作品一覧 2022/06/20更新 患者+医師だからこそ見えた デジタル医療 現在の実力と未来 試し読み フォロー 鉄腕アトムのような医師 AIとスマホが変える日本の医療 試し読み フォロー 闘病した医師からの提言 iPadがあなたの生活をより良くする 試し読み フォロー 1~3件目 / 3件<<<1・・・・・・・・・>>> 高尾洋之の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 患者+医師だからこそ見えた デジタル医療 現在の実力と未来 高尾洋之 これまで医師としてデジタル医療に多大な貢献をしてきた著者がギランバレー症候群を患い患者となることで得たデジタル医療に関する他では得られない様々な知見が述べられている。患者・医療従事者から見たミクロな視点から医療行政を踏まえたマクロな視点まで様々な視点からデジタル医療に関する可能性と展望、課題が説明さ...続きを読むれており、デジタル医療に関わる、興味を持つ人にとって必読の書だと感じた。 Posted by ブクログ 患者+医師だからこそ見えた デジタル医療 現在の実力と未来 高尾洋之 著者の高尾先生の講演を聴いたことがある。お名前に見覚えがあったので、書店で本書を手にして驚いた。末梢神経が障害されるギラン・バレー症候群にかかり、生死の境をさまよっていたというのだ。ギラン・バレー症候群といえば徐々によくなるイメージだが、先生の場合は稀なケースで、非常に重症で、長期間意識不明で、ベッ...続きを読むドから起き上がれず、現在も全身に麻痺が残り、車椅子生活をされているという。 本書はその先生が、障害者となった自らの体験をもとに、最前線のデジタル医療とその課題をまとめたものだ。ちなみに、まだ回復途上のため、執筆は口述でなされたものだという。 前半はiPadやiPhone、Google、Alexa等、優れたアクセシビリティ機能を有するIT機器の活用が紹介される。すべて入院中にご自身が試行錯誤されたリアルな内容で、説得力がある。脳神経外科医で、デジタル医療の専門家である高尾先生でさえ、大変苦労されたのだ。本人だけでなく、家族や支援者がこれらの知識を得ているかどうかは、本人のQOLに大きく関わってくる。 後半は先生が病前に携わり、このコロナ禍でも活用されているデジタル医療のソフトやシステムの紹介である。我々の知らないところで、着々とデジタル医療は進化しているようだ。 ただ、統計でみると日本のデジタル医療の利用率ははさほど伸びていないという。湯水のように金を注いでおきながら全く機能していなかったcocoaから薄薄察してはいるが、残念ながら日本はデジタル先進国ではない。優れた技術はあっても、制度がその足を引っ張っていることも多い。 医療の場合は、バラバラに存在する個人データをどう紐づけるか、セキュリティ面をどこまで高めるか等、クリアすべき特殊な問題も多い。個人的にもどんなにポイントをつけられようが、マイナンバーカードを利用したいとは思えない。とはいえ、医療職のマンパワーにも限界はある。超高齢社会に突入して久しい日本にとって、デジタル化は喫緊の課題だと思う。色々と考えさせられる本だった。 Posted by ブクログ 闘病した医師からの提言 iPadがあなたの生活をより良くする 安保雅博 / 高尾洋之 重症のギランバレー症候群になった著者が、アクセシビリティ(障害がある人が使うと便利な機能)の視点から、自身の生活を書いた本。 最初のページは、写真を用いて実際にどのような方法を行ったかが紹介してある。 視線で入力→目が疲れる。斜視のため上手くできない。 文字盤→もどかしい AIスピーカー 音声コ...続きを読むントロール ヘッドトラッキング→画面のスクロールに苦労 クッション型スイッチ チューブ型スイッチ ボイスオーバー 等々 残りのページはひたすら文字文字文字。 もし本当に自分がベッド上での生活になれば、きっと大変ためになる内容だと思うのだが、今の自分では読めなかった。 Posted by ブクログ 鉄腕アトムのような医師 AIとスマホが変える日本の医療 高尾洋之 AIやIoT、ICTが切り開く未来の医療の入門書。 慈恵の医師が書いた著作なので慈恵会医科大学の最新のシステムについて詳しく説明されており、ここは新しい知見が多く勉強になる。慈恵では医師、看護師がiPhoneを持ち、それであらゆる情報を共有するシステムを採用している。従来のナースコールもiPhone...続きを読むに置き換えられ、手元でカルテも撮影された画像も全て見られる。人はビーコンにより最適化配置され、外国人患者には通訳するシステムもある。 さらにすごいのは、iPhoneを利用するのに最適な白衣まで開発していること。ポケットにiPhoneを入れても落ちない特別な白衣、それが今では全国に普及しているらしい。 他にも遠隔医療、PHRなどIT時代の最新医療の情報が満載。 欠点といえば、自分たちの開発したアプリに言及しすぎ、絶賛しているところ。もっとフラットであればよかったのに。 Posted by ブクログ 高尾洋之のレビューをもっと見る