ユーザーレビュー 特攻服少女と1825日 比嘉健二 <目次> プロローグ 第1章 破門された4代目総長 第2章 『ティーンズロード』は偶然から生まれた 第3章 日本一のレディース「女連」と初代会長のぶこ 第4章 悪書問題とSTOP!ザ・シンナー 第5章 トラブル、ハプニング、忘れられないあの夜 第6章 レディースの歴史フケ顔から”可愛い”...続きを読むへ 第7章 みんな居場所が欲しかった 第8章 3大総長終結新年号と終焉の時 第9章 すえことの再会 エピローグ <内容> 1980年代後半から90年代前半、暴走族がブームとなり、地方に“ヤンキー”が跋扈していた。そうした人たちを扱う雑誌も生まれた中、女子暴走族“レディース”に特化した雑誌『ティーンズロード』が生まれた。この本は、立ち上げから初代編集長だった著者の回想録。小学館のノンフィクション大賞を受賞したのだが、そのために回想録を「ノンフィクション化」したので、すえこ、じゅんこ、のぶこ、かおりなどの関係者の話を織り込んである。自分の知らない世界なのだが、彼女たちの話から見えてくる、この頃の中高校生年代の“ヤンキー”たちの生きにくさに対し、著者たちが寄り添って雑誌を作っていったことが、また読者はそれに憧れる”一般”の女子中高生であり、彼女たちも“ヤンキー”の予備軍で、そこに気づいて雑誌を編集していったことが、この雑誌の成功を導いたのだということがわかる。登場したレディースたちと今も付き合いがあるところに、著者の生き様を示しているし、彼女たちの現在のコメントが、雑誌の性格を表している。 Posted by ブクログ 特攻服少女と1825日 比嘉健二 読書の醍醐味は自分の知らなかった世界を垣間見ることができること。この本はそのことを改めて思わせてくれた。青少年期にグレるという体験をしなかった自身でも「ティーンズロード」という雑誌があったことぐらいは記憶にあったが、その生態に触れるにつれ、居場所のない少年少女の居場所であったことがわかる。レディース...続きを読むでもスケ連でも名前は何でもいいが、結局自分の居場所になり、存在意義を確かめることができ、承認欲求を満たす場を求めることは、少年少女万国共通の専売特許なのだと納得。面白く拝読させていただいた。 Posted by ブクログ 特攻服少女と1825日 比嘉健二 ヤンキー的な考え方や生き方は全く理解出来ないし、側から見れば迷惑な存在としか思えないけれど、それでも今の迷惑系Youtuberとかトー横キッズとかに比べればまだ健全で人間味が感じられた。何より可愛げがある。怖い先輩の目を盗んでピースするとか最高。 Posted by ブクログ 特攻服少女と1825日 比嘉健二 今と違い、スマホもメアドもなく、疎遠になる。 多感な10代。居場所が必要。 レディースって可愛い子が多かったな。年齢がバレる。 人間力の大きさ、涙が出てきた。 Posted by ブクログ 特攻服少女と1825日 比嘉健二 不器用すぎるほど不器用だけど、ただただ懸命だったんだな・・・と。まあ、非力で小心者である私は、本書で登場するようなレディース/ヤンキー/暴走族・・・といった方々とできるだけ関わりを持ちたくないわけだが、彼女たちが抱えていたものは、必ずしも自分と無縁ではないと思わされたし、その懸命さが眩しくもあった。...続きを読む本書に登場するじゅんこさんやすえこさんの現在はほんと尊敬する。 Posted by ブクログ 比嘉健二のレビューをもっと見る