一日一テーマで、その季節に合った薬膳知識や養生法が紹介されている。
一年を通して役に立つことがたくさん書いてあって助かった。特に気になったことを書き連ねる。
【春の養生三か条】
明るくのびのび過ごす。柑橘や香りでストレス解消
①肝をいたわる
②酸味、自然の甘味、苦味、香りの食材を
③風邪に注意
●どんな漢方より睡眠が効く
●何を食べるかより何を減らすか
●無理せずゆっくり寝て元気を補う
●バリアを張らず、スルンと受け流す。日々の養生で体の調子を整えておく
【夏の養生三か条】
苦みのもので熱を鎮静
①心をいたわる
②苦味、辛味、潤い、清熱食材を
③暑邪に注意
●深呼吸は最大の健康法
【梅雨の養生三か条】
海藻や瓜類で湿対策
①脾をいたわる
②自然の甘味や黄色い食材を
③湿気に注意
●私は汗をかく健康法が合わないので(胃腸が弱く疲れやすい、胃もたれする等の症状)、汗をかくと潤いと元気がもれ出てしまい乾燥や疲れが悪化するので、サウナや岩盤浴、ホットヨガなどは向かない。すごく納得
●心が落ち込みやすい人は、まずは体を元気にしてみることも大事
●暑い時はアイスより寒天。アイスはお腹を冷すだけ
●ナッツ類は腸を潤す力がある
●夏のコンビニ養生:暑さに緑茶、冷えに紅茶、イライラに炭酸、胃腸不調に白がゆ、潤い不足に豆腐、むくみにひじき煮、疲れがしんどいときは干し芋、落ち込み不安感不眠にゆで卵、熱がこもっていたら寒天ゼリー、汗をかいてのどが乾くときはカットフルーツ
【秋の養生三か条】
もの悲しさには安神食材
①肺をいたわる
②辛味、安神、潤い食材を。白い食材も◎
③燥邪に注意
●猫をまねて猫養生:いつものびのびしなやかにストレッチ、腹八分で食べすぎない、嫌な人付き合いでストレスをためない、太陽を浴びてポカポカ日向ぼっこ、居心地の悪い場所からはすぐ去る
●冬の病は夏に治す
●乾燥薬膳:むくみに昆布、疲れにかつお節、冷えに干し海老、エイジングケアに干ししいたけ、髪にひじき、食べ過ぎ消化不良に切り干し大根
●夏の冷えが秋の風邪につながる
●夏の疲れに枝豆
●寒暖差疲れにはれんこんときのこと鶏肉
●呼吸を深める眠り方:シャバーサナ(仰向けに寝て手のひらを天井に向けてゆっくり腹式呼吸)
●季節の変わり目のグッタリに黄色い食材
●胃腸や筋骨を丈夫にする栗
●残暑対策になす
●息を吐くことを意識する。しっかり吐き切る
●精神を安定させる"安神"の食材(玄米、小麦、アーモンド、チンゲン菜、いわし、ゆり根、牡蠣、紅茶、ワインなど)をとる。部屋を温かくして過ごす
●薬膳的きのこを冷凍する。補気の力が特に強いしいたけ、利尿・健脳なまいたけ、イライラ解消のマッシュルーム、潤い補給のえのき、補血のしめじ
●くるみで健脳
●コーヒーの薬膳的効能:脳の健康によく、強心作用、利尿作用もあり、物忘れやむくみ、倦怠感の改善におすすめ。薬膳的には温性。でも飲みすぎると体に余分な水分がたまって冷えの原因になる。不眠や胃腸の不調がある時も控えめにする
●体は食べたものでできている。今食べたものは1ヶ月半後に自分の肌になる
●温めると冷やさないは似て非なるもの。温めるより冷やさないを心がける
●冬の訪れの前に胃腸を元気に整えエネルギー補給をしておく。旬の黄色い自然の甘味のあるもの(かぼちゃ、じゃがいも、さつまいも、栗など)を積極的にとる
