山口はるみのレビュー一覧

  • 八ヶ岳南麓から

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    さらっと一読。最後の、色川先生についての文章が秀逸。

    週刊誌の騒ぎように対して、自分から見える心の景色を、おそらく言葉を厳選して表現している。これが彼女なりの闘い方なのだろう。

    上野千鶴子が実は結婚していた、世間を裏切った、という週刊誌の騒ぎ立てに対して、いろいろ説明もできたはずだ。介護や相続の手続きで籍を入れていたほうが便利だったのだ、とか。そうすると、週刊誌と同じ土俵に立ってしまうから、それに応戦されてめんどくさいことになる可能性がある。

    そうではなく、自分はただ自分の人生を生きている、好きなものを楽しんでいる、と淡々と語ることで、だれも反対しようがなく、相手の戦意を喪失させる。暗に

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    2025年02月21日
  • 八ヶ岳南麓から

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    善き。
    生活を楽しんでいるお姿が目に浮かぶ。
    おひとりさま、という言葉もコロナ禍で移住者が増えたことも、それ以前からの2拠点生活をされていた社会学者の上野さんの思うままに書かれたエッセイ。ご自分の生活のことを文章にすることは少ないそうで、引っかかりながらも「週末は山梨にいます」がどうも引っかかり、長野にいますだと知的に感じる、という笑

    土地を探すところから、家の基盤、住み始めての虫や鹿などの自然動物、ゴミ問題に果ては、おひとりさまの最期のことまで、短い文だかとても深く面白く、読み返したい。
    山の生活にさらに憧れる!


    標高1000mの山の家は冷房いらず。
    冬も住むなら1000mを越さず、家

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    2024年05月19日
  • 八ヶ岳南麓から

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    東京と山梨の二拠点生活。社会学者のおひとりさまの20年の暮らし。山の四季から維持管理など日常生活の手間とそれを上回る地元の移住者コミュニティの魅力。
    老後の生活に対する問題提起と実践。社会学者ならではの視点も楽しい。

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    2024年04月21日
  • 八ヶ岳南麓から

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    ネタバレ

    柔らかくて、しなやかに年を取る。つよいひとだなあ。私事の豊かさよ。余りにも大きい山。八ヶ岳、だなあ。

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    2024年03月13日
  • 八ヶ岳南麓から

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    強く聡明なイメージの上野千鶴子さん。
    話題になった2019年の東大入学式祝辞は感銘を受けた。京大ワンゲル部出身の上野さん。八ヶ岳南麓に家を建て、暮らしていたとは存じ上げなかった。

    スキーを楽しみ、自然を慈しみ、
    地域の方々と助けあって
    看取って
    暮らす。

    人生を五感を使って味わうような生き方だな、と感じた。

    住む場所は
    どこであれ、そういう感性だけは
    持っておきたいな。
    上野さんのような知性はないけど。

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    2025年09月10日
  • 八ヶ岳南麓から

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    上野先生の初めてのプライベートなエッセイ集。山の生活は楽しみもあり、初めて知った苦労もあった。上野先生らしいユーモアもあり、楽しく読んだ。

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    2025年03月04日
  • 八ヶ岳南麓から

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    コロナ禍を経てテレワークができる世となり、2拠点生活に憧れる私には多くの気づきがありました。家庭菜園をするなら標高700mまで、冬季も滞在するのであれば1000mまで、新住民と在来の民は別のコミュニティ、2拠点生活者は不燃ゴミの処分に難儀する、別荘は個性的なので中古での買い手がいない、高湿度で畳が痛む、将来免許返納したら移動手段がなくなる、一人暮らしの場合の介護は課題、など定住するとなると課題多し。もちろん楽しいことも平易な文章で多く語っておられ、挿絵も綺麗で楽しく読めました。

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    2024年10月17日
  • 八ヶ岳南麓から

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    2拠点生活憧れるなと思いながら読んだ。
    田舎暮らしは良い面ばかりが取り上げられるが、良い事ばかりではなく大変な面もきちんと書かれていて参考になった。
    おひとり様もいいなとも思ってしまった。

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    2024年09月21日
  • 八ヶ岳南麓から

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    八ヶ岳南麓・・北杜市
    陽光溢れて湿気がない
    古代遺跡がいくつもある
    南に富士山

