作品一覧

  • 金をつなぐ 北鎌倉七福堂
    4.0
    1巻715円 (税込)
    10代から茶道や弓道に親しみつつ、和菓子修行をしてきた眞白は2年前、念願だった日本茶カフェを開いた。店で供される和菓子の美しさ、美味しさもさることながら、その皿や茶わんも訪れる客の心をとらえている。眞白がこつこつと集めてきた器には時折、金で継いだ跡がある。実は、幼馴染の七堂夏樹が「金継師」で、割れてしまった皿や茶わんを漆で継いで修復し金を捲く伝統技術「金継ぎ」の若い職人なのだ。彼の工房がカフェのすぐ裏なので眞白はしばしば彼のもとに通う。工房には同じく幼馴染で神社の跡継ぎの亀岡桜士郎もよく現れる。不器用な3人の「修復」物語が「金継」を通して綴られる、北鎌倉青春ダイアリー!
  • 小江戸・川越 神様のペットカフェ楓庵 大切なあなたに伝える、ありがとう。
    4.0
    1巻803円 (税込)
    【電子版巻末にはゆいあい先生によるカバー用イラストをそのまま収録!】 会社から給料カットに遭い新しい仕事を探していた美乃里は、謎の男の子・ソラを助けたことがきっかけでカフェ「楓庵」で働くことになる。 そこは、何らかの理由で上手にお別れができない飼い主とペットが訪れる場所。 飼い主とペットは言葉を交わすことができ、お別れの準備が整えば、ペットは天国に送られる。 不思議なカフェでお客様たちを見守りながら、少しずつ仕事にやりがいを見出していく美乃里。 そんな中、彼女自身の心残りにも向き合う時が訪れる――。 大正浪漫のお店が連なる小江戸・川越。 神様がいると噂のペットカフェを覗いてみませんか?
  • この心が死ぬ前にあの海で君と
    5.0
    1巻770円 (税込)
    母親との関係がうまくいかず、函館にある祖父の家に引っ越してきた少女、理都。周りに遠慮して気持ちを偽ることに疲れた彼女は、ある日遺書を残して海で自殺を試みる。それを止めたのは、東京から転校してきた少年、朝陽だった。言いくるめられる形で友達になった二人は、過ぎゆく季節を通して互いに惹かれ合っていく。しかし、朝陽には心の奥底に隠した悩みがあった。さらに、理都は自分の生い立ちにある秘密が隠されていると気づき──
  • 夜に溶けたいと願う君へ
    4.3
    1巻671円 (税込)
    高2の色葉は裕福な家で育ち、妹は天才ピアニスト。学校ではみんなから頼られる優等生だが、毎晩のように家を出て夜の街へと向かってしまう。誰にも言えない息苦しさから逃げるように――。そんなある夜、同じクラスの瓦井睦と家出中に偶然出会う。学校でも浮いた存在の彼と隠れて会ううち、色葉は次第に“いい子”を演じていた自分に気づく。家にも学校にも居場所がない色葉に、睦は「苦しかったら逃げたらいい」と背中を押してくれて――。

ユーザーレビュー

  • この心が死ぬ前にあの海で君と

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    冒頭の厳しく冷たい海の描写に心をぎゅっと掴まれ、理都という少女の抱える孤独と哀しみに思いを馳せずにはいられませんでした。
    リアリティをもって描き出される函館の情景やじっちゃんとのささやかな暮らしには、著者の函館とキャラクターへの愛情とあたたかい眼差しが満ちていて、自分もそこにいるかのような感覚を覚えます。
    周囲の人々に支えられ、自分の抱える痛みと勇気を持って向き合い、今度は大切に思う人のために立ち上がる理都の姿は、瑞々しく愛おしく、目頭が熱くなる場面がいくつも......。
    一瞬ですべてを癒す魔法はないけれど、迷いながら、真摯に、愛情を持って歩み続けることで、変えられることがある。そう強く感じ

    0
    2024年07月08日
  • この心が死ぬ前にあの海で君と

    Posted by ブクログ

    感情を押し殺して、取り繕って生きてきた主人公が、ある男の子との出会によって救われ、成長していく。甘酸っぱい青春ドラマにキュンキュンしながら、後半は張り巡らされた伏線が見事に回収されてて、じんわりと切なくも心温まりました。
    感動のあまり涙腺崩壊でした。
    北海道は函館が舞台。
    四季を感じながら、函館を楽しめる、函館愛を感じる作品でした♡本当に素敵!お勧めです!!!

    0
    2024年06月15日
  • 夜に溶けたいと願う君へ

    Posted by ブクログ

    難しい文では無く、すらすら読み進めてしまう。そんな中で心に留めておきたい言葉や表現が多く何度も往復して読みました。
    きっかけはしんどかった時に逃げ出したくて手に取り読んだ本。
    『お姉ちゃん』という立ち位置、『私なんて』という諦め、『自分を大切にするって何?』主人公の考え方が私とすごく似ていてすぐに引き込まれました。
    この生き辛さを文字として、物語としてここまで表現できる事に嬉しくなりました。
    言葉で伝える大切さ、人と向き合う大切さ、たまには逃げてもいいという考え、全てに救われました。

    この本に出会えて良かったです。

    0
    2024年05月27日
  • 夜に溶けたいと願う君へ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    小説を読むと全部読み切るまで終われなくて、本の中の世界を引きずってしまうから、読むのに勇気がいる。だから本を買ってから読むまで日にちが空くことがよくある。

    感想を書きたいんだけど、この本を言い表せる言葉が見つからない。いい意味で…。
    ただ涙が止まらない。この本を見かけたり、今このページを開いたなら買いに行って読んで欲しい。本当に最高。

    2人の不器用さが尊くて、お母さんの発言と本当を知らずに庇う2人に腹が立って。
    ―――
    整理出来たからちゃんと感想を書く。
    昼はみんなが忙しなく活動してて、窮屈で酸素がないような気がする。だから夜の静かでみんなが寝ているときの開放感に惹かれるんだと思う。
    その

    0
    2023年08月04日
  • 夜に溶けたいと願う君へ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ドキドキしながら見てました
    告白とかないのか〜って思いました。でもそれが、瓦井くんらしさなんですよね。
    とにかくお母さんが胸糞悪いです^^

    0
    2025年10月24日

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