作品一覧
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3.51巻1,430円 (税込)北海道や東北地方を中心に、秋がふかまってくると、「雪虫」という虫が飛びかいます。地元では、雪虫が最初に舞った日にはニュースで紹介されるそうです。まるで雪がまうように、フワリフワリと飛ぶこの虫は、次の世代の卵を産むまでに、8~9回も「生まれかわる」ふしぎな生き方をしています。いわば「命のリレー」をして、次世代に生命をつなぐのです。さまざまに姿を変え、すむ場所も変える雪虫の一年間を追いかけます。
ユーザーレビュー
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Posted by ブクログ
生まれ育った富良野の森が舞台。
雪虫が飛び始めると、「わあ♡」という美しいものを見たよろこびと、「ついに」冬がやってくるという諦観が同時にこころに広がります。
北海道で生まれ育ったので、もうずっと雪虫をともに冬の訪れを過ごしてきたけれど、その生態について知ろうと思ったことがなく、今回のこの読書はとても驚きのあるものでした。
この見た目で何度も生まれ変わるって、ある意味ロマンチック。感傷的にも見える表紙もあいまって、生き物が生まれてくるその役割について、いろいろ思いを馳せる時間となりました。
”花の拠点はなふる”、センターハウスの蔵書です。