山﨑晃司の作品一覧
「山﨑晃司」の「クマとともに」「クマに出遭ってしまったら?」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「山﨑晃司」の「クマとともに」「クマに出遭ってしまったら?」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
ビジネス・実用
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Posted by ブクログ
はじめに記したいのは、この本が2017年8月に出版されたことである。ツキノワグマに対する愛情が伝わる一冊であった。ぜひ、クマ問題に頭を悩ましている公的機関の方に読んで欲しい!
はじめに
「どうも最近、ツキノワグマと人間との関係が望まない方向に進んでいるようである。」
「研究者たちも、こうした事態を静観していたわけではない。」
以下いろいろ抜粋
「冬眠 クマ類の冬眠は、寒さへの適応というよりは、冬季の飢餓に対する適応力な生理機構と理解した方が説明がつく。」
「ツキノワグマも人間と同様に、楽な生活を甘受する生きものであり、一度覚えた蜜の味は容易に手放さなくなる。」
「かりに強い意志を持つ担当職員が幸い存在したとしても、職員をバックアップするシステムが存在しない場合や、職員が異動により不在となった場合には、放獣は選択肢から消える場合もある。」
森や人間の変化
4 個体数の増加
5 はげ山だった日本の山々
6 狩猟者の減少
7 里山の機能喪失
これからどうつきあうか
「ベアドッグとハンドラー」
「野生動物対策ゴミ箱」
「シカやイノシシの残滓」
おわりに
「本書のねらいは、現在の日本のツキノワグマの置かれている現状を要約することであるので、できるだけ客観的に事実を記述することを心がけた。しかし、多い年には数千頭のツキノワグマが捕殺されている事実はやはり尋常でないと感じる。・・・・・・。」
Posted by ブクログ
感想ではなくネイチャーガイドとしてのまとめです(長文です)
生態
・基本的に単独生活であり、群れは作らない
・現在、ツキノワグマの生息数について信頼できる情報はない
・日の出前後と日没前後の薄暗い時間帯に活発に動き回り、日中は休んで過ごす
ただし、冬眠前の秋には日の出前、または日没後の暗い時間帯にも食物を探す
・ツキノワグマの秋の時期の心拍数は150/分が終日続く。
一方でヒグマではこうした状況はない
・若葉をよく食べるのはタンパク質を多く含み繊維が少ないため消化しやすい
・クマは元々肉食性であるために、祖先の肉食性の動物から引き継いだ単純な消化器 機関しか持っていない
・地形を記憶することに優れている
・遠くの臭いを嗅ぎつける能力に加え、匂いを嗅ぎ分ける能力にも優れている
人の2倍 匂いの種類の識別能力を持つことが分かっている
・ペンキなどの有機溶剤も大好きでペンキ缶をかじったりすることもある
繁殖
・出産は1月下旬から2月上旬
仔ははわずか数百グラムという小ささで生まれ、冬眠から目覚めるまでに子供は急 速に大きくなる
・発情期は6月前後の初夏の頃で、この時期に交尾を繰り返す
交尾の刺激によって排卵し受精しても受精卵はすぐには着床せず、メスの子宮の中 を漂う。
そして、メスが秋に十分な食物を食べて体脂肪を蓄えられた個体のみ、12月に受精 卵が着床し胎児の発育が始まる
冬眠
・冬眠前には急に食欲が増し、いっきに50%も体重を増やすことがある
・冬眠中数ヶ月にわたって寝ていても筋肉は衰えず、血栓ができて血管が詰まるなど の状態にはならない特別な体の仕組みを持っている
・冬眠から目覚める順番
1:オス
2:出産をしなかったメス
3:2月上旬に出産したメスとコグマ
(出産したメスはしばらくコグマと一緒で、穴から移動しない)
安全対策
・熊に遭遇してからのことを考えるより、まずはクマに出会わないための努力が重要
・人が腰をかがめて目線が下がった状態では熊から攻撃されやすい
ただし、実際に人間の子供がクマに襲われた事例はごくわずか
・一部にはには、鈴やラジオを気にしないクマも一定数存在する可能性がある
・自動車の音を気にする
そのわけは、自動車の走行は1日を通して毎回同じように聞こえるわけではなく、 また 車種によって音は異なり、さらに移動するに伴って 音量も変化するなど、クマに とっては慣れづらい音になっている
・複数の人が遭遇現場にいる時は、バラバラに逃げたりせず必ず集まろう
・クマが立ち上がるのは攻撃態勢になったわけではなく、高い視点から辺りを見回し たり、鼻を上げて臭いを嗅いでいる
・カプサイシンのスプレーが人体にかかったら、絶対に顔をこすってはいけない。で きる限り早く水で洗おう
・クマから受けた傷による死亡例を調べた過去の研究では、殴打を伴う爪による傷が 致命的であり、牙による傷は死因に直接直結していなかった
・複数人で行動していた場合に死亡に至った事例は、現在のところ確認されていない
・ゆっくり近づいて来るとか、付きまとって来るようなクマに対しては、防御姿勢の 効果は期待できない
・熊と出会った時は、
1,基本は後ずさり、
2,間に合わなければ防御姿勢、
3,引きずられたら徹底抗戦
・鉄の棒の先を尖らしたもので応戦しようとした事例があるがが、そのやりは2mも の長さだったのであっという間に懐に入られてしまった
つまり、長ければいいというわけでもない
・ジャンプ傘もクマ対策に有効な方法であるかもしれない
(試してみる価値はある)
その他
・北米のある地域でのガイドラインでは、ヒグマの場合には刺激しないことを勧める 一方、アメリカクロクマと出会った時は相手を威嚇すべきとしている
・英語でPlay dead(プレイデッド) というクマ対策の言葉があって、本来は防御姿勢 という意味だが、日本では「死んだふり」と表現したのではないか
以上