カール・ジンマーの作品一覧
「カール・ジンマー」の「「生きている」とはどういうことか」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「カール・ジンマー」の「「生きている」とはどういうことか」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
面白い。「生きている」という自明のように思える現象を歴史的な考え方から最新の議論までを含むさまざまな角度から描き出していく。その結果は・・・?
読めば読むほどにこの本を読んでいる自分が生きているとはどういうことなのか不思議になってくる。
一方で生命の素は意外とシンプルな材料と環境と時間があればできるのかもしれないとするとこの宇宙には数え切れないほどの「生きている」何かが発生していておかしくはないのだろうとも思える。(それはこの本の主題とは関係ないが)
幅広い調査とそれを無味乾燥にならず、かつ科学史の人間ドラマにもとどまらない形でこのような読ませる構成でまとめ上げる著者の力がすごい。
Posted by ブクログ
哲学的な問い。
生物学的、もしかすると文学的な問いかも知れない。生きているとは。切断すると複製する、乾燥して何年も経った後に水分で復活する、老いては若返りを繰り返す存在などもある。この場合「ある」なのか「いる」なのか。ウイルスのような存在は果たして生きていると言えるのか。
知覚や記憶により、われわれは、それが生きているか否かを分類する。脳がダメージを受けたとき、昆虫や果物など、生物にかかわる名前を言うのが難しくなる。ところがおもちゃや道具の名前は難なく言えるという。つまり、無意識下において人間は、その対象が「生きているか否か」をジャッジしているようだ。この本はこうした切り口からスタートする