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  • セリエA発アウシュヴィッツ行き~悲運の優勝監督の物語~
    5.0
    世界のトップサッカーリーグの一つ、イタリア・セリエAのインテルで1度、ボローニャで2度優勝を果たした名将は、ある日、家族もろとも忽然と姿を消す。歴史、人種法、そしてホロコーストという名の“悲劇の風”が、彼を連れ去ってしまったのだ。さらに恐ろしいことに、その事実は70年間忘却されていた――。一人のサッカージャーナリストが、地道かつ丹念な調査で、彼と家族の足取りを追い、歴史の闇と真実を白日の下に晒す。

ユーザーレビュー

  • セリエA発アウシュヴィッツ行き~悲運の優勝監督の物語~

    Posted by ブクログ

    多くのユダヤ人が虐殺された第二次世界大戦下のヨーロッパ。
    犠牲者の一人であるアールパード・ヴァイスの足跡を辿った一冊。

    最終章でアールパードがサッカーの名監督(スクデット3回獲得)であったことから、彼の人生を試合に例えているのですが、あまりにも前半と後半の明暗がくっきりしていて辛い。イタリアで監督としてのキャリアをスタートさせ、スクデット獲得という栄光も手にした彼が、政治に翻弄され逃亡するしかなくなってゆく後半。
    タイトルにある「アウシュビッツ行き」から連想したように、死から逃れることはできなかった。それを予想、確信しながら最後に向かって読み進めてゆくのはとても辛い。
    辛いという感情を抱くの

    0
    2023年02月05日

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