●口の中の味で体調がわかる:酸っぱい時はストレスによる肝の弱り、暴食による消化不良。レモン、すだち、ゆずがいい。苦い時はストレスによる肝の弱り。グレープフルーツ、セロリ、イチゴがいい。甘くてネバネバする時は暴食による脾の弱り。豆腐、ハトムギ、きのこがいい。辛い時は寝不足による腎の弱り。黒豆、黒ゴマ、海藻類をとる。味を感じにくい時は胃腸の弱り。豆、かぼちゃがいい。
【冬の養生三が条】
鍋やスープで冷え・乾燥対策
①腎をいたわる
②補腎、温め、潤い食材を。黒い色の食材がいい
③寒邪に注意。体を冷やさないように
●冬の食養生で一番おすすめは鍋。具材は不調に合わせて選ぶといい。冷えにはニラ、えび。疲れにはきのこ、いも。潤い不足には豆腐、豚肉。肩こりくすみにはネギ、鮭。イライラには春菊、せり。エイジングケアにはホタテ、キクラゲ。
●朝にしょうが、夜に大根。食べ物はとる時間帯も大切
●お腹を整えるれんこんの磯辺焼き。生のれんこんはお腹を冷すので、しっかり火を通すこと。体の土台であるお腹が整えば体調も気持ちも揺らぎにくくなる
●三首を冷やさない
●胃腸の養生5つのコツ。冷たいものの飲食を控える。よく噛む。脂っこいものは控えめに。腹八分目。クヨクヨ思い悩まない
●お手軽スープ養生:肩こりには玉ねぎ、疲れにはじゃがいも、イライラにはセロリ、落ち込み不安感には卵、むくみにはワカメ、乾燥にはえのきだけ、ほてりにはトマト、冷えにはニラ
●寒い日の食材選び:わかめスープより玉ねぎスープ、生野菜より蒸し野菜、バナナよりりんご、そばよりフォー、豚肉より鶏肉、刺身より煮魚、緑茶より紅茶、カニよりエビ、大根よりかぶ、パンより米
●寒い日には鮭の生姜焼き
●胃腸の養生5つのコツ:冷たいものの飲食を控える、よく噛む、脂っこいものは控えめに、腹八分目、クヨクヨ悩まない
●冷えによる腎の弱りには用心。腰回りを冷やさないように気をつけ、山芋、ブロッコリー、エビ、くるみなどの補腎食材を積極的に取り入れる。特にエビとブロッコリーは相性バツグン
●黒ごま、くるみ、松の実ペーストで肌と髪がツヤツヤに。2:2:1の割合で別々にすり鉢で細かく砕いて混ぜ合わせ使う。ごま和えのごまをこの3種に変えてもいい
●寒い時期のドリンク薬膳がお手軽。温かい状態で少しずつ飲むのが大事なポイント:疲れたら甘酒、冷えたら紅茶、不安感にはココア、胃腸の不調には白湯、二日酔いにはコーヒー、熱がこもっているなら緑茶、エイジングケアには黒豆茶、むくみやだる重にはハトムギ茶、イライラにはジャスミン茶、クマやくすみにはハイビスカスティー
●お粥は胃腸薬:胃腸が健康で元気を補いたい時は五分粥で卵粥がおすすめ。少し胃腸が疲れ気味の時は七分粥で山芋粥がおすすめ。食べ過ぎで消化不良の時は十分粥で大根やかぶのお粥がおすすめ
●手足の冷えにシナモン。温かい紅茶にシナモンを入れるといい
●睡眠時間を十分とれないときは夜の11時から2時の間にぐっすり眠れると効果的に心身を休ませられる。2時〜6時より11時〜3時に寝る方がいい
●疲れと乾燥には豆ストローネ
●みりんには胃腸を整え五味を調和する働きがある
●かかとがガサガサしている時は体の奥が乾燥して老化が進んでいるいサイン。黒豆、山芋、卵、松の実、えのき、キクラゲ、ひじき、貝類、はちみつなどを食べて内側から補う