作品一覧

  • 知覧からの手紙 新版
    4.9
    あなたの幸を希う以外に何物もない――。鹿児島県知覧の特攻隊基地から飛び立った穴沢利夫少尉。二十三歳で散った法学徒が婚約者・智恵子へ宛てた便りには愛する者への一途な思いと純粋な真情が綴られていた。戦後六十年以上を経て、婚約者が語り尽くした、あの時代の現実とある愛のかたちとは。全面改稿を施したロングセラーの新版。 【目次】 まえがき 第一章 出会い 図書館から戦場へ 第二章 覚 悟 マフラーになりたい 第三章 婚 約 たった一晩の子守唄 第四章 特 攻 あなたをたどる旅 生きる時代は選べない――新潮文庫版あとがき 新版あとがき

ユーザーレビュー

  • 知覧からの手紙 新版

    Posted by ブクログ

    戦争はほんとうに誰も幸せになれない。
    どうして離れ離れにならなければならないのか。
    涙なしでは見れません。
    この本を読んで知覧に行こうと思いました。
    日本のために戦っていた彼らを忘れてはいけないな。

    0
    2025年10月22日
  • 知覧からの手紙 新版

    Posted by ブクログ

    愛する人の写真を胸ポケットに入れ、どんな思いでその瞬間まで操縦桿を握っていたのか。考えると胸が苦しくて仕方ありません。知覧特攻平和会館で拝借した穴沢さんのご遺書も、この本に登場する過去の手紙のやりとりを理解した上で見ると全く違ったものに見えました。また早いうちに知覧に行きたい。

    0
    2025年10月14日
  • 知覧からの手紙 新版

    Posted by ブクログ

    戦後80年の今年、あらためてこの本に向き合いたいと思いました。
    小学6年生の頃に訪れた知覧特攻平和会館。あの時、特攻隊という部隊の存在を知り、衝撃を受けたのを今も覚えています。
    当時は「自分よりずっと年上のお兄さんたち」が命を懸けたのだと思っていました。
    でも今になって読み返すと、むしろ自分よりも年下の年齢で、一番これからという時期にすべてを犠牲にしていたことに気づきます。
    恋をしたり、結婚を夢見たり、本来なら未来に希望を描く年代。
    それなのに「国のため」と信じて旅立っていった姿は、覚悟と誇りに満ちていて胸を打たれると同時に、国の在り方がどれほど残酷で間違っていたのかを思わされます。
    今の私よ

    0
    2025年08月31日
  • 知覧からの手紙 新版

    Posted by ブクログ

    手紙の中の日本語が美しすぎる。とても同年代の人が書いたとは思えない。
    自由に選択ができ、物量が飽和になった今、自分たちはどう生きるか考えさせられる。

    0
    2024年01月13日
  • 知覧からの手紙 新版

    Posted by ブクログ

    11月18日から19日の日程で、子供の頃から是非とも行ってみたかった鹿児島県知覧に妻と行ってきた。目的は、知覧平和特効記念館。どうしても、神風特攻隊が飛び立って行った知覧をこの目で直に見てみたかったからだ。

    そこで、この本を買ってきた。話は、特攻隊員と相思相愛の恋人の若い2人の恋と、その悲劇的な結末。しかし書かれていることは、全て紛れもない事実であり、感動を期待して作られた創作ドラマ等ではない。

    彼等の出会いは、今の若い男女のそれと幾分も変わらない。純粋で実直で実に気高く、されど壊れやすく傷つきやすい。実際、私も自分と妻の付き合い始めた頃とこの本の2人を重ねて読むことが少なくなかった。

    0
    2023年12月06日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!