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  • ジェンダーレスの日本史 古典で知る驚きの性
    4.1
    1巻990円 (税込)
    肉体の性別とは違う性認識を持つことが尊重されるようになってきた。先進的に見えるが、じつは日本の古典文学には、男女の境があいまいな話が数多く存在する。 男同士が恋愛仕立ての歌を詠み合ったり、経済力のある姫が一族を養う。武士は泣き、女将軍が敵に向かい、トランスジェンダーきょうだいは男女入れ替わってすくすく成長――。太古の神話から平安文学、軍記もの、江戸川柳まで古典作品を通して伝統的な男らしさ・女らしさのウソを驚きをもって解き明かす。昔の日本の「性意識」がいかにあいまいだったか、それゆえに文芸が発展したかも見えてくる。年表作りを愛する著者による「ジェンダーレス年表」は弥生時代から現代までを網羅。

ユーザーレビュー

  • ジェンダーレスの日本史 古典で知る驚きの性

    Posted by ブクログ

    昔は、女性と男性が同等の地位にあったんだ。
    卑弥呼とか、推古天皇とか。
    昔の物語にも、男装した女が主人公とかもあったんだって!驚

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    2023年12月03日
  • ジェンダーレスの日本史 古典で知る驚きの性

    Posted by ブクログ

     ジェンダーギャップ指数後進国の日本。そして、家父長制、男尊女卑、セクハラなど枚挙にいとまがない男性優位社会が続く日本。2023年統一地方選挙で女性議員は多少増加したが、古代や中世では多くの女性が執政を司り、男女はほぼ同権であり、夫婦別姓は当たり前で、女性が優位であった事も伺える。著者は、日本の古典を丹念に読み解き、日本はかつてジェンダーレスであった事を検証する。また、古来より「性に対する寛容さ」は一貫して変わらなかったとし、「性に対する寛容さ」とは無責任な性関係ではなく、「性を大切なものととして重視」していたからではないだろうか。本書は、古典の調査という事もあり、当時の上級社会の手記、書物か

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    2023年04月29日
  • ジェンダーレスの日本史 古典で知る驚きの性

    Posted by ブクログ

    日本はジェンダーギャップ指数116/146位という極めて低い順位にある。
    特に経済、政治での指数がそれぞれ121、139位(出典:男女共同参画局 2022年)であり、先進国の中では最低ランクである(この順位で先進国と言えるのか)。
    多少変わってきたとは言え、まだまだ伝統的家族、だとか男は男らしく、性別分業など、前時代の遺物が多くの人を苦しめる。

    じゃあ、日本ってそもそもどんな国だったの?
    それを古典を用いて社会を見るという手法を取ったのが本書。
    なるほどと思ったのは日本語には男性名詞女性名詞がないという指摘。
    著者はそこに性の曖昧さを見る。
    直結するかは別議論としても、男女が曖昧というのはい

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    2023年02月12日
  • ジェンダーレスの日本史 古典で知る驚きの性

    Posted by ブクログ

    日本の良さや伝統、古来みたいに表現されるものがどのくらい以前からのものなのか
    現代の人が知ることのできる形で残っている情報が正確にその当時を記録できていないとしても、どうやら常に変化を続けてているもののよう
    今が絶対ではないと思うと少し楽しい

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    2024年04月02日
  • ジェンダーレスの日本史 古典で知る驚きの性

    Posted by ブクログ

    首長を輩出し、馬に跨ぎ乗る女性の活躍が目覚ましいジェンダーレスだった太古の日本。
    男尊女卑に加えて家を重んじる日本の文化が数多の悲劇を生み出していたのか。簡単に殺される嬰児、売買される子供。仏教や儒教、キリスト教も日本に入ると性的にゆるくなるというのは一体どういう民族よ、日本人。
    稚児となったが最後の地獄があまりに酷い。あぁ稚児行列…。

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    2024年01月11日

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