作品一覧

  • 話が通じない相手と話をする方法

    話が通じない相手と話をする方法

    ビジネス・実用

    3.9
    1巻2,640円 (税込)
    有意義な対話のためのレベル別・超実践ガイド 分断と二極化の時代、考えが極端に異なる人とも礼節と共感を保って会話・対話をするにはどうしたらよいか? 友人や家族との会話、ビジネスでの交渉、SNSでの議論……よい会話のための入門級の基礎知識から、強硬派・過激派に対処するための達人級のテクニックまで、すべてを網羅した実践的マニュアル。 リチャード・ドーキンス氏推薦 「すべての人がこの本を読めば、世界はもっとよい場所になるだろう」 戸田山和久氏推薦 「著者たちの思想も行動も気に入らない。なのに、本書には学ぶべき価値あることがギッシリつまっている。というわけで、私は、極端に考えが違う人たちから「根本的に異なった考えをもつ人と語り合うスキル」を教えてもらったのだ。稀有な読書体験を与えてくれた本書に感謝。分断のあっち側にいる人もこっち側にいる人もぜひ読みましょう」 【目次】 第1章 会話が不可能に思えるとき 第2章 入門:よい会話のための9つの基礎  ──通りすがりの他人から囚人まで、誰とでも会話する方法 第3章 初級:人の考えを変えるための9つの方法  ──人の認知に介入する方法 第4章 中級:介入スキルを向上させる7つの方法  ──(自分を含む)人の考えを変えるための効果的スキル 第5章 上級:揉める会話のための5つのスキル  ──会話の習慣の見直し方 第6章 超上級:心を閉ざした人と対話するための6つのスキル  ──会話のバリアを突破すること 第7章 達人:イデオローグと会話するための2つの鍵  ──動かざる人を動かす 第8章 結論 謝辞 原注 監訳者解題 参考文献 索引 【著者・訳者】 ピーター・ボゴジアン(Peter Boghossian) 1966年生まれ。アメリカ合衆国出身の哲学者。主たる関心は、批判的思考や道徳的推論の教育に関する理論とその実践。ソクラテス式問答法を活用した囚人教育プログラムの研究によってポートランド州立大学から博士号を取得し、2021年まで同大学哲学科で教員を務めた。意見を異にする人びとが 互いの信念や意見の根拠について理性的に話し合うためのテクニックである「路上の認識論」(Street Epistemology)を提唱。著書に、『無神論者養成マニュアル』(A Manual for Creating Atheists , 2013)など。 ジェームズ・リンゼイ(James Lindsay) 1979年生まれ。アメリカ合衆国出身の文筆家、批評家。テネシー大学ノックスビル校で数学の博士号を取得。宗教やポストモダン思想の問題を分析・考察する論考を多数発表している。著書に、『「社会正義」はいつも正しい――人種、ジェンダー、アイデンティティにまつわる捏造のすべて』(ヘレン・プラックローズ共著、山形浩生+森本正史訳、早川書房、2022年)など。 藤井翔太(ふじい・しょうた) 1987年東京都生まれ。東京大学大学院教育学研究科修士課程修了、テンプル大学大学院教育学研究科修士課程修了。関心領域は応用哲学、教育哲学。現在、テンプル大学ジャパンキャンパス アカデミック・アドバイザー/講師。訳書に、ナンシー・スタンリック『アメリカ哲学入門』(勁草書房、2023年)、ドナルド・ロバートソン『認知行動療法の哲学――ストア派と哲学的治療の系譜』(共監訳、金剛出版、2022年)など。 遠藤進平(えんどう・しんぺい) 三重県津市生まれ、愛知県名古屋市育ち。慶應義塾大学文学部人文社会学科哲学専攻卒、アムステルダム大学論理学修士課程修了(Master of Logic)。現在、シドニー大学博士課程(Philosophy, PhD)。曖昧さや様相といった伝統的な哲学のトピックから、冗談や脅迫、挨拶のようなコミュニケーションの(ときに哲学分野では非標準的なありかたとして放置されがちな)諸相に関心がある。業績など:https://researchmap.jp/shimpei_endo
  • 認知行動療法の哲学 ストア派と哲学的治療の系譜