    八ヶ岳東麓・・「日本一標高の高い駅」JR小海線・野辺山駅

    八ヶ岳西麓・・原村

    八ヶ岳北麓・・ない
    八ヶ岳連邦がそのまま霧ケ峰に繋がっているのでない

    軽井沢は霧の街

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    2024年07月06日
  • 八ヶ岳南麓から

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     フェミニズムの第一人者、上野先生は、東京の高層マンションと八ヶ岳南麓(北杜市)で20年以上二重生活しておられる。
     車2台を所有して、カーブの多い中央道をかっ飛ばし、冬は朝一番、誰もいないゲレンデをスキーでシュプールを描き、山の生活を楽しむ様は、なかなかかっこいい。
     軽井沢ではなく、北杜市を選んだところが、良いなあと思った。

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    2024年05月18日
  • 八ヶ岳南麓から

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    東京都の二拠点生活から始まった八ヶ岳でのおひとりさま生活。
    おひとりさまだからこそ見える問題や、山の家での過ごし方など楽しく読んだ。
    八ヶ岳南麓とは、山梨県の北杜市のことのようだ。
    長野県だと思っていたので、山梨県とは意外だった。
    けれど、北杜市も環境の良さそうな地である。
    著者自身、長野県じゃないことを嘆いている箇所があるのだが、それがなんとも可笑しかった。
    確かに、長野の方がスマートなイメージではあるけれど。

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    2024年03月26日
  • 八ヶ岳南麓から

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    千鶴子さんの幅の広さを感じる別宅での週末田舎暮らし。とても興味深く、知らない面を垣間見られた。挿絵も美しい。

    23歳差の晩年を見送られた男性との会話が愛おしい。

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    2024年02月17日
  • 八ヶ岳南麓から

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    別荘族と定住族。去年、黒川温泉近くの別荘でも、定住と思われる方が居た。買い物、病院、移動等、考えると、定住は、二の足を踏む。さりとて、一時期の別荘だと、ご飯も付いてこないし、掃除も面倒。やっぱりホテルが快適となるのか?

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    2024年01月26日
  • 八ヶ岳南麓から

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    八ヶ岳山麓での生活の楽しいところ、大変なところをつづったエッセイ。
    大学教授という少し特殊な環境ではあるが、リモートが可能になり、どのように生活を移したのかが面白い。
    学術的ではまったくないが、社会学者としての視点もあり、単なる生活に関するエッセイという感じではない。おひとりさまがどう終活と向き合うのか、山でも都会でも同じ悩みもあり、まだまだ先だと思っているがある時目の前に問題がきているんだろうな、と考えさせられた。
    上野千鶴子の著作を読んだ人の方が、もしかしたら面白いのかも。

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    2025年11月16日
  • 八ヶ岳南麓から

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    コロナ疎開で、八ヶ岳南麓に建てた家にほぼ定住状態になる。標高千メートル、夏は暑さ知らず、冬の寒さ対策も万全。書庫と仕事場を兼ねた山の家、講義や講演・女子会までオンラインで可能。冬は毎朝スキー、スキーヤーが並ぶ頃に帰宅してブランチ。

    山の別荘地への移住のリアル。いいなぁと思うか、大変だなぁと思うかはそれぞれでしょうけれど。

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    2024年09月09日
  • 八ヶ岳南麓から

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    土地をハイジャックされたっていうのには驚いた
    最後の色川さんとの関係性はこれまでの上野千鶴子観を変えるもの(あまり著作は読んだことがないが)で、いくらおひとりさまでもそれを支える「人」はやはり必要なのだなと

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    2024年03月07日
  • 八ヶ岳南麓から

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     あの上野千鶴子さんがヤマケイ(山と渓谷社)から出版とは驚いて、読んだ『八ヶ岳南麓から』。著者が30年前に気に入って彼の地に土地を購入し、別荘を建てたお話。自然と一体となって、おひとり様生活をおくり、そこでの有意義な日々を綴ったものが、この一冊の本になった。個人的にはその地域は、おそらくわれわれで言う「泉郷」の近くである。会社の夏レクでお世話になったエリアである。確かに夏は避暑として快適であるが、実際はこの地域は冬が一番いい季節だという。山口はるみさんの数々の挿絵も素敵である。

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    2024年03月01日
  • 八ヶ岳南麓から

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    老後を自然豊かな田舎で悠々生活してみたい人にオススメ。
    ただし、現実はいろいろ大変だということを実体験をもとに綴られている。そんな甘いもんじゃないんだよ、と。
    このエッセイは「終活もの」とも言える。むしろ田舎でのスローライフのススメというよりその向きが強い。

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    2024年02月13日
  • 八ヶ岳南麓から

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    八ヶ岳で過ごす老後もなかなか厳しそうだなあとは思うが、自然の美しさや澄んだ空気は伝わってきた。

    上野千鶴子と色川大吉の最後の幸福な時間が、八ヶ岳だったのは、ファンとしては、なんかうれしい。

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    2023年12月11日