ジョナサン・ハリスの作品一覧
「ジョナサン・ハリス」の「ビザンツ帝国 生存戦略の一千年[新装版]」「ビザンツ帝国の最期」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「ジョナサン・ハリス」の「ビザンツ帝国 生存戦略の一千年[新装版]」「ビザンツ帝国の最期」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
ローマの神々を捨て、キリスト教に改宗しながら、西のローマ帝国から東のビザンツ帝国に移っていく時代からスタート。コンスタンティノープルを中心に代々皇帝の周辺を眺めながら、ビザンツ帝国の盛衰を一気読みできる”教科書”。
ところどころ挿入されるエピソードが殊の外面白い。初期ビザンツ時代のコンスタンティノープルでは、競技場で行う戦車競走に緑と青の競技団体があり、彼らが頻繁に喧嘩したり、暴動や政治的反乱に発展することもあったという。不謹慎かもしれないが、現代のフーリガンを思い浮かべてしまった。
初期のキリスト教の強引さも印象的。古代の神殿を教会に変えようとするキリスト教徒の暴動をはじめ、ガザでの衝突は
Posted by ブクログ
これはとても面白かった。名著だと思う。ビザンツ帝国の最期50年ほどの歴史をロマンではなく人々が自分たちの生活のために行う駆け引き、保身、国内の権力闘争の結果として生き生きと書いていて、カトリック、イスラームとの宗教上の軋轢もあくまでそれらの手段であり、戦争と交渉によって使ったり引っ込めたりされる様子は面白い。ビザンツ帝国、オスマン、ジェノバやヴェネツィアなどの諸都市、ローマ教皇、それぞれの内側に派閥や駆け引きがあるかなり複雑な過程なのだが、引き込まれてするすると読まされてしまうのはすごい。同じ名前の人が何人もいるのでたまに混乱はするし、もちろん個々の人物の内心まですべてが分かるわけではないけれ