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「藤崎衛」の「世界史のリテラシー ローマ教皇は、なぜ特別な存在なのか カノッサの屈辱」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「藤崎衛」の「世界史のリテラシー ローマ教皇は、なぜ特別な存在なのか カノッサの屈辱」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
面白かった〜
表題の通り「ローマ教皇はなぜ特別なのか」という問いから始まり、中世の歴史と動乱の中で法王という存在がどう変わり、どんな影響を及ぼしてきたかがわかりやすく書かれている。
ナポレオンが神聖ローマ帝国を解体していたり、ルソーがプロテスタントの祖になっていたり、世界史でぼんやりやった記憶がある部分についても、そうなった流れが理解しやすかった。
なぜキリスト教のトップが「ローマ」法王と呼ばれるかなんて考えたこともなかったから目から鱗。世俗権力と争ったり、十字軍を派遣したり、教皇庁を整えたり、対立教皇としのぎを削ったり、信徒を教え導いたり…法王って聖性はもちろん政治手腕がすごく必要なんですね
Posted by ブクログ
11世紀のカノッサの屈辱から十字軍という現象、16世紀の宗教改革までを通じて、使徒ペトロの後継者としての司教が世俗の権力者と関わり、時に対立し時に利用し合いながらいかにしてローマ教皇と言われるシステムとなったかが語られる。
非常に軽妙な語り口で飽きさせず、大学の講義をとったなら実に面白いだろうと思わせる名文である。
ただ、語られているのは中世教皇についての本当に概説のため、一度登場しては消えていく人名ばかりで、この時代のヨーロッパ史が頭に入っていないと流れが掴みにくいと思う。
逆にこれを入門書として中世ヨーロッパに興味を持つきっかけとするのもいいかもしれない。
Posted by ブクログ
NHKが今年から始めた「世界史のリテラシー」シリーズの3作目。「カノッサの屈辱」を引き合いに、ローマ教皇の力の変遷が書かれています。「ヨーロッパにおけるローマ教皇の変遷」という内容で、なぜローマに教皇がおり、十字軍、宗教改革が起こった背景は何か、など、概略を平易に把握することができる内容になっています。
以前、グローバル企業の日本支社長に「欧米で仕事をする上で最も大切な知識は何ですか」と聞いたことがあります。ファイナンスやマーケティングという回答を想定していたのですが、「そりゃ、キリスト教だよ」と一刀両断されました。この本は、キリスト没後の歴史中心なので、それ以前の歴史や思想などが分かる
Posted by ブクログ
私は高校で世界史選択をしていたのだけれど、自分の好きな人物や歴史のところ以外ほとんど頭に残っていない。
芸術文化とか服飾史はけっこう脳内になるんだけど、いろんな海外の歴史ものドラマとか映画を見てそもそもなんで教皇ってこんなに力があるんだっけ?皇帝とのパワーバランスってどうなってるんだっけ?と疑問に思って読んでみた。
いろんな配信サイトで見られる海外の歴史物についてはこの知識をインストールしてから見ると理解度がかなり違う。それが現代とどう繋がっているのかって考えるとキリスト教圏の人にとっての宗教の立ち位置とかがわかりやすくなるんではないかなーと思った。
海外のフィクションはだいたいキリスト教の感