山口はるみの作品一覧

「山口はるみ」の「八ヶ岳南麓から」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 八ヶ岳南麓から
    4.0
    1巻1,584円 (税込)
    東京⇔山梨。二拠点生活のリアルを綴る 著者初の「山暮らしエッセイ集」待望の書籍化! 四季の景色や草花を楽しむこと、移住者のコミュニティに参加すること、地産の食べ物を存分に味わうこと、虫との闘いや浄化槽故障など想定外のトラブルに翻弄されること、オンラインで仕事をこなすこと、「終の住処」として医療・介護資源を考えること……。 山暮らしを勧める雑誌にはけっして出ていないことまでも語られる、うえのちづこ版「森の生活」24の物語。 わたしのいまのテーマは「大好きな北杜で最期まで」。 それにもちろん「おひとりさまでも」が加わる。 ―――本文より ■内容 1 コロナ疎開の山暮らしで 2 いつのまにか山梨愛に……冬の明るさを求めて 3 花の季節 4 ガーデニング派と家庭菜園派 5 蛍狩り 6 冷房と暖房 7 上水と下水 8 虫との闘い 9 八ヶ岳鹿事情 10 夏の超簡単クッキング 11 ゴミをどうするか?それが問題だ 12 本に囲まれて 13 移住者のコミュニティ 14 猫の手クラブの人々 15 銀髪のスキー仲間 16 大晦日家族 17 オンライン階級 18 多拠点居住  19 免許証返上はいつ? 20 クルマ道楽 21 中古別荘市場  22 おふたりさまからおひとりさまへ 23 大好きな北杜で最期まで 24 おひとりさまの最期 あとがき ■著者について 上野 千鶴子(うえの・ちづこ) 1948年富山県生まれ。 社会学者、東京大学名誉教授、認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク(WAN)理事長。 女性学およびジェンダー研究の第一人者。京都大学在学中はワンダーフォーゲル部に所属。 約20年前に山梨県内八ヶ岳南麓に家を建て、現在は東京と山梨の二拠点生活を過ごしている。 おもな著書に『近代家族の成立と終焉』(岩波書店)、『おひとりさまの老後』(文藝春秋)、(『最期まで在宅おひとりさまで機嫌よく』(中央公論新社)などがあるが、プライベートな暮らしを綴ったエッセイ集は本書が初めて。

ユーザーレビュー

  • 八ヶ岳南麓から

    Posted by ブクログ

    さらっと一読。最後の、色川先生についての文章が秀逸。

    週刊誌の騒ぎように対して、自分から見える心の景色を、おそらく言葉を厳選して表現している。これが彼女なりの闘い方なのだろう。

    上野千鶴子が実は結婚していた、世間を裏切った、という週刊誌の騒ぎ立てに対して、いろいろ説明もできたはずだ。介護や相続の手続きで籍を入れていたほうが便利だったのだ、とか。そうすると、週刊誌と同じ土俵に立ってしまうから、それに応戦されてめんどくさいことになる可能性がある。

    そうではなく、自分はただ自分の人生を生きている、好きなものを楽しんでいる、と淡々と語ることで、だれも反対しようがなく、相手の戦意を喪失させる。暗に

    0
    2025年02月21日
  • 八ヶ岳南麓から

    Posted by ブクログ

    善き。
    生活を楽しんでいるお姿が目に浮かぶ。
    おひとりさま、という言葉もコロナ禍で移住者が増えたことも、それ以前からの2拠点生活をされていた社会学者の上野さんの思うままに書かれたエッセイ。ご自分の生活のことを文章にすることは少ないそうで、引っかかりながらも「週末は山梨にいます」がどうも引っかかり、長野にいますだと知的に感じる、という笑

    土地を探すところから、家の基盤、住み始めての虫や鹿などの自然動物、ゴミ問題に果ては、おひとりさまの最期のことまで、短い文だかとても深く面白く、読み返したい。
    山の生活にさらに憧れる!


    標高1000mの山の家は冷房いらず。
    冬も住むなら1000mを越さず、家

    0
    2024年05月19日
  • 八ヶ岳南麓から

    Posted by ブクログ

    東京と山梨の二拠点生活。社会学者のおひとりさまの20年の暮らし。山の四季から維持管理など日常生活の手間とそれを上回る地元の移住者コミュニティの魅力。
    老後の生活に対する問題提起と実践。社会学者ならではの視点も楽しい。

    0
    2024年04月21日
  • 八ヶ岳南麓から

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    柔らかくて、しなやかに年を取る。つよいひとだなあ。私事の豊かさよ。余りにも大きい山。八ヶ岳、だなあ。

    0
    2024年03月13日
  • 八ヶ岳南麓から

    Posted by ブクログ

    強く聡明なイメージの上野千鶴子さん。
    話題になった2019年の東大入学式祝辞は感銘を受けた。京大ワンゲル部出身の上野さん。八ヶ岳南麓に家を建て、暮らしていたとは存じ上げなかった。

    スキーを楽しみ、自然を慈しみ、
    地域の方々と助けあって
    看取って
    暮らす。

    人生を五感を使って味わうような生き方だな、と感じた。

    住む場所は
    どこであれ、そういう感性だけは
    持っておきたいな。
    上野さんのような知性はないけど。

    0
    2025年09月10日

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