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  • 世界リスク社会論 ──テロ、戦争、自然破壊
    3.3
    1巻990円 (税込)
    現代社会が生み出したリスクは、われわれの世界をどう変えたのか? 国境を無効化してしまうテロリズムの遍在と、それに対抗して形成される「対テロ連合」という諸国家間の結束。環境破壊や核の脅威をもたらす一国家の決断に対する、国を超えた草の根レベルの運動の勝利。リスクはグローバル化を促進し、内外、上下、あらゆる角度から「国家」という枠組みを掘り崩して、近代社会の根本原理に見直しを迫っている。このリスクにいま、いかなる危機と可能性が秘められているのか。現代ドイツを代表する社会学者が鋭く切り込む。『危険社会』の著者によるもっともわかりやすくコンパクトな入門書。

ユーザーレビュー

  • 世界リスク社会論 ──テロ、戦争、自然破壊

    Posted by ブクログ

    「困窮は階級的であるが、スモッグは民主的である。」

    すべての人間がアメリカ人になれば、アメリカ人は世界で平和に暮らせる。

    グリーンピースは無力を演じ、注目を集める。

    0
    2017年01月29日
  • 世界リスク社会論 ──テロ、戦争、自然破壊

    Posted by ブクログ

    リスク管理できない<危険>のグローバル化が引き起こすことについて。

    危険(テロ、環境問題など)はいつどこにいても振りかかるものだから、国民国家という枠組みにこだわっていては防いだり対向したりできないし、そもそもそういった概念では捉えられないものになっているので、危険について考えるなら、ともかく国民国家という概念や戦争モデルを捨てて、グローバル化した世界(というか地球)を前提に新しい概念とモデルを考えないといけませんね、という話。

    内容の検討は専門家に譲るが、理解はしやすかった。現実的な状況の変化と、概念を刷新する必要との関連がよくわかる。


    ※癖のある文章構造をしていて、最初手間取った。

    0
    2012年09月01日
  • 世界リスク社会論 ──テロ、戦争、自然破壊

    Posted by ブクログ

    講演記録がベースとなっているからであろうか、正確な意味がよくわからない言葉がいきなり出てきたり、論理を追うことができなかったりして読みにくい。

    0
    2018年10月14日
  • 世界リスク社会論 ──テロ、戦争、自然破壊

    Posted by ブクログ

    本書は社会学の初学者にとって難しいと感じた。はじめに訳者解説にて、全体をわかりやすく要約されているため、そこから読み始めると理解し易いかもしれない。社会学における理論系の本を初めて体験することができた。

    0
    2016年11月11日
  • 世界リスク社会論 ──テロ、戦争、自然破壊

    Posted by ブクログ

    ドイツの社会学者ウルリッヒ・ベック
    による社会リスク論。

    著者によると、世界リスク社会とは、
    本来、予見可能且つ制御可能なリスク
    が、従来の国民国家の枠を超えて世界
    規模で広がり、グローバルなリスクと
    なってしまうことであり、具体的には
    ①環境破壊、②金融危機、③テロの
    3つの次元に区分されるという。

    この対応のためには、アメリカが9.11
    後、覇権主義を強め、結局挫折した
    "一ヶ国主義"ではなく、国家を超えた
    国家間協力で秩序を維持するべきと
    主張している。

    やや難解だったが、訳者解説が充実
    していたため、それをヒントに読破。

    0
    2015年05月10日

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