【感想・ネタバレ】特攻服少女と1825日のレビュー

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Posted by ブクログ

<目次>
プロローグ
第1章  破門された4代目総長
第2章  『ティーンズロード』は偶然から生まれた
第3章  日本一のレディース「女連」と初代会長のぶこ
第4章  悪書問題とSTOP!ザ・シンナー
第5章  トラブル、ハプニング、忘れられないあの夜
第6章  レディースの歴史フケ顔から”可愛い”
第7章  みんな居場所が欲しかった
第8章  3大総長終結新年号と終焉の時
第9章  すえことの再会
エピローグ

<内容>
1980年代後半から90年代前半、暴走族がブームとなり、地方に“ヤンキー”が跋扈していた。そうした人たちを扱う雑誌も生まれた中、女子暴走族“レディース”に特化した雑誌『ティーンズロード』が生まれた。この本は、立ち上げから初代編集長だった著者の回想録。小学館のノンフィクション大賞を受賞したのだが、そのために回想録を「ノンフィクション化」したので、すえこ、じゅんこ、のぶこ、かおりなどの関係者の話を織り込んである。自分の知らない世界なのだが、彼女たちの話から見えてくる、この頃の中高校生年代の“ヤンキー”たちの生きにくさに対し、著者たちが寄り添って雑誌を作っていったことが、また読者はそれに憧れる”一般”の女子中高生であり、彼女たちも“ヤンキー”の予備軍で、そこに気づいて雑誌を編集していったことが、この雑誌の成功を導いたのだということがわかる。登場したレディースたちと今も付き合いがあるところに、著者の生き様を示しているし、彼女たちの現在のコメントが、雑誌の性格を表している。

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2024年01月17日

Posted by ブクログ

読書の醍醐味は自分の知らなかった世界を垣間見ることができること。この本はそのことを改めて思わせてくれた。青少年期にグレるという体験をしなかった自身でも「ティーンズロード」という雑誌があったことぐらいは記憶にあったが、その生態に触れるにつれ、居場所のない少年少女の居場所であったことがわかる。レディースでもスケ連でも名前は何でもいいが、結局自分の居場所になり、存在意義を確かめることができ、承認欲求を満たす場を求めることは、少年少女万国共通の専売特許なのだと納得。面白く拝読させていただいた。

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2023年11月20日

Posted by ブクログ

ヤンキー的な考え方や生き方は全く理解出来ないし、側から見れば迷惑な存在としか思えないけれど、それでも今の迷惑系Youtuberとかトー横キッズとかに比べればまだ健全で人間味が感じられた。何より可愛げがある。怖い先輩の目を盗んでピースするとか最高。

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2023年09月13日

Posted by ブクログ

今と違い、スマホもメアドもなく、疎遠になる。
多感な10代。居場所が必要。
レディースって可愛い子が多かったな。年齢がバレる。
人間力の大きさ、涙が出てきた。

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2023年09月10日

Posted by ブクログ

不器用すぎるほど不器用だけど、ただただ懸命だったんだな・・・と。まあ、非力で小心者である私は、本書で登場するようなレディース/ヤンキー/暴走族・・・といった方々とできるだけ関わりを持ちたくないわけだが、彼女たちが抱えていたものは、必ずしも自分と無縁ではないと思わされたし、その懸命さが眩しくもあった。本書に登場するじゅんこさんやすえこさんの現在はほんと尊敬する。

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2024年02月25日

Posted by ブクログ

すらすらと楽しく読んだ(褒めてます)

人の運命とは、どこにどう転ぶかわからない
もしかしたらティーンズロードが生まれなかったかもしれないし、結果今の少女達をサポートするNPO法人のいくつかも存在しなかったかもしれない

偶然が必然となり誰かを支えているという事実に驚く

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2023年09月07日

Posted by ブクログ

第29回小学館ノンフィクション大賞受賞作
ライターの鈴木智彦氏のひと声で書籍化が実現して受賞にまで至った(書籍化を断った出版社はいかに思うかw)という話を聞いて興味が湧いて読んでみました。
『ティーンズロード』は読んだことはないけれど、レディースの存在は知る世代。そんなに嫌悪していた記憶はなく一つの流行くらいに見て異文化として興味を持っていた記憶があります。

どんな時代にも、寄り添う人たちによって支えられる若者がいるわけです。
彼ら若者とは生い立ちや環境の違いはあれど、そのバイタリティには頭が下がる思いです。
共感できる点、教えられる事もあります。

社会悪と言われる存在かもしれないけれど、彼らは確かに生きている。それを取り上げて全国に知らしめた雑誌『ティーンズロード』の功績は大きいながら、果たしてその責任はどうだったのか。
今でもアンダーグラウンドの記事は、ある程度の需要が見込まれるし何なら人気がある雑誌もある(発行部数は比べようがないくらい少ないようですけど)のですが。
その作り手の向けての〝何か〟を先輩雑誌編集者として示して欲しかったなぁ。
最後まで読んでみて、ふと思いました。

雑誌編集の面白さも(もちろん大変さも)よく書かれていて興味深かったです。
比嘉さん自身の〝編集者への道〟もかなり面白かったのは声を大にして言っときます!!

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2023年08月07日

Posted by ブクログ

・「ティーンズロード」、実は読んだことがない。でも、本屋で結構目を引いていた記憶がある。表紙に凄いインパクトがあった。
・本文にも書いてあったが、ノンフィクションというより、回顧録に近い。確かにこの時代はあった。彼女達はいた。
・ただ、内容的にもっと激しい物を予想していたので、意外と牧歌的な印象だった。後半に出てくる90年代渋谷のチーマーとの出来事から著者の方が感じ取った「変遷」から、そうだよな〜と思った。

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2023年08月03日

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