【現役87歳、トレーダーしげるさんの教え】
書店をぶらぶらしている時に表紙に惹かれて読んでみました。
ここ最近株式市場も活気があるので参考に購入された方も多いと思います。
株に出会って生涯株と向き合って、株だけで資産18億(もっとも今はさらに膨らんでいると思われますが!)を築き上げてこられたしげる
...続きを読むさんの考えなどが満載の著書です。
しげるさんの考え方は明確です。
いい会社の株を買う。
株取引を楽しむ。
人生を楽しむ。
これがベースとなっています。とてもシンプルだと思います。
ただ、それを実践出来ている人はどれくらいいるのかなぁ、なんて読みながら思います。
そして、文中にはさまざまな経験から学んだ相場の格言が記されています。私もよく聞いて納得したものがあります。
例えば、
「相場のことは相場に聞け」
「山高ければ谷深し」
「半値八掛け二割引」
「人の行く裏に道あり、花の山
などですが、その中でも
『頭と尻尾はくれてやれ』
これはその通りだと思います。
何事も欲張らずに程々に利を積み上げる姿勢が大切ということの教えだと思います。
他にも四季報の読み方、あるいは年4回発売されるそれぞれの季節によって読み方が異なることの理解は目から鱗でした。
当たり前ですが、株取引では「自分の頭で考え、ほかの投資家心理を読むこと」が大切ですが、これは何事にも通じることであるとあらためて考えさせられました。
87歳になっても死ぬまで生涯取引をしたいというしげるさん、最後にこのようなことを仰っておられます。
心技体が何よりも大切だということです。
株価の値動きに一喜一憂することなく、その場で最適な行動をとることができる冷静な心。
ここだというときに売買する技術。
健康な身体と資金面での体力。
人間は弱い。それを覆すのには、よほどの鍛錬が必要と。
生き字引のようなしげるさん、とても学びの多い著書です。