岩田明子の作品一覧
「岩田明子」の「安倍晋三実録」「こちらたこたびょういん」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「岩田明子」の「安倍晋三実録」「こちらたこたびょういん」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
小説・文芸
Posted by ブクログ
安倍晋三を官房副長官時代から、殺害されるまで取材を続けてきた筆者が、安倍晋三の実像に迫る。 安倍は保守政治家であり、保守的な主義主張を持ちながらも、現実と向き合った判断を下すリアリストでもあった。そのリアリストとしての姿勢が第一次政権での失敗を経て、さらに洗練され、第二次政権の長期政権化に繋がった。 慰安婦問題、拉致問題、靖国参拝、トランプや習近平との外交交渉、天皇の生前退位など、多くの課題もそのような現実主義的判断のもと、取り組み、一定の成果を上げるものもあれば、そうでないものもあった。
全般的に安倍を高く評価する筆者だが、モリカケ問題と桜を見る会については、安倍の驕りと身内への情が事態を悪化させたと指摘している。 また、安倍は再々登板にも意欲を示しており、台湾有事が予想される2024年ごろに再び首相として返り咲き、陣頭指揮を取ることを考えていた。 以上が大まかな概要であろうか。
政治記者である筆者にとって、安倍晋三は取材対象であると同時に、「戦友」のようなものであると述べている。まさに本書を読んでいると、安倍晋三への愛情に近い思いが伝わってくる。厳しい言い方をすると、筆者は政治記者として安倍晋三に完全に取り込まれてしまっているのである。政治記者はしばしば、政治家を取材しているうちに、政治家に近づき過ぎてしまうことがあるが、まさにその典型である。
本書の帯には「安倍評伝の決定版」とあるが、安倍政治には功罪両面あったはずであり、その意味では評伝としては物足りない。もう少し読み応えのある本格的な安倍評伝は、後世の研究者の手に委ねるしかないのであろう。
Posted by ブクログ
「ポストは天からの預かりもの。特に総理大臣はそうだ。私心でポストを求めてはいけないし、私物化すれば何らかの形で自分に跳ね返ってくる。常に公の精神が必要で、国のためになるかを考えて人事を行わないと、必ずどこかで破綻する」という考えを安倍さんは持っていた。
現総理や総理を目指す政治家達に聞かせたい。
また、小泉訪朝の同行時、出発前に昭恵さんに「北朝鮮で殺されるかもしれない。政治家の妻として、覚悟しておいてほしい」と。
その時の日朝首脳会談の控え室で「拉致を認めない限りは、日朝共同宣言に署名すべきではない」と小泉らに大声で訴えたのは有名な話だ。
これほどまでに真剣に、覚悟を持って北朝鮮に対峙する政治家が今いるだろうか。
岸田首相は訪朝に意欲を見せていると報道されているが、自分の政治的延命のために利用しようとしているようにしか思えない。
政治の体たらくに触れるたび、安倍さんの突然の死が惜しまれてならない。
Posted by ブクログ
2022年に亡くなった安倍晋三元首相の番記者だった岩田明子氏による回顧録。2002年頃からの担当だったようで、その頃からの安倍元首相の政治活動の歩みを当時の取材内容を振り返る形で記述が進んで行く。
内容としては、普段の報道では伝わって来なかった安倍元首相の考えなどが記されていて、いろいろと評価する向きはあると思うけど、現代においては不生出と言っていいくらいの偉大な政治家だったように思う。
20年に渡り取材してきた対象が突然亡くなり、その死後1年で出版したというところが大きいと思うが、安倍元首相が亡くなったことによる躁状態のようなテンションな感じがする。このタイミングでの書籍としてはこれで良いが、安倍元首相の事績についての評価などが定まってきたら、もしくは事績の評価と並べる形で再度、落ち着いた状態で再び安倍元首相について執筆されることを願いたいです。