笹田もと子の作品一覧
「笹田もと子」の「スマホ断ち 30日でスマホ依存から抜け出す方法」「トランプの貿易戦争はなぜ失敗するのか それでも保護主義は常態化する」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「笹田もと子」の「スマホ断ち 30日でスマホ依存から抜け出す方法」「トランプの貿易戦争はなぜ失敗するのか それでも保護主義は常態化する」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
ビジネス・実用
ビジネス・実用
Posted by ブクログ
本書はトランプ関税について、その背景、米国内においてはなぜ目的を達成することができないか、世界貿易秩序への影響、その対策を平易かつ論理的に解説した良書。著者は経済学者であり、かつて日米貿易交渉を担当した実務経験もある。
本書の内容は説得力があり、トランプ関税はその目的を達成することはできないが、世界貿易体制の転換となるものであることが理解できる。
内容のポイントは以下の通り。
著者が貿易ハッキングと呼ぶトランプ関税の根底には「不満ドクトリン」がある。「不満ドクトリン」とは「米国内のグローバリストに裏切られ、外国に食い物にされ、その結果、中間層が代償を払っており、これを報復と強制により回復しなければいけない」というものである。
そしてトランプ関税による混乱は「信じられないほどの資質の欠如」か「策略がひそむ悪意」かまたはその両方である。
関税では中間層を救えない→中間層で製造業に従事しているのは10%に満たない数だから。
関税でアメリカの産業の再建はできない→投資、教育、インフラ、関係者間の調整が必要
関税では貿易赤字は解消できない→貿易収支は支出(個人消費+民間投資+政府支出および総投資)と所得の差(理論でもグローバリストの主張でもなく、会計、算数の問題)
アメリカは自ら築き上げてきた自由貿易のルールの破壊者に回った。WTOの重要なルール「無差別原則」「関税譲許」「紛争解決制度」に対して攻撃を行っている。「無差別原則」とは、ひとつの国に対して貿易障壁を下げた場合、ほかのすべてのWTO加盟国に対しても同じように障壁を引き下げなければならないということ。「関税譲許」とは、国際協定に基づき、特定の輸入品に対して「一定以上の関税を課さない」、または「関税を撤廃・引き下げる」と相手国に約束すること。
世界の他の国に対する処方箋としては、第一に「ルールに基づく貿易体制を守るため、ルールを遵守する」ということ。そして戦略的選択として、待機(米国内の苦境を待つ)、防御(米国の世界貿易に占める割合は15%であり、残りの85%を守り抜く)、行動(攻めの多国間主義)を提案している。
著者が今後の可能性として想定するシナリオは4つ。①1930年代型の混沌②コントロールの利いた多国間体制の漂流③貿易ブロックの対立④アメリカ抜きの再グローバル化。
④アメリカ抜きの再グローバル化は可能性は低いが、このシナリオを取れれば世界経済は順調に成長し、WTOも協調の中心拠点となり得るとしている。そのためには「集団的リーダーシップ」が必要とされ、それはEU、中国、日本、イギリス、韓国、インドなどによる緩やかな連携に基づく協力体制であり、2017年にトランプが離脱宣言をした後の環太平洋経済連携協定(TPP)を日本が集団的リーダーシップでまとめ上げた経験をモデルとして例示している。
【原題】
THE GREAT TRADE HACK :
How Trump's Trade War Fails and the World Moves on
【目次】
日本語版序文
第1章 貿易の大ハッキング
第2章 不満ドクトリン
第3章 カオス 意図したものか、機能不全か
第4章 関税は中間層の助けにならないが、それでもワシントンで支持される理由
第5章 関税では産業の復活はできない
第6章 関税では貿易赤字は解消できない
第7章 アメリカと中国の対立は貿易戦争ではない
第8章 貿易ハッキングは世界を分断するか
第9章 ハッキングによって世界貿易秩序は壊されたのか
第10章 ポスト・アメリカ主導時代への戦略
第11章 なぜリーダーたちは立ち上がらなければならないのか
付録1 関税と工業化の歴史上の事例/付録2 貿易赤字を改善すると考えられていた革新的出来事が、為替レートで相殺されたことを示すわかりやすいふたつの事例
監訳者解説
Posted by ブクログ
気がつくといつもダラダラとスマホを見て何時間も無駄に過ごしてしまう自分を戒める為に読んだ。
翻訳本だが、簡潔な文章で読みやすかった。
読みながら、スマホの使い方を見直し、色々と設定や習慣を変えた。
・トップ画面からつい見てしまうSNSなどのアプリを削除
・スクリーンタイムのウィジェットを設定し、どのアプリに何分費やしてるかを可視化
・スレッズ、youtube、safari、lineの時間制限
・ほとんどのアプリを通知オフに
・スマホを見る前と、ダラダラ見たあとどんな気持ちか意識する
・スマホアラームではなく目覚まし時計で起きる
・エレベーターや電車に乗った時など、すぐにスマホを見る習慣をやめた
これだけでもスクリーンタイムが大幅に減った。全く見ない、使わないというわけではなく、メリハリをつけて使用時間を意識して使えるようになった。
また、家族や職場での会話や、読書や趣味に以前より集中し、時間を多く使える出来るようになった。
本に書かれている全ての項目を完全に真似することは出来ないが、具体的にどういったことをすればいいのか、また、本当に大事なことは何なのかが分かった。
大事な情報を見逃してしまうかもしれない不安、というのが私にも確かにあった。
電車に乗ると、ほとんどの人がスマホに夢中になっている。大人も子供もスマホ中毒者ばかりの世の中、大丈夫なのかなぁ…
Posted by ブクログ
スマホは手放せない。
自分たちでお店を経営していることもあり、「スマホは仕事のツールだ」と思っていた。
でも、どこかで分かっていた。それは言い訳で、ただSNSを無目的にスクロールしている時間が多いということ。
「発信のため」とXやインスタ、TikTokを開いても、結局は情報を眺めているだけで、発信には至らない。
「内容を考えるため」と言いながら、関係のない投稿まで見て、頭がぼんやりしてくる。
最近、脳がうまく働かない。記憶力も落ちたような気がする。
そんなときに出会ったのがこの本、『スマホ断ち』だった。
この本には、スマホ依存から抜け出し、スマホをあくまで“仕事などに使う便利なツール”として再定義するためのノウハウが詰まっている。
方法論としても役立つし、読んでいくうちに「人生の本質」のようなものにも気づかされる、実はすごい一冊だった。
読後、その日の帰り道。
自転車で地下駐車場を通ったとき、以前、雨で困っていたお客様のことをふと思い出した。
普段ならイヤホンで音声を聞きながら走っていて、絶対に思い出せないような瞬間だった。
さらに、その方の誕生日が近いことまで思い出し、水没とは逆の「何か喜んでもらえるプレゼントはないか」と自然に考えていた。
スマホのメモやリマインダーで思い出すのとは違って、心の中から浮かび上がってくるような気づきだった。
とても温かく、素敵な体験だった。
そして一番の発見は、思っていたよりも、スマホの電源を切っても「何も起こらない」ことだった(笑)。