アーネスト・ゲルナーの作品一覧

「アーネスト・ゲルナー」の「民族とナショナリズム」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 民族とナショナリズム
    3.9
    1巻2,970円 (税込)
    近代世界の形成に大きな役割を果たしながら,これまで十分理解されてこなかった民族問題.「ナショナリズムとは何か」という難問に,英国哲学界の巨人ゲルナーが,政治社会学,社会人類学などの該博な知識を駆使して解明を試みる.「第1級のナショナリズム研究書」と高く評価されてきた名著,待望の全訳.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

    試し読み

    フォロー

ユーザーレビュー

  • 民族とナショナリズム

    Posted by ブクログ

    ナショナリズムの近代主義者三人のうちの一人、ゲルナーの本です。ゲルナーは、社会が前近代から近代に移行し、そこにおいて流動的な人々をまとめるために学校教育と識字率の向上を国家が主導的に行った事から民族(nation)が生じるとといています。
    すなわち、ゲルナーはナショナリズムは、近代になって生じたものであるとみなしており、こうした見解を採用している研究者を近代主義者(modernist)といいます。
    彼の本の展開は非常に説得的で、否定するのはなかなか難しいと思います。
    訳も非常に読みやすいので、ぐんぐん引き込まれますし、気づいたら一日で読めてしまった、というぐらいです。
    お勧めですよ。

    0
    2009年10月07日
  • 民族とナショナリズム

    Posted by ブクログ

    「民族」「国家」そして「ナショナリズム」がいつの時代からどういった由来で出現したのかを、社会システムの観点から説明されている。
    ナショナリズムとは、社会の構成員全体が、読み書き/四則演算を基礎とする高文化に参加し、文化文化レベルで同一化されている状態。その状態において、政治的/文化的境界が一致する範囲が国家であり、その領域内で生活する人々が民族である。
    農耕社会(=封建制≠国家モデル)においては、「政治権力の集権化」と「文化/認知の集権化」の作用が独立的であるため、「支配/知識層」と「被支配農奴」はそれぞれの層において、再生産を繰り返す力学が働き、高文化の普遍化が進まない。(文化/階層の流動

    0
    2024年02月03日
  • 民族とナショナリズム

    Posted by ブクログ

    民族とナショナリズムについての古典的名著。どのようにして民族・ナショナリズムという概念が人類に生まれたか、またなぜ不可逆的かが綴られてます。

    0
    2022年11月25日
  • 民族とナショナリズム

    Posted by ブクログ

    ナショナリズム論の古典の1つ。

    ナショナリズムという難題にかなり大きな視点で、歴史学や人類学、政治学などなどの視点を踏まえつつ、哲学的にアプローチしている。

    ざっくりいうと、農業社会から産業社会への変化と支配的な文化とサブの文化との関係から、ナショナリズムをかなり明確に定義することに成功している気がする。

    が、情報の圧縮度がかなり高くて、難しいので、また後日読み直す必要ありかな?

    0
    2021年10月05日
  • 民族とナショナリズム

    Posted by ブクログ

    民族とナショナリズム
    (和書)2011年02月13日 22:44
    2000 岩波書店 アーネスト ゲルナー, Ernest Gellner, 加藤 節


    佐藤優さんの選書であったので読んでみました。

    僕にとっは難解な部分もあり分かり易いと思えた部分を引用させて貰います。

    『・・・もしカントとナショナリズムとの間に何らかの関係があるとすれば、それは、ナショナリズムが彼に対する反動であって、彼から派生したものではないという関係なのである。・・・』

    カントと柄谷さん、そして佐藤優さんの選書であるアーネスト・ゲルナー。ベネディクト・アンダーソン「想像の共同体」も良かった。

    0
    2020年09月27日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!