金沢知樹の作品一覧
「金沢知樹」の「サバカン SABAKAN」「ぼくの姉ちゃんとセックスしてください」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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小説・文芸
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Posted by ブクログ
私は普段ミステリー小説しか読まないですが、タイトルの強烈さに惹かれて購入。
作者が私と同じ長崎出身というのも決め手になりました。
思った通り、長崎弁や実在する店舗、地名が多く登場して楽しめました。
ストーリーもとても面白かったです!
「チンチン」という単語の登場回数は小説界でも屈指の多さだと思います。
色んな意味で面白すぎて1日で読み切ってしまいました。
作者様はたぶんミステリー作家ではないと思いますがミステリー感もあって楽しかったです。
コメディー調ですが泣ける要素もあります。
買って大正解でした。
私は基本的に評判のいいものを選んで読んでますがたまにこうして前情報無しに新作を購入するのもいいですね。
素敵な本に出会えました。
Posted by ブクログ
昭和60年代(1980年代)の長崎を舞台にした、小学校6年生の主人公(作者?)を中心とした物語である。あの時代を過ごした「男の子」なら、誰もが思わず「うんうん…」とうなづくであろう日常生活、風俗習慣、が、これまた郷愁を誘う方言(ここでは九州、長崎の「…たい」「…やもん」という口調である)で、実に平易な文体で描かれており、読みやすい。
読みやすい、とは言ったものの、果たしてこんな日常会話のような文体で、実にその情景を読む者の頭の中にありありと(時には夏の日差しやのどの渇き、殴られた時の痛みまでも…)思い浮かべさせてくれる、これはもう作者の才能と言っても良いのではないかと思う。実際、小学生が書いているのに、妙に心に訴えかけてくる優れた作文、を読ませてもらっているようで、実に心地よい。
ところで私自身は昭和40~50年代に小学校に通っていたので、この小説の主人公とは20年近くは世代が異なる。しかし、あの時代、そう昭和というのは、戦後、高度経済成長という過程を追ってきたにしても、家族のつながりとか、社会情勢とか、テクノロジーとか…、もろもろの物事は、「あまり変わらなかった」時代だったのではないかと思う。そのことが逆に、皆をのんびりとさせ、誰かに言われるでもなく互いに助け合い、貧富の差こそあれ誰もがそれなりに生活していた…、良い時代だったのかなとも思う。
脱線してしまい、また繰り返しになるが、実に平易な文体でみずみずしく描かれた、昭和の子どもの楽しい日記のような文学作品である。子どもの日常生活を、ここまで魅力あるものとして表現してくれた作者に、大いに感謝したい。映画化もされているとの事で、書籍を読まずに、映画館でこの世界観を体験したかったな…とも思う…