今福道夫の作品一覧
「今福道夫」の「チョウの翅は、なぜ美しいか:その謎を追いかけて」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「今福道夫」の「チョウの翅は、なぜ美しいか:その謎を追いかけて」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
懐かしさを伴ったデジャブ。かつて日高敏隆『チョウはなぜ飛ぶか』を読んだことがあったが、その時の感慨がよみがえる。それもそのはず、日高敏隆は著者の師匠。著者のヤドカリの研究は有名だが、学生時代からチョウの研究もしていたのだ。
主役は翅の美しい小さなチョウ、ミドリシジミ。なぜオスの翅はメスを引きつけるのか(and/orオスを遠ざけるのか)、問いは単純だが、答えようとすると一筋縄ではゆかない。翅の色を測定し、色覚を分析し、そして翅への反応行動を調べる必要がある。繁殖のシーズンは通常は年1回。さらに近縁種での比較実験も必要になる。要点をひとつひとつ潰してゆくには、気の遠くなるような時間がかかる。それに
Posted by ブクログ
この本で登場するミドリシジミのような蝶は、ホントに美しい。美しさの理由には、その美しさが生存戦略上有利だったからという事が考えられる。性淘汰。同性内淘汰、異性内淘汰。でも、何で人間が見ても美しく感じるのだろうか。
鮮やかな羽を持つチョウは、羽を構成するキチンがジャイロイド形状を取っていることが近年の研究により明らかになっている。ジャイロイドの形状は少しずつ異なるため、羽に太陽光が当たると、羽の内部で光が複雑に屈折して通り抜けて、羽がキラキラと光って見えるのらしい。
人間が知覚できる光の波長範囲は、400から700ナノメートルであり、昆虫では300から600ナノメートルと、昆虫の色覚は100