作品一覧

  • 闘病した医師からの提言 iPadがあなたの生活をより良くする
    3.5
    1巻1,980円 (税込)
    困っている障がい者・認知症・高齢者のための アクセシビリティ活用術 著者がかかったギランバレー症候群という病気は、罹患(りかん)直後が最も重く、徐々に改善に向かう病気です。その特性から、「障害のある人が伝えたくても伝えられなかった声」を聞くことができます。本書はそうした声をもとに生まれました。 あなたの周りに身体の不自由があって日常生活に困っている人がいれば、本書に記載しているアクセシビリティー機能で支援してほしい。不自由を補完するテクノロジ-は、iPad/iPhoneに備わるなど身近にあり、知らないだけなのです。 リハビリテーション・介護の現場で使える機能や、入院中のベッドで使える機能も紹介します。ただし、導入しようとすると、ネット環境の整備やICTの知識などいくつもの課題があります。ぜひ医療関係者の方に本書をお読みいただき、誰もが快適に生活できる環境づくりに生かしていただけるよう、現場の課題と解決の指針を医師の視点でお伝えします。
  • 患者+医師だからこそ見えた デジタル医療 現在の実力と未来
    4.5
    1巻1,760円 (税込)
    成長を続ける「デジタル医療」産業 最前線から見える未来を紹介 日本のデジタル医療市場は成長を続けています。世界に目を向ければ、さらに巨大な市場が広がっています。 では、国産のデジタル医療製品にはどのようなものがあり、世界的に見て、どの程度の実力なのでしょうか。本書の著者は、それを最もよく知る人物の1人です。東京慈恵会医科大学の医師として数々の医療用製品の開発をけん引し、デジタル医療分野のリーダーとして活躍しています。 例えば、スマホで利用できる医師間コミュニケーションアプリ「Join」は、日本国内だけでなく、フィンランド、スウェーデン、ブラジル、サウジアラビア、マレーシアなど、既に多くの国に展開しています。このアプリには世界中のAIと連携する機能を持つなど、技術面でも最先端です。 コロナ禍の感染予防において、国は入国者に対し指定施設などでの一定期間の待機を求めています。待機期間の間はコンタクトをとる必要があり、多いときは毎日数万人にも上り、とても通常のやり方で処理できる数ではありません。そこで活躍しているのが「MySOS」です。これも筆者が開発に関わった国産医療ソフトです。 そんな筆者を、2018年、末梢神経が冒される「ギラン・バレー症候群」が襲います。4カ月の間意識を失っていましたが、今は徐々に回復してきています。筆者は今もベッドの上で研究を続け、ITツールを駆使してその成果をまとめています。本書はその一環です。 日本の医療のために今も奮闘を続ける筆者のエネルギーを感じ取ってもらいたい。本書は、デジタル医療の最前線を知るのにふさわしい1冊です。
  • 鉄腕アトムのような医師 AIとスマホが変える日本の医療
    3.0
    日本は「超高齢化社会」で世界の先頭を走っており、医療改革は待ったなし。そこで注目されているのが人工知能(AI)やICT、IoT、ロボットです。こうしたテクノロジーによって私たちの医療はどのように変わるのでしょうか。  まず大きな波として「遠隔医療」があります。テレビ会議のように医師に診察してもらえれば、移動が困難な人にも、忙しいビジネスパーソンにもメリットがあります。現状は法律の壁に阻まれていますが、今後はもっと広まるでしょう。  次に「PHR(パーソナルヘルスレコード)」があります。これは、個人の医療情報や健康情報を、個人のスマホやクラウドなどに格納し、個人も医師も介護士も利活用できるようにするものです。救急患者の治療に役立つほか、検査のムダなどを減らすことができると期待されています。  医療は他人ごとではありません。制度を整えるのは国の仕事かもしれませんが、一人ひとりが「これからの医療」に興味を持ち、必要なら声を上げていくことも必要でしょう。未来の医療を良くしていくのはあなたです。ぜひ本書をきっかけに未来の医療を考えてほしいと思います。 目次 第1章 スマホのように広がるICT医療 第2章 PHR~個人の健康情報は誰のもの?~ 第3章 遠隔医療 ~目の前にお医者さんがいなくても~ 第4章 スマホで病院が変わる、医師の働き方が変わる 第5章 安心して利用できる病院を目指して 第6章 医療機器開発に立ちはだかる壁 第7章 あなたが認知症になる日 第8章 チームによる地域ケア 第9章 スポーツもICT医療が支える 第10章 鉄腕アトムのような医師

