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  • 殺人は容易ではない: アガサ・クリスティーの法科学
    3.0
    1巻3,080円 (税込)
    あの有名作品からマニアックな短編まで ミステリの女王、アガサ・クリスティーが 作品に織りこんだ法科学を徹底分析! ・デビュー作『スタイルズ荘の怪事件』で示された指紋の正確な知識 ・微細証拠の存在が有罪の決定打とならないことを示す『マギンティ夫人は死んだ』 ・銃を嫌っていたクリスティーが『ナイルに死す』へと結実させた弾道学 ・筆跡の違いが手掛かりとなる『オリエント急行の殺人』 ・痕跡証拠が存在しないことが重要な意味を持つ『ゴルフ場殺人事件』 ・『ポアロのクリスマス』で用いられた血液凝固に関する意表をつくトリック ・検死解剖の詳細を徹底的に調査したことがうかがえる『エッジウェア卿の死』 ・現実の中毒事件解決にも貢献した『蒼ざめた馬』のリアリティあふれる描写 稀代のストーリーテラーとして、世界中で愛されているアガサ・クリスティーは、法科学の専門家ともいえる一面を、その物語から垣間見せてもいる。本書では、ポアロやミス・マープルといった魅力的な登場人物を通して描かれる法科学を紹介し、“法科学者”としてのクリスティーに焦点を当てる。現実の事件に影響を与えるほどのリアリティで描かれる世界を、最新の法科学の知見から読み解く。 ●目次 はじめに――犯行現場 第1章 指紋 第2章 微細証拠 第3章 法弾道学(銃器) 第4章 文書と筆跡 第5章 痕跡、凶器、傷 第6章 血痕の分析 第7章 検死 第8章 法医毒物学 結論――ゼロ時間へ

ユーザーレビュー

  • 殺人は容易ではない: アガサ・クリスティーの法科学

    Posted by ブクログ

    アガサ・クリスティーのすごさを法科学から分析。

    この本を読むと、アガサ・クリスティーの作品に使われている犯行方法と捜査方法がわかる。とはいえネタバレは注意深く避けられているので、未読の作品があっても問題ない。クリスティーが薬物に精通していたのは知っていたが、あらためてその描写を解説されると、感心しきりだ。毒だけでなくほかの方法や捜査に関しても、クリスティーの作品だけでなく実際の事件も紹介しながら解説されているので、犯罪捜査に興味がある人も、ミステリが好きな人も、楽しく読めるだろう。

    0
    2024年12月04日
  • 殺人は容易ではない: アガサ・クリスティーの法科学

    Posted by ブクログ

    著者は解剖病理学の専門家。クリスティの作品と人生を様々な法科学の分野から読み解く。クリスティの犯罪への科学的なアプローチがあってこそ、不朽の名作となり得たことが良く理解できた。時々入れられる作者のチャチャのような括弧書きがチャーミングで楽しかった。

    0
    2024年03月28日

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