作品一覧

  • 世界史のリテラシー 「ロシア」は、いかにして生まれたか タタールのくびき
    3.6
    1巻1,100円 (税込)
    モンゴルの支配下に置かれた240年。それが、「ロシア」成立の礎となった。 誰もが一度は耳にしたことがある「歴史的事件」と、誰もが疑問を抱く一つの「問い」を軸に、各国史の第一人者が過去と現在をつないで未来を見通す新シリーズ! 第1回配本。  2022年2月に起こったロシアによるウクライナ侵攻。そのとき、プーチンの脳裏に浮かんでいたのは、「全ルーシの君主」イヴァン3世への思いか。二世紀半に及んだモンゴル=タタールの支配――「くびき」がもたらした国家形成の過程を描く。

ユーザーレビュー

  • 世界史のリテラシー 「ロシア」は、いかにして生まれたか タタールのくびき

    Posted by ブクログ

    現在のウクライナ問題をモンゴル帝国の支配の歴史から紐解く内容。個人的にしっかり理解できていないまま放ったらかしていた、タタールのくびきからの解放がどのようになされたのか、が描けれていた。結論から言うと派手な独立戦争は無く、後から思い出せばあの侵攻が最後だったなーみたいなフワッと解放。
    タタールに臣従している間は家督相続の兄弟喧嘩に介入頼んだり、言う事聞かない諸侯を讒言で処刑させたり今のロシアでは想像できない小国的ムーブが新鮮。

    0
    2024年12月22日
  • 世界史のリテラシー 「ロシア」は、いかにして生まれたか タタールのくびき

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    タタールのくびきが現在のロシアの在り方に重要な影響を与えていたことが理解できた。
    カトリック世界への不信感を背景に、元の支配を受け入れたアレクサンドル・ネフスキーは、結果的にロシアを西欧から距離を置く存在にした。
    モスクワ公国は元の軍事力を利用してライバル勢力を駆逐していき、ルーシ国家内で一番の勢力に成長した。
    単純な支配・被支配という関係ではなく、互いに絡み合い、利用し合う関係は面白いと感じた。

    0
    2024年12月01日
  • 世界史のリテラシー 「ロシア」は、いかにして生まれたか タタールのくびき

    Posted by ブクログ

    人名も地域もカタカナが多く理解が難しい部分もあったが、なぜロシアがウクライナのNATO加盟の意向にあんなに拒否反応を示したのか、キエフという土地がロシアにとってどういう場所なのかということがわかった。

    本書では触れられていないが、タタールに支配されていたときに、どういう文化や価値観がルーシ内に流れこんだのか(西欧社会との違い)も知りたい。

    現在では「小国」であるモンゴル(タタール)もリトアニアも、かつては強大な力を持っていた。今の世界地図に引かれた境界線が絶対ではないし、今後引き直されるときには血や争い抜きに成し遂げられなければならない。そうじゃないと、本書で扱われた時代から、何ひとつ進歩

    0
    2024年01月07日
  • 世界史のリテラシー 「ロシア」は、いかにして生まれたか タタールのくびき

    Posted by ブクログ

    ウクライナが先に誕生したのか、ロシアが先なのな論争があると思うが、ロシアはロシアで大変だったんだなーと感じながら読んだ。このシリーズは面白い。

    0
    2023年12月10日
  • 世界史のリテラシー 「ロシア」は、いかにして生まれたか タタールのくびき

    Posted by ブクログ

    中世のロシア歴史についての知識、というより、認識自体したことがない。すっぽり抜けている事に本書を手にするまで気づかなかった。
    十三世紀、チンギス・ハーンに始まるモンゴル帝国が東欧まで侵攻し征服。これは世界史の授業で習った記憶がある。
    しかし征服されたルーシ公国(ざっくりいうと現在のモスクワを中心としたロシア西部やウクライナ地域)と言われたところが、どの様な状態だっのかは全く知らなかった。
    そして十五世紀末までの約240年に渡り、直接、間接的に、タタール(モンゴル)がルーシを支配し続けた時期を「タタールのくびき」というそうだ。
    タタールによる一方的な圧政だったのかと思いきや、乱暴に言うと、元々そ

    0
    2023年06月03日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!