カール・ジンマーのレビュー一覧

  • 「生きている」とはどういうことか 生命の境界領域に挑む科学者たち

    Posted by ブクログ

    面白い。「生きている」という自明のように思える現象を歴史的な考え方から最新の議論までを含むさまざまな角度から描き出していく。その結果は・・・?

    読めば読むほどにこの本を読んでいる自分が生きているとはどういうことなのか不思議になってくる。

    一方で生命の素は意外とシンプルな材料と環境と時間があればできるのかもしれないとするとこの宇宙には数え切れないほどの「生きている」何かが発生していておかしくはないのだろうとも思える。(それはこの本の主題とは関係ないが)

    幅広い調査とそれを無味乾燥にならず、かつ科学史の人間ドラマにもとどまらない形でこのような読ませる構成でまとめ上げる著者の力がすごい。

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    2023年10月30日
  • 「生きている」とはどういうことか 生命の境界領域に挑む科学者たち

    Posted by ブクログ

    哲学的な問い。

    生物学的、もしかすると文学的な問いかも知れない。生きているとは。切断すると複製する、乾燥して何年も経った後に水分で復活する、老いては若返りを繰り返す存在などもある。この場合「ある」なのか「いる」なのか。ウイルスのような存在は果たして生きていると言えるのか。

    知覚や記憶により、われわれは、それが生きているか否かを分類する。脳がダメージを受けたとき、昆虫や果物など、生物にかかわる名前を言うのが難しくなる。ところがおもちゃや道具の名前は難なく言えるという。つまり、無意識下において人間は、その対象が「生きているか否か」をジャッジしているようだ。この本はこうした切り口からスタートする

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    2025年03月02日
  • 「生きている」とはどういうことか 生命の境界領域に挑む科学者たち

    Posted by ブクログ

    生物とは、という疑問にずっと答えるような実験や観察を書いた本である。筆者が科学ジャーナリズムということで、ひとつの研究を深く書いていくことはなく、多様な研究を引用して面白く書いている。
     したがって、生物学に全く興味がない学生も、あるいは高校生も面白く読むことができるであろう。

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    2023年11月09日
  • 「生きている」とはどういうことか 生命の境界領域に挑む科学者たち

    Posted by ブクログ

    生命とは、という観点で科学的な面や哲学まで視野を広げ現時点でのわかるところまでが書かれている。結論が確定したわけではないが興味深い歴史である。

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    2023年08月15日