作品一覧

  • 体に悪い、悪くない、ホントはどっち?
    3.8
    1巻3,190円 (税込)
    私たちが生きる現代には,“昔”よりずっと長持ちするようになった食品で満ちあふれています.しかしこうも食材は豊富にあるのに,私たちの「科学」の知識は乏しく,加工食品の原材料を見ては,そこに羅列するカタカナ語の文字数に頭を抱え,これらが自身の健康に害を与えるものではないかと怯えています.その一方で「天然」や「オーガニック」と書いてあれば,ヒトにとって彼ら自然界に存在するあらゆるものは,友好的で親愛なる善きサマリア人だと思って疑うこともないでしょう.しかし,もし,今あなたが手にした食品や化粧品に「無農薬」や「無添加」,「ノンケミカル」という言葉があるとして,それは本当にあなたの健康を保障するための根拠になりえるのでしょうか?それとも単なるコマーシャルなのでしょうか? 本書は,安全を訴えつつ矛盾を抱えるこれらレッテルを剥がし,その裏側を見るための検証結果を,真摯かつ皮肉を交えて教えてくれます. 【この本が解決する あなたの疑問】 Q.食品を「高度に加工する」ってどういうこと? Q.人間が食べ物を保存するようになったきっかけって? Q.タバコと電子タバコはどう似ていて,どう違うのか? Q.日焼け止めは塗りすぎない方がいいの? Q.コーヒーは体にいいのか悪いのか? Q.p値ハッキングとは何か?科学研究がうまくいかない原因は? Q.加工食品はどれくらい許容できるのか…?

ユーザーレビュー

  • 体に悪い、悪くない、ホントはどっち?

    Posted by ブクログ

    ちょっと軽い文体で書かれていますが、中身は非常に優れた科学の方法論の説明になっています。特に2つの変数間にある相関を因果関係と思いがちだが、往々にしてそれはあまり根拠のない解釈であることが強調されています。

    食品の健康への効果の測定は特に難しく(膨大な数の要因が絡むので、ある食品の影響だけを分析するのは非常で困難)、相矛盾した研究結果が得られることも多いようです。たとえばコーヒーの影響については確たることは何も言えないようです。

    しかし、タバコが健康に悪いことはほぼ確実で、これは異論が少ないらしいです。

    本書のタイトルにつられて読みましたが結論は、「まだよくわからないことが多い」という、

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    2024年02月05日
  • 体に悪い、悪くない、ホントはどっち?

    Posted by ブクログ

    MITで化学の理学士号を取得している科学コミュニケーターである著者が、1000本の論文を読んだ上で、加工食品はどのくらい体に悪いのか、日焼け止めクリームは安全なのか、タバコや電子タバコはどうかといったことについて検証。
    タイトルから、いろんな加工食品などについて、最新の研究成果をもとに、体に悪いのかどうかの判定を下すような本と思って読み進めたが、いい意味で期待を裏切られた。科学の営み上、そういう問題への答えはそんなに簡単に出ないということがよくわかった。著者がアドバイスするように、食と健康に関するニュース等についてあまり気にせず、心配しすぎないということだ。
    しかし、そんな中でも、タバコについ

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    2024年04月16日
  • 体に悪い、悪くない、ホントはどっち?

    Posted by ブクログ

    要素がたくさんあるものの因果関係を科学的に証明することがとても難しいことがわかった。

    この食品が〇〇に効果がある、というキャッチコピーはちまたに溢れており、影響されてしまうことも多い。
    断定することは難しく何かを盲信しないよう注意深く中立的でありたい。

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    2024年03月10日
  • 体に悪い、悪くない、ホントはどっち?

    Posted by ブクログ

    見開きに3回ぐらい出てくるアメリカンジョークがちょっとよくわからなくて読みづらいですが、内容はちゃんとした本です。加工食品の代表でチートスをよく出てきますが、結局チートスがどう体に悪いのか分かりません。科学者の目線で食品や日焼け止めなど、日常を身の回りにあるものが体にいいか悪いかを考えていますが、結局結論は出ていません。
    理系思考で考えるとはこういうことかなというのがよくわかる本です。

    0
    2024年01月21日
  • 体に悪い、悪くない、ホントはどっち?

    Posted by ブクログ

    牛乳は身体によくない?コーヒーはどっち?お酒は最近、少量でも身体によくないと言われ始めたが・・。ジョギングはどう?サプリは意味ない?グルタミン酸ナトリウムについても気になる、と色々あるのだが、もしかして、この本が解決してくれるのでは、と手に取る。

    ミステリー小説ではないので良いと思うのだが、若干ネタバレかもしれないので、予め先にお断りをしておくが、本書は、「ホントはどっち?」に対し、「結局答えられない」とするものなので、それを期待して読む方はガッカリするかもしれない。この点はレビューに期待される役割としても書いておきたい。ただ、その結論に至る経緯は、決してだまし討ちのような卑怯なものではない

    0
    2024年10月10日

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