【感想・ネタバレ】世界リスク社会論 ──テロ、戦争、自然破壊のレビュー

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Posted by ブクログ

「困窮は階級的であるが、スモッグは民主的である。」

すべての人間がアメリカ人になれば、アメリカ人は世界で平和に暮らせる。

グリーンピースは無力を演じ、注目を集める。

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2017年01月29日

Posted by ブクログ

リスク管理できない<危険>のグローバル化が引き起こすことについて。

危険(テロ、環境問題など)はいつどこにいても振りかかるものだから、国民国家という枠組みにこだわっていては防いだり対向したりできないし、そもそもそういった概念では捉えられないものになっているので、危険について考えるなら、ともかく国民国家という概念や戦争モデルを捨てて、グローバル化した世界(というか地球)を前提に新しい概念とモデルを考えないといけませんね、という話。

内容の検討は専門家に譲るが、理解はしやすかった。現実的な状況の変化と、概念を刷新する必要との関連がよくわかる。


※癖のある文章構造をしていて、最初手間取った。頭の方から理解しようとしないで、分からないところがあっても読み進めてしまって、最後にわからなかった辺りにもどるのがオススメ。

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2012年09月01日

Posted by ブクログ

講演記録がベースとなっているからであろうか、正確な意味がよくわからない言葉がいきなり出てきたり、論理を追うことができなかったりして読みにくい。

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2018年10月14日

Posted by ブクログ

本書は社会学の初学者にとって難しいと感じた。はじめに訳者解説にて、全体をわかりやすく要約されているため、そこから読み始めると理解し易いかもしれない。社会学における理論系の本を初めて体験することができた。

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2016年11月11日

Posted by ブクログ

ドイツの社会学者ウルリッヒ・ベック
による社会リスク論。

著者によると、世界リスク社会とは、
本来、予見可能且つ制御可能なリスク
が、従来の国民国家の枠を超えて世界
規模で広がり、グローバルなリスクと
なってしまうことであり、具体的には
①環境破壊、②金融危機、③テロの
3つの次元に区分されるという。

この対応のためには、アメリカが9.11
後、覇権主義を強め、結局挫折した
"一ヶ国主義"ではなく、国家を超えた
国家間協力で秩序を維持するべきと
主張している。

やや難解だったが、訳者解説が充実
していたため、それをヒントに読破。

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2015年05月10日

Posted by ブクログ

講演にもとづくふたつの平易な文章が収められている。
前半の一編が新しいもので、9.11米国のテロ事件に触れている。
著者によると、チェルノブイリも米国同時多発テロも、無差別に多くの民間人を死に追いやった点で共通しており、特に後者に関しては、敵が「国」ではなく、グローバルな何者かという点が強調される。
「敵」も「リスク」もグローバル化した事態だというのが著者の観点だ。
いっぽうで、国家という枠を超えた、新しいグローバルな政治的パワーとして(「サブ政治」と名付けられている)、この本では「グリーンピース」がどうやら評価されている。日本人にとってはグリーンピースは悪いイメージの方が強いのだが、思うに、あちこちで批判を浴びながらクジラを採り続ける日本も不思議だ(クジラの肉なんてあんまり美味くないし)。
インターネットの活用がさらに加速した、この本の書かれた頃より以降の「現在」、もっと「グローバル化」は突き進んでいるのかもしれないが、この「グローバル化」は、実は「個人」を場所から切り離し、どんどん孤独化させていっているようにも思える。
この本を踏まえて、「さらに」のパースペクティヴを開示するような、未知の書物に出会いたい。

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2014年03月16日

Posted by ブクログ

一国で起こる出来事が世界的なリスクに発展しやすい現代において、いかにそのリスクを回避するか?的な話についての学者の考察。なかなかおもしろいのう。

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2010年11月07日

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