作品一覧

  • 日本経済の見えない真実 低成長・低金利の「出口」はあるか
    4.3
    1巻2,640円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「一国の経済成長と密接な関係があるのは、株価ではなくて生産性上昇率である。2010年代も含めて日本を『失われた30年』と言うなら、米国も大局的には『失われた30年』であり、米国の方が途中で少し良い時期があっただけにすぎない。」(本書第2章「正しい『成長戦略』の難しさ」から) 著者は、白川方明、黒田東彦の2人の総裁を支えた元日本銀行理事。現在はエコノミストとして活躍している。デフレ脱却を目指したアベノミクス、日銀による異次元の金融緩和の前提としてあった日本経済をめぐる「通説」が果たして正しかったのだろうか。この10年の金融財政政策を総括し、新たなフレームを提示する。
  • ポスト黒田に待ち受ける難題
    -
    1巻220円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ●商品・労働・金融の価格競争をいかに正常化するか 賃上げの好機を逃さず「慢性デフレ」から脱却を 渡辺 努 ●2%物価目標は維持するべきか 「微害微益」の異次元緩和で得た教訓 門間一夫 ●日本経済10年の軌跡と今後のシナリオ アベノミクス後をいかに乗り切るか 片岡剛士

ユーザーレビュー

  • 日本経済の見えない真実 低成長・低金利の「出口」はあるか

    Posted by ブクログ

    勉強になる部分がたくさんあった。さすが元日銀の方なので、豊富な知識に裏打ちされた丁寧な解説で、大学の講義を受けているようだった。

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    2025年11月09日
  • 日本経済の見えない真実 低成長・低金利の「出口」はあるか

    Posted by ブクログ

    素朴な疑問に答えるような内容で、言葉を濁さず分かりやすい上、独自視点も織り込まれるが、分からない事は分からない、推定は推定、と明確に線引きをするので、理論に惑いがない。

    ー アベノミクスとは、①大胆な金融政策、②機動的な財政政策、③民間投資を喚起する成長戦略、のいわゆる「三本の矢」からなる経済政策。初期に圧倒的な存在感を放ったのは、①の大胆な金融政策であった。一見これは不思議なことである。政府の仕事は財政政策や成長戦略であり、金融政策は日本銀行(日銀)の仕事である。日銀は政府の一部ではない。「日銀の独立性」と矛盾。中央銀行の独立性は、インフレが人々を苦しめた歴史を踏まえ、人類の知恵として根付

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    2024年08月10日
  • 日本経済の見えない真実 低成長・低金利の「出口」はあるか

    Posted by ブクログ

    筆者は日銀に2016年まで35年勤務され理事まで務められた元日銀マン。内容はとてもフェアで良心的。…というのも、通説や世間の俗説に対する筆者の見解を丁寧に述べながらも分からないことは分からないと書いているため。
    逆に言うと牽強付会な筆者の強い主張もないので、読み終わっても「で、結局日本経済の状況に対する処方箋は?」とモヤッと感は続いてしまうのですが、ここの論点に対して頭の良い方に整理していただいたような読後感の一冊。

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    2022年11月07日
  • 日本経済の見えない真実 低成長・低金利の「出口」はあるか

    Posted by ブクログ

    著者の執筆したレポートを時折読んでいるので、著書の内容で改めて知った箇所は少なかったが、いずれも日本経済の通説的・通俗的な理解に対して一石を投じる内容で楽しめた。
    個人的に著者を評価している点はバランス感覚。経済学徒やエコノミストは、「経済学的に正しい」と称して非現実的・反社会的な提言をしがちであるが、著者の主張は日本経済への冷徹な分析に支えられつつ弱者への配慮や現実への折り合いをつけたいずれも「真っ当な」ものである。

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    2023年02月05日

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