老後に備える貯金はいくらにすべきか、という命題に対して、各個人の状況において異なるのは理解していますが、この本のタイトルにある「3000万円」というのは一つの目安のようです。
今年の春に長女が社会人になり、留学していた次女も先日帰国して、あと2年半で卒業となります。そろそろ先送りにしていた自分の老
...続きを読む後も考えなければならない時期となりました。
そんな私にとって、定年まであと何年あるかは法律や制度が変わりつつある中で流動的ですが、この本の内容を参考にして、まずは3000万円を目標にしてみようと思いました。
以下は気になったポイントです。
・お金の定理、1)正しく分散する、2)手数料と税金の少ないほどお金が減りにくい、3)複利で運用すると加速する(p14)
・お金を増やせない4つの崖、1)金利、2)手数料、3)情報、4)年金(p51)
・日本が財政破綻しないのは、国債の大半を銀行や保険会社が保有しているから、なので国民からお金を吸い上げる銀行・保険会社を守るのは当然
・老後資金3000万円の根拠、老後推定支出額(28万円x30年=1億円)から年金受給額7000万円を差し引いたもの、ここに退職金は含まれないので、住宅ローンが残っていなければ退職金も含めて3000万円である(p73)
・3000万円の数字の欠点として、1)持ち家前提、無い場合はプラス30年分の家賃、2)持ち家あっても大規模修繕経費、老人ホーム入居一時金は別途必要、3)自営業はさらに必要、4)平均物価が30年間変化なしという前提(p78)
・海外のラップ口座は小口で安全に売買する目的だが、日本の場合は、回転売買の代わりに手数料を稼ぐ目的で作られた(p98)
・銀行が一番力を入れている毎月分配型は、複利運用できなくなるので冷静に考えると顧客が損をする(p105)
・理解できていない相手に金融商品を売ることは法律違反である(p108)
・楽天証券はREITも含めて信託報酬の少ない商品をそろえている、りそな銀行もバランス型を中心に低報酬のファンドが揃っている(p133)
・日銀が持っている資産(国債、ETF、JREIT、民間金融機関への貸し出し)は、そこそこ流通量が多くて比較的安全な資産である(p148)
・外為法が1998年に改正されて、海外の金融商品について自主的に勉強して自力で手続きをすることはできるようになった。(p192)
・節水シャワーヘッドは、節水だけでなくガス代だ節約できるのがポイント。三栄水栓というシャワーヘッドで、年間2.5万円のガス・水道代の節約となる(p236)
・マネーフォーワードというアプリを使い、クレジットカード、銀行口座を登録すると、自動的に家計簿ができあがる(p238)
・ハピタスをポータルサイトのように使うと、1%前後キャッシュバックしてもらえる、自己アフィリエイトという。ふるさと納税もお得である(p245)
・毎月の固定費を減らす方法、1)生命保険見直し、2)携帯電話見直し、3)LED電灯へ交換、4)節水シャワーヘッド、5)クレジットカード見直し、6)ハピタス利用(p247)
2019年7月19日