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  • 奈良時代 律令国家の黄金期と熾烈な権力闘争
    3.8
    1巻946円 (税込)
    平城京への遷都で幕を開けた奈良時代。律令体制の充実期で、台頭する藤原氏はその立役者だった。唐の文物が輸入され、国際色豊かな天平文化も花開く。他方で長屋王の変、藤原広嗣の乱、恵美押勝の内乱など政変が相次ぎ、熾烈な権力闘争が繰り広げられた。飢饉や疫病にも襲われる。仏教を重んじ、遷都を繰り返した聖武天皇、その娘で道鏡の重用など混乱も招いた孝謙(称徳)天皇の治世を軸に、政治と社会が激動した時代を描く。

ユーザーレビュー

  • 奈良時代 律令国家の黄金期と熾烈な権力闘争

    Posted by ブクログ

    「奈良時代」という「用語」は一応知られているかもしれない。が、「如何いう感じのモノ」というようなことは意外に知られていないかもしれない。その「奈良時代」を詳しく語らうというような一冊である。
    「奈良時代」と言っても、もすかすると「710年 平城京遷都」という一言しか出て来ないという場合も在るであろうか?本書を読めば、「そうではない!」と、様々な要素が在って興味深いことに気付かされる。
    「奈良時代」とは平城京を築いて都として政治を行い、様々な事柄も在る時代で、桓武天皇の代になって遷都を行うまでの70年間余りを指すことになると思う。本書では、その平城京を建設して行く少し前辺りから起こり、その70年

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    2022年12月29日
  • 奈良時代 律令国家の黄金期と熾烈な権力闘争

    Posted by ブクログ

    平城京の時代、律令体制の深化と皇位継承を巡る権力闘争の歴史を、最新研究を踏まえ著者の見解を提示しつつ通覧する内容。政治史と政策展開が分かりやすく整理されていて、研究上の論点も理解しやすい構成だと感じた。

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    2025年09月29日
  • 奈良時代 律令国家の黄金期と熾烈な権力闘争

    Posted by ブクログ

    天武天皇の系統による天皇が在位し、律令制にもとづく国家が運営されている奈良時代を、基本的に時代の流れに沿って追っていく、概説書として楽しめる一冊。
    権力闘争がずーっと続くため、それなりに物騒で読んでいて退屈しない。

    教科書的な記述と読み比べて最も面白いのは、長屋王政権→藤原四子の政権のところ。四兄弟、実は一枚岩ではなく…??

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    2024年09月29日
  • 奈良時代 律令国家の黄金期と熾烈な権力闘争

    Posted by ブクログ

    藤原四家が一枚岩ではなく乖離していたということに大変興味を覚えた。また、南家の武智麻呂が主体であったというのも驚きであった。

    称徳死後から桓武即位までも大変興味深く拝読した

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    2024年02月03日
  • 奈良時代 律令国家の黄金期と熾烈な権力闘争

    Posted by ブクログ

    長年にわたり奈良時代の政権構造や貴族官人の研究をされている木本好信氏による奈良時代の通史。詳細な人物評に特色がある。聖武天皇や孝謙(称徳)天皇に対する評価は厳しい。

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    2024年02月01日

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