    認知行動療法の哲学

    ビジネス・実用

    4.3
    1巻3,564円 (税込)
    認知行動療法は、古代ストア哲学の末裔である―― 霊と呪術から心を解放した近代科学の正嫡・認知行動療法には“知られざる系譜”が存在した……心の正面ドアをノックする「理性のコントロール」か? はたまた心の裏階段から忍び込む「非理性のカタルシス」か? アーロン・ベックとアルバート・エリスが愛したストア派の賢者たち――マルクス・アウレリウス、エピクテトス、セネカ――に導かれ、心の治癒の一大精神史を体感する。 「この本は古代から連綿と続いてきた「理性による治療」の解説書であると同時に、ワークブックとしても使うことができる。千々に乱れる情念を理性でコントロールする。そのために、読者が理性の筋トレとストレッチを行えるようになっている。だから、同じように、読者であるあなたにも「理性に癒される」体験をしてもらえたならば、監訳者としてはそれで十分な気もする(それはおそらく原著者の願いでもある)」(東畑開人「理性に癒される――解題に代えて」より)

ユーザーレビュー

  • 認知行動療法の哲学 ストア派と哲学的治療の系譜

    Posted by ブクログ

    なかなか読み込むのはハードだったけれど、読めてよかった。とてもよかった。

    認知行動療法が、近代の科学的アプローチとして
    突如出てきたのではないということ。
    「仄暗い夜明け前の古代からの前史があったというイマジネーションに勇気をもらった。」という東畑さんのあとがき、本当にその通りだなと思った。

    力動的なものと認知行動療法、非理性と理性、
    より糸のように組み合わさり、すべてのアプローチに二重性があるということ。
    これが絡まり合いながら、時期によって濃度を変え営まれる両眼視の視点。

    認知行動療法の見方がだいぶ変わった。

    聞くことで心を支援する
    この営みの途方のなさに疲れたとき、古代から人間ってのは同じように悩み続けていたのかと、そんなことを想像してなぜか勇気をもらう。

    理性とは何か。
    「個」としての輪郭、他人との境界がくっきりしてようやく理性と理性のやりとりができる

    境界に薄膜を作ること
    果てしないなあ

    でも、とても良い本だった。
    最後の付録「ストア派セラピーのツールキット―日々の自己改善に向けた養生法」も哲学的でよかった。

    果てしない営み

    0
    2025年10月08日
  • 認知行動療法の哲学 ストア派と哲学的治療の系譜

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    【行動認知療法はストア派哲学だった】

    認知の仕方、考え方に介入するこで行動の変容を促すような現代の治療法である行動認知療法(CBT)。20世紀ごろから科学的、臨床的に発展してきたこの治療法のようですが、まさにストア派哲学の教えに多くの点で通ずるところがあるということが本書を読んでわかりました。

    これまで、マインドフルネスなどは東洋哲学が起源だとの認識が一般的にあったかと思いますが、著者はこの本により、西欧にも同じような考え方の起源があり、またそこから今日の行動認知療法へのインスピレーションを得られるのでは、との動機で本書を書かれたようです。

    古代哲学は、医療であったこと。哲学者は、魂の医師とのクリュシッポスの記述もあるそうです。

    また、現代の認知行動療法の開発者のアーロン・ベック博士、また、論理情動行動療法(REBT)を創始したアルバート・エリス博士が、ストア派のえピクテイトスの言葉「人々を不安にするのは、事柄ではなく、事柄についての重いである」を引用しているなど、素の親和性はさまざまな学者も論じられているようです。

    なので、本書ではあらためてそのつながりを体系的に検証するような形で、
    ストア派哲学を認知行動療法の視点で深め、
    後半では現在用いられている療法と、古代ギリシャで実践されていた哲学手法やストア派の実践を照らし合わせて紹介しています。

