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  • ニードレス通りの果ての家

    ニードレス通りの果ての家

    小説・文芸

    3.7
    1巻3,080円 (税込)
    暗い森の家に住む男。過去に囚われた女。レコーダーに吹き込まれた声の主。様々な語りが反響する物語は、秘密が明かされる度にその相貌を変え、恐るべき真相へ至る。巨匠S・キングらが激賞。異常な展開が読者を打ちのめす、英国幻想文学大賞受賞の傑作ホラー

ユーザーレビュー

  • ニードレス通りの果ての家

    Posted by ブクログ

    超推し★5 閉鎖的、抑圧、混乱、暗闇… おどろきと重い体験ができる名作 #ニードレス通りの果ての家

    ■あらすじ
    アメリカの田舎町、ニードレス通りの果てに一軒の家があった。そこにはテッドが娘ローレンや猫と住んでいた。
    テッドはかつて近くの湖で発生した少女失踪事件の容疑をかけられてしまったこともある、訝しげな人物。その後嫌疑は晴れるも、失踪してしまった少女の姉ディーは未だに彼を怪しんでいた。
    ディーはテッドの隣に引越し、彼の様子を伺うのだが…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    めちゃくちゃ面白い!★5
    それなりに読む力が求められますので、時間をしっかりとって、よい環境で読むことをおすすめします。

    本書を読み進めるとまず思うこと。
    私はいったい何を読まされているんだ…

    テッドなど登場キャラクターによって各章第三者視点で物語が語られていくのですが、随所にみられる不可解なセリフや言動が良く分からない。話の筋や展開もそれなりに理解できるが、どうなっていくのかがさっぱりわからない。ただ閉鎖的で陰鬱とした世界観で、何もかもが抑圧された雰囲気なのは伝わってくる。

    そして登場キャラクターたちの意思も、無秩序かつ、乱暴で排他的なんです。何処まで読んでも救いがどこにも見えずに真っ暗で、不安要素のオンパレード。

    特に私が痺れたのは、死に対する描写です。生命としての追い込まれてしまうほどリアルさで戦慄が止まらない。

    本書一部引用 P293:
    真っ暗で海の底に沈んでいくような感じだ。暗い土の中をどこまでも下りていきながら… お願い、早く終わりにして。

    なにこれ怖いんですけど! なんなの、この話!
    なにより未来が見えないのが怖いっ

    ところが、ある地点を過ぎると徐々に真相が見え始めてきます。
    果たして失踪事件の真相は明るみになるのか、そしてこの物語にはどんな背景があるのか…

    おそらくは皆さんが想像していた以上の展開が待ち受けています。
    読者に訴えかけてくる衝撃度では、今年一番かもしれません。

    しかも細部も丁寧に書かれており納得性も高い。
    そして最後まで読者を裏切らない。怖いけど、控えめに言って名作でした。

    おまけ:
    あまりに怖い怖いと書きすぎてしまったので、超ステキな装画についても一言。黒猫が鬼のように睨んでるんですが、猫好きとしてはめっちゃ可愛くてたまらない。ナデナデしたくなりました!

    ■絶賛!推しポイント
    読んだ方は分かると思いますが、あるテーマが本書の軸となっています。
    今まで話で聞いたことはあっても、理解や経験ができなかったことを、なんと本書は実体験をさせてくれるのです。

    本を読むことで、こんなにも重みのある体験をするのは初めてでした。
    人間の行動がどんな悲劇をもたらす可能性があるか… 人生勉強をさせていただきました。

    0
    2023年03月18日
  • ニードレス通りの果ての家

    Posted by ブクログ

    ある出来事が起きて「なぜそれが起きたのか」
    これが明らかにされるのがミステリーだと思う
    読み進めると不穏や不安や落ち着かなさがこみ上げてくる、これがホラーだと思う

    人の生命が奪われなくとも血が流れなくとも
    ミステリーやホラーは綴られる事ができるだろう
    この作品も、その意味ではミステリーでありホラーだと思う

    ミステリーでありホラーでありながら、ほんの少しのやさしさも漂っていて
    ネタ的にはある意味おなじみのものではあるが、退屈はしない文章になっていて、自分は好きだと感じた

    0
    2023年12月17日
  • ニードレス通りの果ての家

    Posted by ブクログ

    ホラーと聞いていたが…
    ホラーであり、ヒューマンドラマでもあり、サスペンスでもあり、スリラーで、愛にも触れる作品。
    あとがきをきちんと読むと、この作品が娯楽で消化されてはいけないことが分かります。
    多くの人があらゆることに
    目を向けて
    理解をしていかなければならないですね。
    こんな感想では意味深ですし、何にでも言えることではあるのですが、
    読めば分かるはず。



    0
    2023年11月02日
  • ニードレス通りの果ての家

    Posted by ブクログ

    全体的に息苦しいような暗さと圧迫感を感じた。
    でもこの先どうなるんだろうと読む手が止まらなかった。
    明らかに怪しいあいつ。
    犯人は絶対にあいつだ。あいつしかいないよね、って感じで展開していくが、実は。。
    いやー驚いた。そうきたか!
    ドキドキ、息を殺すようにして読み進めたので、最後は、はー!ため息ついた。
    面白かった。

    0
    2023年08月24日
  • ニードレス通りの果ての家

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    いやー、レビューが書きづらい。
    どんな感想を書いても、本作品の事前に晒してはいけない部分に触れてしまいそうで。

    ニードレス通りに猫のオリヴィアと暮らすテッド。
    娘のローレンがときおり訪れ、部屋の中を暴れ回っている模様。
    テッドはその昔、”アイスキャンディの少女”ルルの失踪に関して怪しい人物としてメディアに吊し上げられた過去がある。
    一方、ルルの姉ディーは、浜辺でルルが失踪した日を堺に坂道を転がり降りるような人生。
    それでもルルをかどわかした犯人をこの手で捉えようと独自の調査を続けている。
    疑わしき人物に行き過ぎた行為を行った過去もあるようで、その執念は凄まじい。
    今回辿り着いた被疑者(テッド)は、犯行現場近くに住む、犯人像のプロファイルとも極めて近しい。
    テッドの隣家に転居し、様子を探る日々が始まるのだが。。。

    テッド、オリヴィア、ディー目線の物語と間接的に描かれるロレーンの描写。
    何かが潜んでいると分かるぐらい、それぞれの登場人物の物語がちょっとづつ噛み合わず、思わせぶりな不穏感が漂う。

    後半明らかになる事実と照らし合わせて2度読みすると、なるほど~と思う場面、記述が多々ある。
    ただでさえ自分は読むのに時間が掛かる質なので、ある程度で打ち切ってしまったが、そういう読み方をする時間、覚悟があればこの本の持つポテンシャルを十二分に楽しめるんだろうなぁと思った。

    ただ、自分的には著者あとがきで語られている本書の主要テーマとホラー要素に関する言及と、袖の紹介文に書かれているあおりがちぐはぐで、何かもやもやする読後感が拭えなかった。

    0
    2023年07月02日

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