リチャード・ライトの作品一覧
「リチャード・ライト」の「ネイティヴ・サン―アメリカの息子―(新潮文庫)」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「リチャード・ライト」の「ネイティヴ・サン―アメリカの息子―(新潮文庫)」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
差別をしないということは、悪口を言わない・暴力市内・見下さないということだけではない。人種が違うだけで、同情したり、自分の人種以上に優しく接したり、申し訳ない気持ちになることもまた、差別の一種だと思っている。
本書『ネイティブ・サン』では黒人の主人公ビッガーに対して、「仲良くなりたい」というスタンスで歩み寄ってきた2人の人物、ジャンとメアリーがいた。
ジャンは白人がこれまで黒人にやってきた歴史を申し訳ないと言い、黒人であるビッガーを特別扱いしようとしていた。日本人の我々にも、たくさん他国に迷惑をかけた歴史があるが、それは現在の我々のやったことではない。これに対して、私は申し訳なく思ったり、
Posted by ブクログ
(1940年発表)
読書会に参加しました。
みなさまありがとうございました。
アメリカ全土で黒人差別が当然だった1930年代のシカゴ。
黒人青年のビッガーは仕事もなく、仲間とたむろいながら窃盗や強盗をしていた。盗みの対象は黒人の店ばかり。黒人同士の事件は警察はまともに扱わないからだ。
そんな日々を送るビッガーだが、皮肉な巡り合わせが重なり人を殺してしまう。
この殺人に至るまでに、当時のアメリカの差別社会、ビッガーの性質、そして被害者側の軽々しさが書かれていく。
当時のアメリカで差別されていたのは黒人だけではなく、共産主義者、ユダヤ人達も対象だった。
一見黒人に理解を示す白人もいる。資産家
Posted by ブクログ
以前、気になったことがあって、読まねばならぬと自分なりにリストアップしていた。
今回、手に取ったのは、検閲で削除された数か所が原作のまま、翻訳されての発刊。
その個所を気になって読むと、やはり・・というか、性的描写の生々しさを感じさせ、それに人種的なニュアンスが影響している個所であった。
ガーディアン誌が選ぶ「読んでおくべき本」にリストアップされている。
そもそも、この選書に従う気持ちがないあまのじゃくの私・・一層、読んだ上でのやりきれない感情が一層ネガティブのベクトルに傾いた。
構成は心理的描写(白人、アカ、黒人それぞれにおいて)がこれでもかというほどに、生々しく綴られ、幾度、読むのを投