    ・・・

    私は臨床心理学や認知行動療法はまったくの素人であり、
    基礎的な知識があったほうが確かに読みやすいですが、
    それでも興味深く拝読しました。

    エピクテトス は、私たちの「力の及ぶもの」、と「力の及ばないもの」を区別すること、この区別ができるようになることこそ、教育だと。

    自分を変えることで世界が変わる、とか、
    過去は変えられない、とか、
    ポジティブ思考、とか、
    自己啓発やアドバイスでもよくいわれることですが、

    エビデンスに基づいて医療として実施しているのが行動認知療法。

    ・・・

    モデリングの手法は、古代ギリシャでも、賢者を見習う、ソクラテスをロールモデルとする、周りで最良の人たちを君の友達とせよ、といったピタゴラスからも見ることができる。


    ディスタンシング、マインドフルネスも、古代の哲学者が今、何に自分の心を用いているのか、意識とその対象、思考と事実を区別することが説かれています。コントロール可能なことに対しては責任を果たし、不可能なことは無関心でいること。カタルシスの浄化作用も触れられています。

    自己分析も実践されています。吟味されていない人生に生きる価値はない、とするソクラテスの哲学。彼の問答法は、自己欺瞞や矛盾、二重基準を解くプロセスでもある、と。

    自己陳述、自己教示訓練、アファーメーション、のようなこともなされていたとのこと。定期的に自己暗示、回顧的瞑想などを実践していました。

    そして、心的暴露、心的準備、視覚化、認知リハーサル、ロールプレイといった手法。これらも、ストア派哲学の災厄の予期、死の瞑想、現実のものとして事態を想定することなどから見ることができます。


    ・・・

    自然界に価値は存在しない。
    苦痛も動揺も、不幸も善悪も、自分を介して初めてある。

    冷静に考えることは大事だっていうけれど、
    これには継続的な訓練があって身に付けられていくものであること、そのスキルをどうやってどこまで高められるか、よりよく生きることだということ。

    自分の内側の動きを自覚し、
    苦痛については苦痛の反応を取り除く。
    あらためて自分の持つ情動を観察し、どのような考え方があってどのように判断を下したかを分析する。そして情動をコントロールする、物事に与える価値を見直す。


    心が乱れたときをチャンスとして、
    自分はどんな価値判断をしたのか、
    を学んでいこう。

    情動に理性を使う。
    その姿勢を鍛錬する。

    過去の自分も、未来の自分も、今の自分の意識も力も及ばないもの。
    同時に過去も未来も自分も他人もあらゆる物事が、全ての一部であるというつながり。

    だから、事に当たる際には、いま・ここ、で感じているもの、意識しているものに心を向けて、より良い判断を下していくこと。より良い物事の見方、反応の仕方を習慣づけること。

    ・・・


    認知行動療法は症状を直す、治療的、短期的なアプローチで、
    ストア派はレジリエンスを高める、予防的、長期的なアプローチだ、
    とも論じられていて、

    古代ギリシャの賢人は人間の絶頂期だったのではと思ってしまう。…

    本も継続的に読み続けることでもっと習得できそう。

    0
    2024年06月02日
  • 話が通じない相手と話をする方法

    Posted by ブクログ

    冗長な感じもあるけどおもしろい。特に「信念尺度をたずねてみる」というのはおもしろい方法だな。いまどきの倫理学はこういうのもとりこまないとならないと思う。

    0
    2024年02月23日
  • 認知行動療法の哲学 ストア派と哲学的治療の系譜

    Posted by ブクログ

    超いい本
    っていうか認知行動療法ハマってる人の中でそもそも中高生の時からストア派好きな人沢山いるとおもうもん

    0
    2022年11月18日
  • 認知行動療法の哲学 ストア派と哲学的治療の系譜

    Posted by ブクログ

    面白かった。ストア派入門としてもいいのでは。
    ストア派に、認知の流れも行動の流れもあって、第二世代までは自覚的に自分を西洋哲学ないしストア派の流れの延長に置いていたとのこと。

    0
    2022年08月23日

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