ユーザーレビュー

  • 患者+医師だからこそ見えた デジタル医療 現在の実力と未来

    Posted by ブクログ

    これまで医師としてデジタル医療に多大な貢献をしてきた著者がギランバレー症候群を患い患者となることで得たデジタル医療に関する他では得られない様々な知見が述べられている。患者・医療従事者から見たミクロな視点から医療行政を踏まえたマクロな視点まで様々な視点からデジタル医療に関する可能性と展望、課題が説明されており、デジタル医療に関わる、興味を持つ人にとって必読の書だと感じた。

    0
    2023年03月02日
  • 闘病した医師からの提言 iPadがあなたの生活をより良くする

    Posted by ブクログ

    IT技術の進歩は目覚ましい。身体が不自由な人々に大きな福音をもたらした
    ゆっくり読んで、いずれ訪れる介護に備えたい

    0
    2024年11月01日
  • 患者+医師だからこそ見えた デジタル医療 現在の実力と未来

    Posted by ブクログ

    著者の高尾先生の講演を聴いたことがある。お名前に見覚えがあったので、書店で本書を手にして驚いた。末梢神経が障害されるギラン・バレー症候群にかかり、生死の境をさまよっていたというのだ。ギラン・バレー症候群といえば徐々によくなるイメージだが、先生の場合は稀なケースで、非常に重症で、長期間意識不明で、ベッドから起き上がれず、現在も全身に麻痺が残り、車椅子生活をされているという。

    本書はその先生が、障害者となった自らの体験をもとに、最前線のデジタル医療とその課題をまとめたものだ。ちなみに、まだ回復途上のため、執筆は口述でなされたものだという。

    前半はiPadやiPhone、Google、Alexa

    0
    2022年04月09日
  • 闘病した医師からの提言 iPadがあなたの生活をより良くする

    Posted by ブクログ

    重症のギランバレー症候群になった著者が、アクセシビリティ(障害がある人が使うと便利な機能)の視点から、自身の生活を書いた本。

    最初のページは、写真を用いて実際にどのような方法を行ったかが紹介してある。

    視線で入力→目が疲れる。斜視のため上手くできない。
    文字盤→もどかしい
    AIスピーカー
    音声コントロール
    ヘッドトラッキング→画面のスクロールに苦労
    クッション型スイッチ
    チューブ型スイッチ
    ボイスオーバー
    等々

    残りのページはひたすら文字文字文字。

    もし本当に自分がベッド上での生活になれば、きっと大変ためになる内容だと思うのだが、今の自分では読めなかった。

    0
    2022年10月14日
  • 鉄腕アトムのような医師 AIとスマホが変える日本の医療

    Posted by ブクログ

    AIやIoT、ICTが切り開く未来の医療の入門書。
    慈恵の医師が書いた著作なので慈恵会医科大学の最新のシステムについて詳しく説明されており、ここは新しい知見が多く勉強になる。慈恵では医師、看護師がiPhoneを持ち、それであらゆる情報を共有するシステムを採用している。従来のナースコールもiPhoneに置き換えられ、手元でカルテも撮影された画像も全て見られる。人はビーコンにより最適化配置され、外国人患者には通訳するシステムもある。
    さらにすごいのは、iPhoneを利用するのに最適な白衣まで開発していること。ポケットにiPhoneを入れても落ちない特別な白衣、それが今では全国に普及しているらしい。

    0
    2018年03月28日

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