江馬修の作品一覧
「江馬修」の「羊の怒る時 ――関東大震災の三日間」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
「江馬修」の「羊の怒る時 ――関東大震災の三日間」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
関東大震災発生から数日間の、朝鮮人虐殺について著者が経験したことを記録した本、原著は1925年に書かれているとのこと。小説と言ってるからフィクションも含まれるはずだが、フィクション=事実を捻じ曲げてるわけではない(と思う)
明らかに起こったと思われる事件を、綿密な調査と、それに裏付けされた想像力により、この物語が生まれた
この物語を読んだ時に、何に想いをはせるのかは読んだ人の自由(と、この本は教えてくれる)
こういう本を教科書に載せてほしい
先日かなり前に見た映画の「福田村事件」で発せられた「朝鮮人ならええのか!」の一言を、改めて噛みしめることになった
Posted by ブクログ
読中・読後、辛くて堪らなくなってしまった。だが、「過去を学ばぬものは未来に対しても目を閉ざしていることになる」から、心身のあたうかぎり、折に触れ読み返したいと思う。ーー本書は、関東大震災(1923.9.1)とその後の2日間を、直に目の当たりにした作家が、小説のかたちで表したものだ。その眼は、『どこから出たかもわからない』デマゴギーから、日本庶民が朝鮮の無辜の人びとをどう扱ったかを、震災の様子ともども明確にとどめている。いちばんのおそれは、石牟礼道子さんが末尾の解説で語っているが、『五十年百年経って、われわれが同じことをしない保証がない』ことだと思う。ーーきょうは、あとは茨木のり子の詩「あの人の
Posted by ブクログ
江馬修『羊の怒る時 関東大震災の三日間』ちくま文庫。
今年2023年は関東大震災から100年目を迎える。1925年に刊行された100年前の関東大震災を追体験する記録文学の金字塔が待望の文庫化。
巻末には、2編の解説とエッセイを収録。
『解説──「あとがき」にかえて』天児照月
『解説 江馬修『羊の怒る時』の意味』西崎雅夫
『存在の根底を照らす月明り』石牟礼道子
関東大震災の発生から三日間とその後の混乱の様子が描かれているが、余りにもリアリティのある描写に東日本大震災の時を思い出した。しかし、本作は震災と描写だけには留まらず、流言蜚語がもたらした悲劇の様子をも克明に描いている。
過酷な状