ユーザーレビュー 身体が「ノー」と言うとき―抑圧された感情の代価 ガボール・マテ / 伊藤はるみ 抑圧の身体への影響について。とくに怒りの感情というか情動が起きるべき時に起きないことの害について。 「闘争か逃走か反応」は現代では不要な「反応」であるとの認識はよく言われるように正しい、そうした反応を「無視」したり「感じなくなる」点については問題があると考えられる。怒りは、そうした怒りや恐れの感情...続きを読むを無視したり押さえ込んだり爆発させてたりした結果、身体に(文字通り)致命的な問題を発生させる。 闘争か逃走か反応が不要なのに誤作動を起こしているために病気になるという不要説と、闘うことも逃げることも叶わないという環境の中で生きているために反応に対しての感受性が失われたという立場も存在し、本書ではおもに後者の立場を取っている。 いくつかの病はそうしたストレスへの反応と密接な関係にある。他者に尽くしすぎたり自己犠牲が強すぎる傾向が幼少期から見られ、黙って人の言うことを聞く、他者を優先させるなどの強いストレスを継続して受けて続けているとホルモンの異常が発生して様々な病気になると考えられる。「癌になりやすい性格」は存在し、難病の患者には「感じの良さ」「いいひと」といった印象を周囲に与える「順応性のある人」が多い。自己と他者の感情的境界を持てない、他者の不安を自分のものとして取り込み、自分に不安を生み出す。 また自身の健康に無関心で、感情表現に乏しいという特徴も持つ。 人との力関係に左右されたり、罪の意識や愛情への上に動かされていたり、成功への渇望や上司に対する脅えや退屈への恐怖に突き動かされていたりするかぎり、人は自律的にはなれない。その理由は明白だ。何かに突き動かされているかぎり、自律はあり得ないからである。 Posted by ブクログ 身体が「ノー」と言うとき―抑圧された感情の代価 ガボール・マテ / 伊藤はるみ 慢性的なストレスは死神への道。 心と身体は別々にではなく、同時に存在している。 思っていることをちゃんと感じて、身体に語らせずにすむようにしたい。 行動の変化は生理的な変化をもたらす。 心臓病の患者は、感情の抑圧傾向が一般の人より低い。 ストレスや不安は意図するわけではないのに世代を超えて伝...続きを読むえられる。 罪悪感は自分のための決断をした証。 Posted by ブクログ 身体が「ノー」と言うとき―抑圧された感情の代価 ガボール・マテ / 伊藤はるみ この本では、がん、免疫疾患、その他難病がストレスによって引き起こされると言うことを様々な事例を通して実証している。ストレスというのは子供の時に親から虐待もしくは精神的苦痛をうけたというトラウマであったり、現時点での親や身近な人との人間関係によるものである。 ストレスによって重篤な病気を発症する人に...続きを読むは8つの思い込みがあるという。そして著者は最後の章で「治癒のための7つのA」を提唱している。 重篤な病気を患っている方自身は、その原因が自分の生育歴や現在の人間関係によるストレスが大きく関わっているということに気づけなかったり、また認めようとしなかったりする。医療は症状を一時的に緩和させることはできるかもしれないが、その奥に潜む心の闇までケアする必要性を強く感じた。 Posted by ブクログ 身体が「ノー」と言うとき―抑圧された感情の代価 ガボール・マテ / 伊藤はるみ 勝間和代氏のあとがきで読んでみた本。 帯に書かれている ──「いやだ!」「ノー!」と言わなければ、結局、私たちの身体が、わたしたちの代わりに「ノー」といい始めるだろう── そのとおりののことが書いてあるんだけど……心が弱っている時に読む本じゃないなと思う。厳しい。耳が痛い。 しかしながら作者の優...続きを読むしい視点で救われる本でもある。 厳しいけれど、読後感はさわやか。 Posted by ブクログ 身体が「ノー」と言うとき―抑圧された感情の代価 ガボール・マテ / 伊藤はるみ 「健康は、からだと心と魂のつながりという 3本の柱に支えられている」 病気とココロの関係について いろんな人の事象が書いてある。 あ、そうだなと自分に当てはまるものや 周りの人と一致するなと思うものがあり 納得する。 怒りを感じていることは認識するが 外に出すことは抑えようと思う。 そのうち怒...続きを読むりの感情に無自覚になってきている のではないかな。 ポジティブで明るくしている人の方が 病気になったりする。 それだけ自分の中のネガティブな部分の 裏返しなんだけど。 どっちも自分だということは間違いないね。 Posted by ブクログ ガボール・マテのレビューをもっと見る