作品一覧

  • わが人生の数か月 2022年10月-2023年3月

    わが人生の数か月 2022年10月-2023年3月

    小説・文芸

    3.7
    1巻1,980円 (税込)
    「私が本当に地獄に落ちたのは、一月三十一日、パリに戻ってからだった」。イスラム嫌悪の諍いの裏で、ポルノ映像出演という最悪の事態に見舞われた著者が赤裸々に描く自己分析的エッセイ。
  • 滅ぼす 上

    滅ぼす

    小説・文芸

    3.8
    1~2巻2,420~2,585円 (税込)
    謎の国際テロが多発するなか、2027年フランス大統領選が行われ、経済大臣ブリュノと秘書官ポールはテレビタレントを擁立する。社会の分断と個人の幸福。フランス発の大ベストセラー。
  • 滅ぼす 上下合本版

    滅ぼす 上下合本版

    小説・文芸

    -
    1巻4,620円 (税込)
    謎の国際テロが多発するなか、2027年フランス大統領選が行われ、経済大臣ブリュノと秘書官ポールはテレビタレントを擁立する。社会の分断と家族の再生。絶望的な世界で生きる個人の自由の果てを描く作家による現代の愛の物語。フランス発の大ベストセラー。 ※本電子書籍は、「滅ぼす 上・下」の合本版です

ユーザーレビュー

  • 滅ぼす 下

    Posted by ブクログ

    「何が何でも物語作品が必要である。自分以外の誰かの人生が語られていなければならない」

    これは物語終盤、主人公がある危機に陥るが、「読書」によって一時的に絶望から救われる場面。

    あまりにも絶望的?な本筋とはすこし離れるが、
    ウエルベックの読書に対するポジティブな考え方が集約されているような気もして、無性に嬉しくなった。

    0
    2024年01月02日
  • 滅ぼす 下

    Posted by ブクログ

    謎の組織によるテロ行為はエスカレートし遂に犠牲者が出る。
    その煽りを受けながら大統領選は終結する。
    家族内での不幸。もっとも若い息子が死に、体の不自由な父親は生き延びる。
    主人公は妻との関係を修復するも過酷な運命が待ち受けていた。

    上巻から物語の重要な要素と思われていたテロとの戦いや大統領選は尻すぼみに終わり、家族の話、そして主人公個人の生死をめぐる話へと収束していく。スケールの縮小。

    弟オーレリアンはともかく、妹セシルや義妹インディーは最後まで活躍するかと思ったが。イラストまで用いたテロ組織の正体は投げっぱなし。
    大統領選もあれだけ騒いでおいていざ終わればあっけない。その終わり方も味気ない。

    ウエルベック作品の割には強烈な毒や怒りはない。諦念と悲哀のトーンが全編に漂っている。世界は混乱し、人は死に、運命には抗えない。

    「自分が耐えられなかったのは、無常そのものであると、彼は不安な気持ちで気づいた。無常とは、この世のものは何であれ、いつか終わるという考えである。彼が耐えられなかったもの、それは生きることの本質的条件のひとつにほかならなかった」。

    0
    2023年09月01日
  • 滅ぼす 下

    Posted by ブクログ

    作家ミシェル・ウエルベックの最新刊。時は2027年、大統領選挙を間近に控えるフランスを舞台に、経済財務大臣補佐官のポールを通して同国および世界の抱える病理と苦悩を見つめた大作。

    相次ぐ国際テロ事件、選挙に向けた候補者応援活動、そしてパラレルに進行するポールと彼を取り巻く親族の家庭問題が、筆者の皮肉やジョーク、近現代の哲学思想をふんだんに交えて展開される。

    ポピュリズムに支配される政治ゲーム、晩婚化と少子高齢化、過酷な介護の現場、メディアによる暴露など日本とも無関係ではないトピックに彩られながら、救われたいと願いつつ運命に翻弄される現代人を浮き彫りにする。滅び行く世界の中で、ポールと妻プリュダンスが行き着いた風景とは。サスペンスであり、恋愛小説であり、はたまた医療ドキュメンタリーであり。多彩な側面を示しながら、物語は静かな余韻を残して締めくくられる。

    0
    2023年08月06日
  • 滅ぼす 上

    Posted by ブクログ

    ストーリー冒頭のブリュノ大臣偽殺害動画は何の目的で誰によって作られたのかも分からないまま、主人公ポールと妹弟たちとの関わりが描かれていくので、ミステリ的な展開を期待して読んでいたら動きがなくて肩透かしをくらった感じになった。

    本作は主要人物たちが著者によって意識的に描かれてると思うからその辺を注意して読むと面白い。

    ポールは現代社会の「勝ち組」で今のところ現代フランスのハイクラス男性の典型みたいな描かれ方にとどまっているように思う。

    妹のセシルは田舎で暮らす敬虔なキリスト教信者で経済的な成功者のポールと差があるように見えるけど、関係は良好に見える。

    一方、男性的な成功基準から外れた弱い男として描かれている弟のオーレリアンはポールから見ても頼りない存在。

    まともな政治家ブリュノや権力欲の強いジャーナリストとして描かれているオーレリアンの妻インディーも注目すべき人物。

    上巻だけでは評価が難しいけと、下巻でストーリー的にも大きく動きがあると思うのでラストに向かって主要人物たちがどうなるかで本作の真価が見えてくると思う。

    0
    2026年09月23日
  • わが人生の数か月 2022年10月-2023年3月

    Posted by ブクログ

    フランスの小説家ミシェル・ウエルベックが巻き込まれたスキャンダルについて自ら筆を執って反論したものを本にして出版したもの。嵌められたという感じで相手を口汚くののしるわけだが、こういうリアクションを公開しても許されるキャラクタなんだろうかね。それは、それでひとつのよいところのようにも思える。
    尖った作家としては、ポルノに惹かれるのはどこか理解できるところだけれでも(高橋源一郎さんも一時期AVや官能小説に近寄っていってた)、間違えると社会的にはこうなるということ。

    0
    2026年01月03日

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