが増加していることに関しては、基本的に問題の少ない世代と認識されて、政策課題になることは希だ。 この状態が続くと、ミドル期シングルが高齢期に達する頃、高齢シングル問題は大きな社会問題になる可能性がある。 東京23区はなぜシングル化が突出しているのか。その結果、どのような現象が生じているのか。ミドル期シングルの増加は何をもたらすのか。 本書は、増加するミドル期シングルにフォーカスし、そこに多くの問題が内在していることを明らかにし、取り組むべき課題の骨格を提起する。 東京都特別区長会調査研究機構のプロジェクト研究で、東京23区の中年期一人暮らし(ミドル期シングル)の調査研究を令和2-3年に行い、そのデータをもとにプロジェクトメンバー5人が解析を続けて執筆。 ミドル期シングルは、行政サービス的観点からみて、属性的に問題があるとは考えられていない人々でした。その見識は妥当なのでしょうか。ミドル期シングルは、すでに2020年に東京区部人口の3割近くを占めており、それ以後も上昇が続き、中でも前期ミドル期シングルは相対的に増加が大きいと見通されています。日本でシングルの割合が最も高い東京区部は、納税者としての比重も相応に大きいミドル期シングルを、まず政策対象として認識するところから始めることが必要です。また、これらの人々の多くがやがて高齢期シングルになり、高齢者政策の対象となる時代が近いことを認識する必要があります。――「終章」より

ユーザーレビュー

  • アンダークラス化する若者たち――生活保障をどう立て直すか

    Posted by ブクログ

    アンダークラスとは、不安定な雇用、際立つ低賃金、結婚・家族形成の困難という特徴を持つ一群であり、従来の労働者階級とも異質なひとつの下層階級を構成する社会階層である。
    (引用)アンダークラス化する若者たち ー生活保障をどう立て直すか、編著者:宮本みち子・佐藤洋作・宮本太郎、発行所:株式会社明石書店、2021年、15

    我が国は、少子高齢化が叫ばれて久しい。内閣府の「少子化対策白書」による「令和2年度 少子化の状況及び少子化への対処施策の概況」によれば、2019年の出生数は、86万5,234人となり、過去最小(「86万ショック」)となった。また、同年の合計特殊出生率は、1.36と、前年より0.06ポイント低下している。さらに、2021年6月4日、厚生労働省が発表した2020年の人口動態統計調査によると、合計特殊出生率は1.34と、前年より0.02ポイント低下したことが明らかとなった。少子化対策白書では、少子化対策による重点課題として、まず真っ先に待機児童解消などの「子育て支援施策の一層の充実」を掲げる。次に、若者の雇用安定など「結婚・出産の希望が実現できる環境の整備」としている。

    少子化の根本的な原因はどこにあるのか。男性の育児参加や待機児童をなくすことも勿論、大切なことであろう。また、昨今の新型コロナウイルス感染拡大の影響により、結婚が疎遠がちになりつつあることも拍車をかけているのだろう。しかし、最大の要因は、多くの若者たちが将来に希望を持てず、家庭や子どもを持つことを諦めてしまっているのではないかと思う。それは、私が2009年に「子ども・若者育成推進法」が成立した背景に興味を持っているからだ。
    「なぜ、国は、子ども・若者の支援に力を入れるのか。」
    「いま、子どもや若者たちに何が起きているのか。」
    その真意を確かめるべく、私は、「アンダークラス化する若者たち(明石書店、2021年)」を読み始めた。

    まず、「アンダークラス」という言葉が存在することに驚いた。アンダークラスとは、生活水準が下級階層であることを指す。子供の貧困が増大している背景には、家族の崩壊、親の長期の失業、一人親(特に母子家庭)の増加などがある。その結果、不登校や高校中退といった早期の学習機会が奪われ、就労に至らないケースが増加する。我が国では、雇用によって成り立っていた若者の生活が保障できなくなっている。それとあわせて、国家による古い生活保障制度が若者たちを排除することが浮かび上がってくる。
    本書では、アンダークラス化が進む若者たちに、様々な観点から厳しい現実を突きつける。
    では、現代を生きる若者たちに”救いの手”はあるのだろうか。悲観論が続くが、その中においても私が本書で見出した”希望”を3点述べたい。

    1点目は、「つなぐ」ということだ。
    「コミュニティー・オーガナイジング」という言葉がある。若者支援は、行政、民間事業所、地域、家庭などが関わってくる。その際、縦割り行政では、制度のはざまで生きる子どもたちに、支援の手が及ばない。まず、地域社会の資源を結集した「コミュニティ・オーガナイジング」というアプローチにより、各支援者を「つなぐ」ことが必要だと感じた。そのために、私はまず、子どもの抱えている”異常”は、学校で把握するなどの対策も必要ではと感じじている。そして、学校で把握した要支援の子どもたちは、福祉へと引き継がれる体制づくりが急務である。

    また、若者を切れ目なく支援機関につなげる回路も必要だということを理解した。学校からの情報がサポステなどの若者支援機関に届くことは少ないため、来所者の捕捉率は低いという。その中で、高知県の「若者はばたけネット」に希望を見出した。高知県では、中学卒業時及び高校中退時の進路未定者をサポステにつなげ、就学や就労に向けた支援を行うことでひきこもりやニートにならないように予防している。各機関が連携をし、情報を「つなぐ」ことで、若者支援に対して強力なものになる。

