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  • いじめの聖域 キリスト教学校の闇に挑んだ両親の全記録
    4.8
    2017年4月、長崎海星高校2年の男子生徒が首つり自殺した。いじめを示唆する遺書が残され、後に加害者の実名が記されたノートも発見された。  親族のみでひっそりと葬儀を終えた両親に対し、学校の教頭は自殺を「突然死」や「転校」に偽装することを提案する。学校がいじめを隠蔽しようとしているのではないかと疑問を持った両親は、息子がいじめを苦に自殺したことを全校生徒や保護者に伝え、再発防止に努めてほしいと要望する。  学校は自殺の原因を調査する第三者委員会を設置するが、第三者委がいじめと自殺の因果関係を認める結論を出すと、その報告書の受け入れを拒否する。両親が2019年2月に記者会見してその事実を公表すると、全国的な大きなニュースとなった。 だが、その後も、報告書を受け入れて再発防止策を履行するように県の指導を受けながらも、学校が態度を改めることはなかった。  そして、両親の会見から3カ月後、長崎海星高校では新たな自殺者が出た――。

ユーザーレビュー

  • いじめの聖域 キリスト教学校の闇に挑んだ両親の全記録

    Posted by ブクログ

    読むのがとても辛い本だった。

    高校、その弁護士、行政機関。愛息を失った家族にこうにまで過酷な仕打ちをよくも躊躇無くできるものだと吐き気を催した。(過酷な仕打ちの具体的内容はご自身でこの本を手に取り、お読み願いたい。)

    著者がこの本を上梓しなければ、この事実は世に露わになることなく、精々いち地方のニュースとしてさっさと忘れられていただろう。

    著者に敬意を捧げる。

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    2025年09月13日
  • いじめの聖域 キリスト教学校の闇に挑んだ両親の全記録

    Posted by ブクログ

    筆者の最後に書かれた言葉にただただ涙した。「学校という閉鎖的な空間で過去に理不尽を受けた記憶を持つ人へ」とし、「理不尽は自分の力ではどうしようもないから理不尽という。決してあなただけのせいではなく、誰にでも起こりうる。どうかあなたを必要とする人のために自分を大切にしてほしい」というような内容だった。かつて自分も子どももそうした苦しみを在学中に受けた。本書のような経験は誰にでも起こりうる。そのために親子さんは二度とこのような理不尽な思いを誰も受けないように、亡くなった息子さんへのあふれるほどの愛から戦っていらっしゃる。著者もそれに共感して筆を起こし、新たに訴訟もしていらっしゃる。この輪に加わり、

    0
    2024年03月25日
  • いじめの聖域 キリスト教学校の闇に挑んだ両親の全記録

    Posted by ブクログ

    ホントにひどい話だ。息子が自殺するだけでもショックなのに、それが学校のイジメで、そのことを学校がなかなか認めない。息子の死で信じられないショックなのに、心身を削って学校と戦う。なぜ被害者の親が戦わなければいけないのか。なぜ認めないのか。なぜ生徒に何の働きかけもしないのか。なんなのか。それでも教育機関か。
    あらゆるところに助けを求めて、孤軍奮闘するご両親。県も文科省も助けにならない。それを根気よく何度も何度も問い合わせる。やっと第三者機関が調査することになり、1年4ヶ月たち、ほぼ納得のいく報告書ができ、ホッとするところが、それを学校は認めない。は⁈
    いい弁護士さんがついたり、署名活動を始めてくれ

    0
    2024年02月11日
  • いじめの聖域 キリスト教学校の闇に挑んだ両親の全記録

    Posted by ブクログ

    なぜこれほどまでに頑なな態度なのだろう、この学校
    なぜこいうい人が教頭(後に校長)へ出世したのだろう
    あくまで遺族側からの視点であるのはわかったうえで学校サイドからみた意見や考えだってもちろんある
    はずだが何を言われても心に響かないような気がする

    こういう人もいるんだな、と知れた事も含めて
    スルーせずに読んでよかったと心から思えた一冊

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    2023年06月22日
  • いじめの聖域 キリスト教学校の闇に挑んだ両親の全記録

    Posted by ブクログ

    我が子が自死する。ご両親にはそれだけで大きな衝撃であるだろう。
    その自死の原因が学校でのいじめであったのなら。そして、学校は
    頑なにいじめを否定したら…。

    心痛の真っただ中で、学校相手に闘う。途轍もないパワーが必要で
    はないかと感じる。ご両親はただ、再発防止を学校に願っただけな
    のだ。それなのに、学校側は自死発覚当初から「逃げる」ことしか
    念頭になったのではないか。

    第三者委員会がいじめと認定しても、その報告書さえ受け取りを
    拒否するってなんだ?有名校のプライドか?

    いじめによる自死を「なかったこと」にしたい学校側は、人ひとりの
    「死」を、あまりにも軽く考えていやしないか。

    副題にもあ

    0
    2023年03月06日

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