    2点目は、「生活保障を立て直す」ことだ。
    我が国の社会保障制度は、一定期間の拠出履歴を前提とした失業保険に基づく社会保険が中心であることが前提となる。社会保険であることから、非正規雇用などの雇用歴が不安定になりがちな若者にとって、失業給付からの脱落に直結してしまう。そのほか、最後のセーフティネットと言われる生活保護においても、審査基準が厳しいと言われている。これらの古い社会保障制度からの脱却が問われる。本書の最後で、宮本太郎氏は、「若者にベーシックアセット」を提唱している。アセットとは、ひとかたまりの有益な資源であり、資源として重要になるのは、支援サービス、現金給付、そして帰属先のコミュニティであるとしている(本書、292)。本書では、ベーシックアセットについて詳述されていないが、宮本太郎氏は、「貧困・介護・育児の政治 ベーシックアセットの福祉国家へ(朝日選書、2021年)」を上梓されている。今後、読んで理解を深めたいと思った。

    3点目は、まだ私たちの周りに「奉仕する心」、「福祉の心」を持ったかたがいることだ。
    まず、各自治体では、再優先課題として、子ども・若者支援対策に取り組むべきではなかろうか。少子化の時代、一人ひとりの貴重な子ども・若者たちが希望を持てるまちづくりを進める必要があると感じた。
    その上で、本書では、「静岡方式」が取り上げられている。静岡の取り組みは、国家、企業、家族でない第四の拠り所として「地域」を位置づけ、これを足がかりにして、若者のライフチャンスを高めようという取り組みである(本書、130)。静岡の事例を見ると、支援される側には、多様なサポーター(ボランティア)が登場する。NPO法人青少年就労支援ネットワーク静岡の取り組みは、地域全般の雇用のありようを変え、地域の「包摂力」をあげることに成功している。この地域の「包摂力」をあげることは、今後のまちづくりにおける根幹となるべき要素ではないだろうか。そのまちには、多様なサポーターたちの「奉仕する心」や「福祉の心」によって支えられていることが必須条件となる。そして、幸いにも、私達の周りには、特に国が危機的な状況(例えば大規模震災時など)に襲われたときに感じるのだが、そのような方が多く存在する。

    アンダークラスの若者たちは、何も好んで、そうなった訳ではない。多くは、大人の理由によることも多い。
    「人間」は「人間」でしか助けられない。
    そのため、いま、私たちは、それぞれ”今いる場所”で、アンダークラス化する若者たちに寄り添い、結びつき、支援をしていく責務があるのだと感じた。それがひいては、少子化を克服する一つの処方箋にもなるし、自分たちのまちを持続可能なものにしていくことだろうと思った。

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    2021年06月05日
  • 東京ミドル期シングルの衝撃―「ひとり」社会のゆくえ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    女性より男性のほうが孤立しやすいのは肌感覚に近い。シングルが介護の担い手になりがちというのも。シングルは弱い紐帯が大事、というなら最終的にシングルになる女性は弱い紐帯が大事、という結論になるのかな。ようやく少し時間ができたのだから、弱い紐帯をつくることを考えないと。弱った時に頼れる人をうまく作るのはなかなか難しいよね。手段的サポートの調達先をどうやって増やすのがいいんだろう。孤立しないコミュニティは束縛と裏表になることが多いので、難しそう。

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    2024年09月08日
  • 東京ミドル期シングルの衝撃―「ひとり」社会のゆくえ

    Posted by ブクログ

    東京の35歳から64歳の未婚率の正体
    貧困などの問題もあるかもしれませんが、ライフスタイルの変化が、東京の未婚率に影響しているということでしょうか。
    東京は地方の人の集まりと言うけど、そこで生まれて育った子供たちが、1人世帯を形成していく。
    ライフスタイルによって家族的な強い繋がりよりも、仲間的な緩い繋がりを求めるひともいる。
    ミドル期のシングルがある程度の収入を持つ人が多いというのは、家賃など払えない人が地方へ移ったり、親元へ戻るということか?
    東京への一極集中も地方が、人を供給できなくなり、いずれ東京も人口減少になるかもと。

    知事選もあるけど少子化を考えるなら、地方の先細りを考えないと東京に人が集まらないのではとも思いました。

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    2024年06月25日
  • 東京ミドル期シングルの衝撃―「ひとり」社会のゆくえ

    Posted by ブクログ

    調査データを根拠にした意外と真面目な独身者の状況と推移の分析。
    可視化されにくいが、仕事以外の関係もなく、ゆるく結婚したいができないまま独身を続ける、金がないのでその結婚もできない都内在住男性。
    目新しいことはないし、感覚的にも相違はない。
    一般人が新書的に軽く読むというよりは、社会学や行政の参考資料として。

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    2025年08月02日
  • アンダークラス化する若者たち――生活保障をどう立て直すか

    Posted by ブクログ

    問題が起きていることはわかるが、若者生活支援に慎重に慎重に若者の生活保護費を支給を提案している。そのためにいろんなデータを提供していて文献資料だけで紙面の1/4を占めるのではないだろうか。

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    2021年06月29日

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